寝台特急 あけぼの 3 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。




あけまして
おめでとうございます
本年もよろしくお願いします




とうとう平成も最後の年になりました。
あと120日で新しい時代に…
新元号4月1日に発表するそうで
気になりますが…
きっともう決まってるんだろうな。


昭和から平成に替わるときは
コンピューターの担当だったので
えらく苦労したけど、
そのときに全部西暦に直したので

もう大丈夫…
ていうか、そのころのシステムなんて
もう動いてるわけないでしょー!
いまどき、何も心配はいりません。


お待たせしました、それでは
本日は あけぼのにご乗車ください。
2009年7月1日 上野発、
青森まで乗車します。




夜の上野駅
上野から夜行列車に乗るときは
いつも少し早めに家を出て
一旦、改札の外に出て
中央改札口から入場していました。
新幹線ではそんな気分にならないので
上野駅 + 夜行列車の相乗効果による
魅力だったのだと思います。



中央改札口
正面玄関を入ると大屋根の突き当りが
中央改札口になります。
左手には待ち合わせ場所の翼の像。





電光掲示にあけぼのの名前が出ました。
それではラッチ内に入りましょう。




裸婦と電車
改札を入った正面には裸婦像
上の高架は12番線(常磐線)の電車です。
寝台特急が発着する13番線は一番左の奥。
12番線が15番線の真上位になります。
ちなみに上から見ると…



12番線からの眺め
こんな感じです。
私は上野には常磐線で来るので
到着後、最初に見るシーンでした。
(現在の品川行はここには停まりません)
では13番線に向かいましょう。



五ツ星広場
寝台特急専用の待合所です。



あけぼの入線
警笛と簡易ブレーキ装置を携行するのは
推進運転士(通称ラッパ屋さん)。
車掌ではなくレッキとした運転士です。
尾久から上野まで前方の安全を守ります。



無事到着
ブレーキホースが弁装置の箱(弁当箱)に
接続されているのが判ります。
左下のカンテラはヘッドライトの代わり。



準備完了
カンテラやブレーキ弁が外され準備完了。
乗車がはじまりました。


ところで…
列車の右側、13番線と14番線の間ですが
へりにフチがついたホームが見えます。
ここはかつて荷物の積下ろしホームでした。
3両分くらいの長さでしょうか。
荷物車から降ろされた(積み込む)荷物を
満載した三輪の台車を何台も連結したのを
ターレー(最近築地で注目されたヤツ)が
引っ張りまわしていました。





編成表と座席表
あけぼのは概ね3種類の寝台車で
編成されています。
一番後ろ(改札寄り)が1号車です。



1号車

ゴロンとシート・レディース
女性専用車です。
一般の寝台車をそのまま使っていて
リネンや浴衣、スリッパが付かないだけ。
(カーテンはあります)
それでいて特急料金+座席指定料金のみで
利用できるのでとってもリーズナブル。
位置づけは座席車なので、入線時には
カーテンやブラインドは開いています。
寝台車との差別化のこだわりでしょうか。



乗車位置の号車表示
13番線には北斗星、カシオペア、そして
あけぼのの号車札が下がっていました。



EF64 38
この日の牽引機は1000番台ではなく、
ちょっと貴重なシーンです。
上野駅13番線は、前述のとおり
荷物ホームがあったり高架下で暗く
車両の外観の観察には不向きですので
そろそろ乗り込むことにします。



電源車
機関車の次位はカニです。
ご覧のとおり機関車は前後両方に
ヘッドマークを付けています。
上り、下りを続けて牽いて
一仕業になるのでしょうね。



8号車
一般のゴロンとシートは男女混浴です。
あ! 混浴じゃなく供用です。
この日の寝台は7号車なので
8号車のデッキから乗車します。



デッキと客室間の扉



貫通扉
車掌室側が列車の

中間に連結されている部分では
トレインマークを間近に見られます。



寝台券
7号車3番個室です。



7号車通路
A寝台なのでいくらか豪華な感じ。



個室内
ベッド幅は80㎝あります。
上にもう一人分補助ベッドがあります。
左は引き出し式のサイドテーブルと
折畳みの洗面台。



小型TV
映画のビデオを2種類放映中。
寅さんと何かもう1種でしたが…
スイッチを入れたら途中からだし
せっかく個室に乗ったのだから
消灯して夜景をたっぷり見たいので
私にはTVは不要でした。



夜食
夜行列車には飲料・食料は必携です。
とくに食堂車が付いてない列車はね。
最低2食(夜食・朝食)ないと…
列車で揺られると腹がへるし、
立ち往生でもしようものなら大変。



洗面台
右のテーブルの上にのってるのは
おまけの品、トラベルセットです。



トラベルセットの中身
石鹸、シャンプー、リンス
歯ブラシ、櫛、カミソリ、整髪料など
北斗星やトワイライトもだいたい同じ。
ヘッドマークつきのポーチが
あけぼのオリジナルで
良いおみやげ(記念品)になります。



ドア
奥が通路に出る扉です。
右のカーテンが下がっているところは
隣室との境目の扉です。
両方の部屋の鍵をあけないと
扉は開かないので大丈夫です。
補助ベッドを含め最大4人で使えます。



昼間の状態
ベッドをたたむとソファーになりますが…
これはダメでした。
座面が低すぎてヒザがきゅうくつで
(お風呂のいすに腰掛けてるような感じ)
視界が低くなるため外が見にくくなる。
背もたれの厚さ分テーブルが近づき、
しかも目の高さになるので狭苦しい、
などなど具合悪かったです。
ベッドのままにしておいて

寝転んだり あぐらかいたりしたほうが
よっぽど具合よかったな。


では、他の寝台の様子も見てみましょう。
(ソロは2011年7月3日乗車)


B個室ソロの通路
5・6号車はB個室ソロです。
開放B寝台と同じ料金で利用できるので
とてもお得でした。
1両あたり28室ありますが…
開放A寝台のオロネ24と同じ定員だぞ!
ところでこの通路が、とても狭いです。
前から誰か来ても絶対にすれ違えません。
出あってしまったら、どちらかが2階室の
階段を1段上って退避します。



2階室
通路から階段を2段上ると
左右に各個室の扉があります。
この扉は入室しないと閉められないので
空室時は開いています。
失礼して1枚撮らせてもらいました。
(当時のあけぼのは がらがらでした)
階段を上ると頭がつっかえるので、
通路階段の1段目から見るとこんな感じ。
入室して扉を閉めたら、写真左側の
はね上げてあるベッドの一部を手前に倒し
隙間からよじ登れば入室完了。
寝ながら満天(半天?)の星空を見れます。
が・・・
ベッドを解体しないと扉が開かないので
トイレに行くときめんどくさそうだなぁ!



1階室の扉
私の身長は175㎝ですが、
直立して見た高さがこんな感じです。

(茶室に入るように深くおじぎして入室)
室内では中腰で生活しなければなりません。




1階室
通路から2階の階段を上って直角に曲がる
様子がご理解いただけるでしょうか。
1階室ではこの階段のかどに
頭をぶつけないように注意が必要です。




ベッドに座ったところ

ベッドに上がってしまえば

まったく問題ありません。
開放A寝台の下段よりも天井は高いし
占有面積も広いです。
何より個室なので自由度が高い。
ベッドが線路方向なので窓が大きく
視界が広いので夜景を楽しむのには
最高でした。



開放B寝台
日本海乗車時の撮影ですが…
1両あたり数名の乗客では
廃止もやむをえないな、と感じました。
ゴロンとシートは、この状態から
寝具、浴衣、ハンガー、スリッパを
取り除いただけです。
その違いで6300円と520円の差なら…
滅び行く寝台列車末期の苦悩でした。



通路の折畳イスに座った視界
折り畳みイスは3段寝台の名残です。
1段あたりの高さが低く 頭がつかえて
寝台に真っすぐ座れなかったのでね。


客車の3段寝台には
子どもの頃に乗っただけなので
懐かしいという記憶はありませんが…



爽やかな目覚め
寝台車の目覚めはさわやかです。
振動も音もすべてが心地よく、
家で寝るよりも良く眠れました。
いつも朝まで起きていよう と
思っていたのですが…



大鰐温泉 9:03
終着 青森まではあと50分。
そろそろ下車の準備を始めましょうか。




青森到着
長岡から牽引してきたEF81を解放し
反対側にはDE10を連結して
車両基地へと引上げていきます。


ずいぶん長くなってしまいました。
今回はカウントダウンはお休みにして
次回に特集を組むことにします。




長らくのご乗車 お疲れさまでした。
本日もご乗車ありがとうございました。