北海道の秘境駅 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


先週、さびしいニュースがありました。

「JR北海道が不採算路線を切り捨てる」
という計画に更に追加を発表しました。


次の図をご覧ください。





自然災害を路線廃止の理由に利用して
復旧を見送ってきたり、
もんくの出なさそうなところや
目立たないところは切り捨て…
存続には国からの多額の支援を
受けてきましたが…
ついに図の水色の線区も
見直すことになりました。


検討している、
と発表していますが
発表するということは
既に国との口裏合わせは終わっていて
内定しているということ。


北海道の汽車旅は終わった、と嘆くか
2、3年のうちにもう一度
乗っておくべきか…
悩みどころではあります。


仲間うちには
乗り鉄の卒業宣言をしちゃったので
行くのならこっそり、ひっそり
内緒で行かなきゃならないなあ。


ところで、すでに駅の廃止なども
積極的に進められていますが、
本日はそんな廃止されてしまった
駅のひとつ、姫川にご案内します。


函館本線の大沼公園経由のほうで
森と駒ケ岳の間に姫川はありました。
北海道の秘境駅の代表格でしたが…
なぜ秘境かというと…
駅に通じる道がなかったのです。



案内看板


この看板がないと
絶対に駅にたどりつけません。


よそのうちの畑のあぜ道というか真ん中を
横切らせてもらって、
向うの小高くなっている茂みをかきわけ
わずかに踏み跡がついた土手に上がると…


こんな景色が見えました。


線路も駅も丘の向うなので
国道側からは見えません。


1両分しかない対向ホームです。
まあ、走っている(停まる)列車も
1両のワンマンカーだけなので
こまらないでしょうけど。(当時)


建物を見にいってみると…
姫川信号場となっています。


なるほどそれらしい形ではあります。
かつては列車交換のための
重要な施設でしたが、
その後CTCで遠隔操作化されて
無人になったわけです。


道がないので
駅としてあるべき正面玄関というか
表向きの出入口がありません!


ホームを見下すとこんな感じです。
1日に下り6本、上り5本が
停まりました。(当時)
(その10倍もの特急や貨物が通過します)



再び畑側のホームに戻り建物を見ると
T字形の建物のこちら側に出入口が。
ここは開閉可能で

待合室に利用されていました。


もちろん信号関係の機器は
撤去されています。



森側の構内のはずれから


給水タンクが残っていました。
蒸機の時代には列車交換で停まったとき
待ち時間に機関車へ給水したのでしょうね。





駒ケ岳側の構内の外れから


天気が良ければ駒ケ岳バックに撮れるはず
でしたが、あいにく…
かすかにシルエットが…
1988年7月。
北斗星が登場初年です。
DD51もまだ朱色でした。


ところで姫川駅は時刻表から消えましたが
現在も信号場として
列車交換の役にたっていることと思います。




《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと311日。
ということで本日の車両は…



311系





本日もご乗車ありがとうございました。