HOペーパー車両の経年 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんにちは。


本日は購入後数十年経った
ペーパーモデルの経年変化について。


ひょんなことから古いコレクションを
手にしてみると劣化が目に付きました。
気にしだすときりがなくて、手持ちの
ペーパー車両を引っぱり出してきて
確認したのでご報告ということで…


まず前編としてロコモデル製品から。
購入時期は30年ほど前です。





近鉄12200型


まず大物 (といっても2連ですが)の
近鉄特急スナックカーです。
保管状態は元箱で横倒しの向きで
押入れのみかん箱の中。



12201の先頭部


車体裾の角が割れています。
運転席の上のおでこにクラック。
窓が1枚外れて車内に落ちていました。
スナックカーの文字は手書きです!



前面2両
モ12201は前述のとおり、
ク12301は無傷です。
特急マークはどちらも薄くなり
消えてしまっています。
多分、ゴム印だと思います。
重いM車だけが傷んでいるので
横倒し保管がよくないかもしれません。





箱根登山電車
棚の上に線路に載せた向きで保管。




屋根上にクラック
ヘッドライトがとれた。


クラックはパテか塗装の厚塗り部分。
ライトは自分が悪いのですが
何かをちょっとぶつけたらとれた。
ちょっと軽くぶつけただけですが…
金属と木の塗装面との接着は
イモ付けでは少々弱いのかもしれない。


側面
他に痛んでるところはありません。




クモル24001+クモル24022


クモル+クルにすべきかもしれませんが
実車はクモルの方がかなり数が多いので
クモル+クモルもあったに違いない。

リベットの省略はまあ仕方ないとしても

あおり戸のディテールも完全省略とは

けっこう大胆だな。

(実車でつるつるのタイプもあったけど)
保管状態は元箱で横倒し向きで押入れの
みかん箱の中。(近鉄と一緒)




2種の顔
001(左:切妻)は車体裾の角が割れた。
妻板がそったのが原因です。
022(右:丸屋根)は無傷。
どちらもウエイトが無く軽いので
横倒し保管の影響はあまりないかも。


屋根上のディテール
ロコモデルの旧型車の特徴で
特殊ペーパー(企業秘密)による
キャンバス張りの表現は秀逸です。


お店では聞きもしないのに店主の方から
秘密をべらべらと教えてくれましたが…
もうバラしてもいいと思いますが
素材はトイレットペーパーだそうです。
ぴかぴかの塗装はごく薄い塗料を
何度も重ねて吹き付けるからとのこと。



手書きのレタリング
車体標記はすべて手書きでした。
ナンバーだけでなくエンド・検査標記
床下機器や端面の国鉄マークまで!
廃業前に製品が滞ったとき、
手書きできる職人が辞めてしまったから
などと噂を聞いたり、
亡くなった社長が書いていたらしい、
とも聞きました…




水間鉄道500形

旧南海の1201形ですが、

こういう車種を発売するあたり

ロコモデルの面目躍如と言えましょう。
ガラスケースに線路に載せて保管。
まったく痛んでいません。





《ロコモデルの思い出》
鉄道模型工作の入門は
ペーパー車両の製作からでした。


年代にもよると思いますが
私の中学時代はNゲージの出始めで
国産メーカーも関水金属しかなく
まだまだ日本型は種類が少なかった。
まず走らなきゃおもしろくないので
HOゲージの自由形電機から入門、
というのが一般的でした。


次に欲しくなるのがスケールモデルで
少ないお小遣いでなんとかしようと
学校の図書室で子供の科学から
作り方の寸法をノートに写してきて
ボール紙で貨車や客車を作ろうとした
のがスタートです。
まあ、そんなことでできるわけもなく
今は跡形も残っていませんが…


その次は小高のキットに進みました。
そんなスタートでしたから
自分の中で ペーパーモデル=安価
というイメージが定着しました。


模型店でオマケにもらった古いTMSで
ロコモデルの広告を発見、店舗まで
行ってみたのがお付合いの始まり。
南千住から都電を横目に歩きました。
そのとき買えたのはわら半紙16頁の
価格表(60円)のみでしたが…







狭い店内で見て驚いたのは
他社金属製よりも精密な出来映えと
他社金属製と変わらない値段。


宮沢の金属製オハ35が2750円、
ロコモデルのペーパー製が2400円、
小高のペーパーキットは600円。

そうです。
ご想像どおり小高を選びました。


その後、ロコモデルは日暮里に移転。
ご覧いただいた製品はその頃のもの。
駄菓子問屋街になぜか鉄道模型店。



黄色い女性の右側あたりに店があって
(左側の方が問屋街の絵になった…)
3人入ると身動きがとれないくらい。
私鉄型の市販品がほとんどない時代で
私鉄ファンには貴重な存在だったな。



床下機器はバラのをひとつずつ接着。
メーカー完成品の証しのロゴシール。
台車は小高から日光に変わりました。





キットや小物も登場
当初なかったキットも発売され、
何箱か購入したのですが…
その話の続きは次回にゆずります。






《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと215日。
ということで本日の車両は…



クハ711-216(東室蘭)
先に昨日の分から…
毎日書こう、なんて大きなこと言って
とても大変そうです。
ちょっと準備してからでないと無理だ…


C12 215
小学生のときに天橋立に行ったときの
車窓から見たもの。
西舞鶴か東舞鶴かどこかその辺です。



215系(東京)
最近は有料座席快速中心で
不遇をかこっているようですが。
乗降に時間がかかる構造でラッシュ時の
フル稼働は無理だったようですね。





本日もご乗車ありがとうございました。