こんばんは。
北海道の秘境駅について
その2です。
室蘭本線で長万部から2つ目に
小幌(こぼろ)という駅があります。
季節はずれではありますが
2012年3月の写真でご案内します。
2012年3月5日
長万部(おしゃまんべ)からスタート。
なぜ日付にこだわるかというと
ときがたつにつれ
どんどん停車列車が減ってしまったので。
前日到着し長万部温泉で1泊しました。
朝食前にカシオペアを撮り、(長万部648発)
お会計の後、北斗星(829発)を撮りました。
東室蘭行き
9:05発の東室蘭行きに乗ります。
小幌に停まる最初の下り列車です。
長万部から室蘭本線(海線)はキハ40、
函館本線(山線)はキハ150です。
勾配がきつく雪深い函館本線に
強力なキハ150を使うのですね。
そういえばキハ150が来る前の山線は
お客が少なくてもキハ40 2連の運用でした。
雪の山の中で動けなくなると困るのでね。
少ない人数で雪かきは大変です。
黄色い線の外側だけ(!?)
なんとか通路を確保。
長万部は始発駅だし
ホームで待つ人もいないので
まあ良いでしょう。
車内はこんな感じ。
なつかしい列車のたたずまいです。
それにしてもお客が少ないなぁ。
次の駅は静狩です。
こちらは駅舎もある普通の駅です。
そしてこの次が秘境駅の小幌です。
上りホーム全景
1両分のホームと駅名票、
照明灯しかありません。
トンネルの出口が見えたら減速しないと
止まれませんね。
雪がミルフィーユみたい。
駅名票は風雪で汚れよく見えません。
あ、下りホームのはきれいだ。
以上、小幌駅見聞録でした。
え!
降りないのかって!?
む、無理でーす!!
この列車が9:24でしょ、
次は15:14 と17:55 しかありません。
待合室さえないホームで6時間待ったら
凍傷になってしまいます。
というわけで降りられなかった秘境駅
(停車しただけでも上出来でしょ?)
のレポートでした。
ちなみに上り列車は
7:14、8:34、11:34、14:57、1911 の
5本ありました。(当時)
もひとつおまけに現在は
下り 15:44、19:46 2本
上り 8:38、15:13、17:39、20:04 4本
しか停まりません。
そして前回と同じく小幌に続く道路もなく、
というか、けもの道さえなくて
本当に陸の孤島になっています。
じゃあ、なんでそんなところに駅があるの?
ということでタネ明かしすると
駅の敷地内に保線区の支所があって
職員の送り迎えが主な仕事です。
必要に応じて特急も臨時停車しますが
当然客扱いはありません。
北斗に乗ったときにトンネルの中で停車し
およよ、と思ったら小幌だったことがあります。
先頭車両以外はトンネル内というわけ。
いずれ小幌駅が時刻表から消えても
ほぼ今までどおりの役割は続くことでしょう。
研究資料ということで
5万図を参照させていただくと
前後は長いトンネルと
急峻な地形に挟まれ、
等高線を見ると国道は200m付近、
線路は約40mですから谷底のようなもの。
わずかに観音様に向かう細道がありますね。
夏場なら海岸の岩場とわずかな浜に下りる
釣り客がいたそうです。
しかし現在のダイヤではどうでしょうか。
《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと309日。
ということで本日の車両は…
キハ22 309
本日もご乗車ありがとうございました。