こんばんは。
本日は新交通システムの分岐器
→ ポイントについてご覧いただきます。
新交通システムというと思い浮かぶのは
関東在住者はゆりかもめですね。
コンピュータ制御の自動運転で
運が良ければ前面展望を楽しめます。
鉄ちゃんなら運転士気分でかぶりつき
なんて経験もあるかと思いますが…
2本のレールの上を
フランジ付きの車輪で走る鉄道と違い
ポイントの分岐方法は不思議でした。
まずこちらをご覧ください。
日暮里駅
日暮里・舎人ライナー = 日・舎線
(にっぽり・とねりライナー=にっとせん)
発車を待つ電車の先頭部から
到着電車を見ています。
先頭車がポイントを通過中ですが…
こちら側のガイドレールが途切れています。
発車しました。
両側をちゃんと囲まれているので安心です。
終点が見えてきました。
あ! 電車が停まっています。
このまま進むと衝突するので
右に曲がらなければなりません。
ちゃんと右に曲がりました!
(当然ですけど)
今度は正面は駅だ!
でもやっぱりちゃんと右へ進み、
車止め(くるまどめ)
ちゃんとホームに停まりました。
意識しないで新交通に乗れば
ごく当たり前のことですが
鉄道マニア的には
分岐器の構造は興味深いところです。
一般部分の線路では両側にガイドがあって
それに支えられて走っていることは
想像できますが…
(ミニ四駆のようなものですね)
ではタネ明かしです。
案内車輪
2段になっていて普段は上の大きい車輪が
外側のガイドレールに接触しています。
ガイドレールに当れば押されて舵を切る
(ステアリングとリンクしている)
というわけですが…
ポイントです。
今、直進方向に開通しています。
ここからが案内車輪の下段の役目です。
下段(小さいほう)がNと書いてある溝に
はまってそちらへ引っ張られていき、
左の外側ガイドレールから離れても
ちゃんとまっすぐ進む仕組みです。
ちなみに左に曲がるときは
右のNの内側ガイドが引っ込み、
左の内側ガイドRが出てきて
左の案内車輪が溝にはまって
左に引っ張られるのです。
(N:正位、R:反位)
こうして見ると一目瞭然ですね。
ついで、と言ってはなんですが…
足回りをもう少しご覧ください。
駆動輪と集電シュー
モーターと伝達
ユニバーサルジョイントを経て
ディファレンシャルギアにつながります。
車のプロペラシャフトと同じ構造ですね。
モーター軸にディスクブレーキが直結。
一軸台車
ボギーではありませんが、
ステアリングを切る台車になっています。
さて改めて運転席からポイントを見ると…
左に開通しているのが判ります。
こんなことでも気にしてみると
新交通の前面展望も
一段と興味深くなります。
ところで先頭(最後尾)で見ていて
もう一つ気になるものがあります。
上下線の間にある通路のようなもの…
金沢シーサイドライン
駅の接続部分
ゆりかもめ
レインボーブリッジ
日・舎線にももちろんあります。
これは見たまま。
点検用の通路であり、
非常時のエスケープ用でもあります。
万が一の事故のとき、
最寄駅までこの通路を歩けるように。
新交通は高架や橋梁が多く
逃げ場がありませんのでね。
以上、新交通に乗ったときの
不思議と楽しみでした。
《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと313日。
ということで本日の車両は…
313系
本日もご乗車ありがとうございました。