ペーパー車両の経年・続 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。




こんにちは。


台風24号が接近しています。
ここ千葉県北西部でも未明から
けっこう強い雨が降ったりやんだり。
早めの準備などご留意くださいね。


前回に続きペーパー車両の経年変化
(ロコモデル以外)についてです。
東のロコモデルに対して
関西ではマツモト模型が有名でした。




モハ10 (マツモト模型)


ヘッドライトなど取れやすいる部品が
もともとついてないので健在です。
確かに実車の初期の写真ではライトが
付いてませんが、その場合は連結器が
リンク・バッファーじゃないと…
気になる人は自分で、ということかな。


経年変化については車体は概ね大丈夫。
一部、紙の切り口にめくれが発生。
針金の縦樋が剥げたので10年以上前に
塗ったけどまたはげた。
材質の問題かもしれません。


20世紀の終り頃、天賞堂4階で中古で
買ったので正確な製造時期は不明ですが
使っている部品をみると30年以上は
経っていると思われます。
紙製の電車がよくぞ長持ちしている
と言えますね。
ガラスケースに展示保存。





いさみや製品
いさみやのジャンク市で安かったので

部品取用に、と思い購入。


店頭でのデモ用に使っていたのを、
たしか2両3千円くらいで買いました。
結局そのままお蔵入りしてしまいましたが…
床下機器は崩壊し、窓ガラスは剥がれ落ち
ぼろぼろになっていました。
ボール紙の箱に入れ、押入れのみかん箱に
保管していました。(ロコモデルと同様)





《近年の製品》
ペーパーモデルの製造にも大きな変革が
ありました。(大げさな!)
マツモト模型のようにカッターナイフで
窓を切り抜いたり、ロコモデルのように
たがねで打ち抜いていた時代から…
レーザーカッターの利用で図面さえあれば
1両単位での製造が可能になりました。


かつて新松戸にモデルワークスという
メーカーがあり、レーザーカットによる
ペーパーモデルを製造・販売していました。


東武のモ二
手すりはフル装備だしアンダーフレームの
補強リブまで表現されています。
他のペーパーモデルとは一線を隔す
精密なモデルになっています。
量産しなくてもペイする製造方法として
ペーパー素材が利用されていたのですね。




反対側


屋根上から





流山電鉄旧型車
地元でしか絶対に売れそうもない形式でも
少量生産がきくので製造できます。
どちらも15年ほど前に店舗にお邪魔して
購入しました。
ガラスケース内の線路に載せて展示・保管。
まだ比較的新しいので傷みはありません。


先日、近くを通ったのでお店に行ってみたら
なくなっていました。
ホームページは準備中となっていて
廃業したとは出ていませんが…


ペーパー車両の経年変化(劣化)について
見てきましたがある程度傾向が判りました。
箱に入れてしまっておくよりも
レールに載せて飾っておく方が痛みにくい、
とくに重たい動力車の横倒し保管はよくない
なんて結論らしきものが見えてきました。


事例が少ないのであまりあてになりませんが
参考程度にはできるかもしれません。






《ペーパーキットのこと》
ペーパーモデルの完成品を買えるように
なったのはある程度資金の余裕ができてから。




キット、未完ボディ、スハ32


入門当初は(お金がない)やはりキットです。

初めて買ったオハ35はどうなったか?
亡がらが右から2番目に写っています。
一度は本線上を快走(迷走)しましたが
開閉式を試みたデッキドアは外れ、
台車も転用されてこのありさまです。


数百円で買った未着手の夢が山積みされて
手前には未完のホワイトボディが…


小高のキット(スハ32)はこんな構成でした。
シル・ヘッダー・雨どいは自分で切出す。
丸屋根はだいたい仕上げてあるのは親切。


キット群は左から みどりや、ロコモデル、

吉田模型、いさみや、小高模型です。







箱の群れ、クハ481・マメラッカー
小高の箱をみて懐かしいと思う方は
昭和生まれの模型少年の証しです。
真鍮製の前面も出来上がりを想像させた。
マメラッカーのパテ、サーフェーサーは
ペーパーキット工作の必須アイテムだった。





未完成ボディ


簡単そうなキットなのに
なぜ完成に至らなかったのか?


失敗その1

 妥協点を見誤った。
 安直な模型はとにかく箱になってれば良し
 と、妥協して完成させればよかった。


失敗その2
 金属製の前面と紙ボディの接合が困難。
 熱膨張率の違いで、継目の筋が出る。
 きれいに仕上げてもいつのまにか…


失敗その3
 半田付けにペーストを使ってしまった。
 塩化第二鉄など知らないとき。
 洗浄したつもりでも油分が残ってしまい
 塗装が浮いた。


ペーパー車体工作は高校生くらいまでで
資金に余裕ができてからは、簡単確実かつ
精密に作れる真鍮キットに移行しました。
(真鍮キットはちゃんと完成させてます)


その後、カトー・トミックスなどから
よくできたプラ製品が発売されたので
これらのキットが日の目を見る日は来ず、
今後も完成しそうもありません。







模型と工作
そういう雑誌がありましたが
現役では見ていません。

(中学の図書室にあったのは子供の科学)


車体集のほうは小学生のとき買ってもらい
とにかく四角い箱に組立てて
敷居を線路に見立てて並べました。
ハンドブックは高校の近所のプラモデル屋で
頂いたものでHOとOゲージが半々くらい。
作り方としてはちょっと古すぎた。




キハ35 900
今でも稼動しているのはこれだけです。
高校生のときにボール紙にケガき、切抜き、
組立てたものです。


クモハ42もケガキ、窓抜きからはじめたが

客ドアを木造タイプで作ってしまい
途中で嫌になった。


キハ35の相棒(一般色)は
カワイモデル製品を買ったのでお蔵入り。



結局、私にとってのペーパーモデルは
他の製品がなかった(買えなかった)ときの
代用品だったのかもしれません。






《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと213日。
ということで本日の車両は



213号 (長崎電軌)
長崎電気軌道は公営ではない民鉄ですが
市民の足として頑張っています。



213系 (児島付近)
初代マリンライナーです。





本日もご乗車ありがとうございました。