都電荒川線(その2) | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


7000形、7500形でスタートした荒川線に
28年ぶりに新車が登場しました。
8500形です。


都電の末期にそう長くない使用に向けて
簡略構造の8000形が造られました。
しかしあまりにも簡略化しすぎたため
乗り心地は悪く、更新もできず、
結局たりなくなった分、7500形が造られ
荒川線に引き継がれました。
というわけで最後の新造車は7500形で
昭和37年製だったのですが…


平成2年いよいよ荒川線を新性能化すべく
8500形が登場しました。
じつに28年ぶりの新造車です。
しかも全車両8500形に置換える予定で!

しかし都の財政難でわずか5両で打切に…


そんな8500形が5両出揃ったころ
再び荒川線を訪問しました。


今回は大塚駅からアプローチします。



急坂を三ノ輪橋行きが下りてきました。


大塚はもとは都電の要衝で16系統が
新大塚、茗荷谷方面へ続く大通りを
小石川、湯島、御徒町、錦糸町まで、
32系統(荒川線)は右側に折れ急坂を
雑司が谷へと登っていきます。





大塚駅前


道路を横断する部分を除き専用軌道は
保たれています。
JRへの乗換客が多く、大塚行きの設定も
けっこうありますね。
大塚から町屋まで乗ります。







町屋は京成と地下鉄千代田線の乗換駅。
ここも乗客の出入りが多いです。


8500形の登場でその分

7000形が廃車になったり
豊橋鉄道へ移籍されたりしました。
7500形はこの時点ではまだ

全車両在籍しています。


町屋から三ノ輪橋方面に向い撮り歩きます。




荒川七丁目
8501が来ました。
これが初対面でした。




荒川自然公園に沿って
荒川二丁目へ。
前回のブログと比べると、7000形 7500形とも
前面にイチョウのマークが付きました。




荒川一中付近



三ノ輪橋
下町は密集していて引きがとれず
撮りにくかったです。


8500形はZパンタを採用したので
上から見てみましょう。



飛鳥山の歩道橋から


トリミングしてもう少し拡大してみると



こんな感じです。
たたんだときの占有面積は少なくなりますね。




ついでに架線のことを少し。
路面電車など速度が遅く、急カーブだったり、
線路の近くに架線柱を立てにくい場合は
直接吊架方式で架線を張ることが多いようです。


一般的な電車の架線はシンプルカテナリー方式
を採用していますが、こちらはトロリー線を
同じ高さに保ちやすく高速で集電が可能ですが
構造が複雑になる分コストがかかります。


路面電車で多く見られるクロススパン方式で
架線を張るのも直接吊架でないと難しいです。


荒川線では併用軌道や急カーブでは直接吊架で
専用軌道はシンプルカテナリーで張っています。




大塚駅前付近

くもの巣のように縦横に線を張りめぐらせて

トロリー線を吊る方式がクロススパン方式です。

架線高の正確な維持が難しいです。
トロリー線をつかんでいるパーツは
ハンガーといいます。
クロススパンの途中に碍子を入れて
絶縁しているのが判ります。




別な理由で直接吊架を採用している例で
銚子電鉄をご覧ください。
こちらは単に経済的な理由からだと思います。




速度も遅いし設備にお金をかけられず
簡単な直接吊架式で電化しています。


とくに後追いの写真の方を見ると
波打つ架線が屋根に触れそうですが
ビューゲルで持ち上げながら走るので
大丈夫です。

ビューゲル転換用のヒモの状態が

よく判ります。


シンプルカテナリーにして
これ以上強く架線を引っ張ると
架線柱が倒れてしまうんじゃないかな。




《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと322日。
ということで本日の車両は…


上毛電鉄 322号




本日もご乗車ありがとうございました。