日立電鉄 その2 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんにちは。


本日は日立電鉄訪問の2回目です。
前回は平成2年の雪の日に
大甕から大橋の先まで撮り歩いたこと
について書きました。
その時は またすぐ訪問するつもりで
いたのですが、結局1年と10ヶ月後
になってしまいました。
雑誌では新車(といっても中古ですが)
への置換えが始まると報じられ、
いよいよ切羽詰ってからです。


平成3年10月3日、
真っ暗なうちに家を出て
国道6号線をひたすら走りました。
(ラッシュ時の4連を撮るため
 早朝に到着する必要があった)




モハ11
朝6時ころ、川中子に着きました。
下り3列車は単行でした。
画面左が太田、右が大甕 方向です。



クモハ110 + クハ109
上り6列車
朝日に輝く黄金色の中をやって来ます。




クハ2503 + モハ1009
下り5列車
右端の踏切の奥が川中子駅です。
前回の陸前浜街道を越える高架橋から
常北太田寄りの区間はずっと田んぼの
風景が続きます。



クモハ351 + 352
上り8列車
クモハ110+クハ109とともに
静岡鉄道から移籍した電車です。
車輌について、詳しくは次回に。



クハ2504 + モハ1007
下り7列車です。


日立電鉄のラッシュは上下両方向とも
けっこう混雑しています。
大甕から常磐線へ乗換え、日立工場、
太田への通勤も需要があるのでしょう。
高校生は16歳で原付免許を取ったら
離れてしまうのが悩みの種だったとか…



上り10列車
お目当ての4連がやってきました。


編成は左から
 モハ1004+モハ1002
  +サハ1501+モハ1005
常北太田6:55発 (日曜祝日運休)
の片道のみ、鮎川発も夕方1回のみで
トータル 1日1往復の運行でした。


日立電鉄の車両運用はちょっと贅沢で
単行、2連、4連それぞれ専用編成に
なっていて、検査入場のとき以外は
組替えをしませんでした。
その理由は中古車の寄せ集めのため
混結編成ができなかったから、
なのだそうです。


クハ2504 + モハ1007
上り12列車


このモハ、荷物電車に見えませんか?

とくに真ん中のドアなんか・・・
じつは…
あ、解説は次回のお楽しみ、でした。




モハ1003 + モハ1006
下り9列車
MM編成がやってきました。



クハ2503 + モハ1009
上り14列車



モハ1003 + モハ1006
上り18列車
先程のMM編成がすぐ戻ってきました。
川中子駅に停まるところです。


踏切を渡って600mほど先に
小学校があります。
私の横を通るときに、大きな声で
「おはようございまーす」と
あいさつしてくれました。


クモハ351 + クモハ352
下り13列車
稲架(はさ)が郷愁をさそいます。
日本の秋の田舎の原風景ですね。



クモハ110 + クハ109
下り15列車


常北太田~小沢間に移動しました。
里川を渡る鉄橋です。



モハ11 (上り22列車)


朝、3レで常北太田に着いた電車が
また動き始めました。
以降、日中は単行のワンマン運転に
なるため、2連・4連の電車たちは
夕方まで側線で惰眠をむさぼります。
後方の神社は甲稲荷神社です。



モハ12 (下り19列車)




モハ12 (上り24列車)
里川を渡る。



モハ9 (下り21列車)
コンクリート桁、デッキガーダー、
スルーガーダーと構造の違いが
よく判ります。



常北太田駅構内
モハ9を追いかけて来てみました。
クハ109の顔も見えます。
351+352は移動中に
折り返していきました。




モハ11 (下り25レ)



モハ15 (上り28レ)
帰りがけにもう一度、川中子に寄って
2本撮りました。
これが日立電鉄の見納めになりました。



翌月11月26日(1991年)から
地下鉄銀座線からの移籍車2000系
の営業運転が始まりました。
初年度は2連×3本計6両でしたが
増備が進み旧型車は淘汰されました。


全列車ワンマン化やダイヤ見直しなど
さらなる合理化と誘客を進めましたが
残念ながら2005年3月末をもって
日立電鉄は廃止されました。


次回は旧型車両について。



本日もご乗車ありがとうございました。