土砂崩れの復旧作業 | きゅうの鉄道写真館

きゅうの鉄道写真館

きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


昨日の大阪北部地震はびっくりでした。

お亡くなりになった方には

心からお悔やみ申し上げます。

怪我をされた方、被災された方々には

お見舞い申し上げ、

1日も早い復興をお祈りしたいと思います。


鉄道災害がなかったことは

せめてもの救いでした。

帰宅困難者の映像は東日本大震災を

思い出さされ、自分も

改めて非常用の水を買いに走りました。



こんな時になんですが…

長いこと鉄ちゃんしていると

いろんな場面に出会うもので…

本日は土砂崩れの復旧作業の様子を

ご覧ください。


1992年の春

いつもどおり朝食をとりながら

TVニュースを見ていると…

常磐線各駅停車・土砂崩れで不通

とのテロップが流れました。

すわ一大事、と

カメラ2台に望遠レンズをかついで

自転車で駆けつけました。





300mmで覗いてみると

保線作業員が到着し検討しているところ。

300mmではまだ遠いので

テレコンバータを入れて600mm相当で。

快速は徐行で通過していきます。




作業員も10人ほどに増え

掘りはじめたので現場に行ってみます。


電車との位置関係

100mほど手前で停車しています。

まだ薄暗いうちだったのに

よく発見でき、停まれたと思います。


前日の雨で地盤がゆるんでいて

斜面が流れてしまったんでしょうね。

人海戦術の作業でたいへんですが、

これだけの土砂でも

乗り上げれば脱線して復旧作業も

さらにたいへんなことになります。




車内も疲労こんぱいの様子

お疲れさまです。





1時間ほどで土砂を撤去

仮復旧が終わりました。

レールをすかして見ていましたが

曲がらずに済んだようです。

いよいよ最徐行で電車を通します。

あ! 快速が来てる…



快速がかぶった!

うーむ残念。



仕方ないので作業員の部分をトリミング

片手を高く挙げる敬礼で迎えます。

このポーズ、実は意味があって…



両手でスコップやつるはしを持っていると

待っている間に、ついあと一振りしたくなり

列車と接触事故を起こしかねません。

絶対に作業を続けられないポーズ

ということで片手挙手の形をとるそうです。

鉄道土木工事の現場監督をしていたという

かつての上司に聞いた話です。



無事通過。

もう1本、つまっていた電車を通して…


作業員は撤収しました。

10人足らずで始めましたが

応援も到着して30人ほどになっていました。


救援車が来るかな、と期待していましたが

いまどきは皆、トラックで駆けつけてきます。

機関区や電車区の片隅に

救援車という車両を見たのは過去のこと。


見物はここまで。

自分もまた大急ぎで自転車を飛ばし

着替えてなにくわぬ顔で出勤しました。

(運転再開から1時間近く遅れてますが!)



なお、この区間の斜面は

やがてコンクリで固められました。



大事に至らなかったので

ブログに書いてみましたが…

これからまた、雨の時期になりますので

鉄道に限らず危険な地域では

十分に注意していただきたいと思います。






《鉄道車両カウントダウン》

平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと316日。
ということで本日の車両は…


関鉄常総線 キハ316



本日もご乗車ありがとうございました。





追伸

今回カメラを2台持ち出したのですが

1台はパノラマカメラに改造したもの。

もう消滅したと思いますが…

かつて富士フィルムで

パノラマ写真というプリントをやっていました。




先ほどの後追いを

トリミングなしで載せるとこんな感じ。

L版を2枚横につないだサイズになります。

私のブログでは

写真の横幅を400画素に設定しているので

載せにくいのですが…


ネガは普通の1コマの

上下をカットして横長に露光します。

一時期話題になり

写真好きな職場の先輩から

電車は長いのでぴったりだ、

などとそそのかされて

一眼レフを1台つぶして改造しました。

その話題はまた今度しましょう。