こんにちは。
荒川線以前の都電に
ほんのわずかかすった話を
前回書きましたのでその続きを。
1972.11.11一部を除き全廃するわけですが
残ったのは27系統(三ノ輪橋~王子)及び
32系統(荒川車庫~早稲田)の2系統。
27系統の王子~赤羽間は廃止されました。
三ノ輪橋~早稲田の1路線になったので
系統板も不要になり外されましたが
2年くらいは荒川線という名前も
なかったと思います。
電車も7000形(31両)、7500形(18両)が
そのまま走っていました。
資料によると1978年頃にワンマン化を実施
7000形の車体を新造、置換えられました。
台車や電装部品などは再利用したので
車体更新という名目になります。
形式名も引継がれましたが
比較的車齢が若い車両を残したため
車番がばらばらでしたので
この際7001~7031に改められました。
鬼子母神付近
車体更新後の7000形
車体は新造ですから
まったくイメージが変わりました。
写真で2両続けて走っていますが
渋滞等でダンゴになったのではなく
混雑時の対策として2両続けて走らせる
続行運転という運用です。
同時期にホームもかさ上げしています。
7500形はいくらか車齢も若かったので
そのままステップを廃止してワンマン化
四角い7000と丸い7500が混在していました。
1984年頃から冷房化が始まり、
7500形の車体も更新することになりますが
全車両ではなく16両が実施されたそうです。
町屋~梶原付近
冷房化と同時に塗装も一新、
黄色い電車からイメージチェンジします。
熊野前~梶原間の道路の真ん中を走る区間は
かつて併用軌道でしたが専用軌道化され、
渋滞や遅延も解消されました。
王子駅の少し手前、
新幹線の高架の向かい側に
製紙会社の博物館がありました。
車窓から機関車が見えるので寄ってみました。
(現在はありません)
いかにも軽便らしい形です。
よほど急カーブだったのか
第2動輪はフランジレスです。
王子のガードをくぐると
飛鳥山の急勾配が待ち受けています。
現在でも積雪があるとネックになる区間。
歩道橋から見下すと
大型のパンタがよく見えました。
冷房化前はビューゲルでしたが…
ここで問題です。
終点に到着時、そのままでは逆行できませんが
さてどうするでしょうか?(答えは後ほど)
少し戻って車庫を見に行きましょう。
荒川車庫
7000形と7500形が出庫を待っています。
イベント用に改装された6000形も見えます。
お願いして5500形を見せてもらいました。
5501 PCCカー
保留車群
7000形、7500形が2両ずつ。
7504はイベント用で使われましたが
7514は朽ち果てつつありました。
冷房化されずに残った7000形は
そのまま廃車になったようです。
5501と7504の2両は現在は
車庫脇のおもいで広場(土日祝日に開園)で
保存展示されています。
《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと325日。
ということで本日の車両は…
琴電 325号
あー!
ビューゲルの解答を忘れていました。
運転席の進行方向右側に
ヒモがぶら下がっているでしょう、
ヒモはビューゲルにつながっていて
窓から手を伸ばしてドッコイショと引くと
ばったんとビューゲルは反転します。
架線は持ち上がるわけですね。
7514
もうひとつ、
車庫の裏で朽ちかけていた7514号は
きれいに塗りなおされて
江戸東京たてもの園で保存展示、
車内も見学できます。
次回は8500形登場です。
本日もご乗車ありがとうございました。