こんばんは。
本日は鹿島臨海鉄道に
ご案内いたします。
なかなか複雑な沿革がありまして
元々は国鉄鹿島線の北鹿島から
鹿島港を結ぶ臨港線として
1970年に開業しました。
国鉄、茨城県、利用する企業による
第三セクターの運営です。
成田空港の燃料輸送の見返りとして
1978年から北鹿島~鹿島港南間で
旅客営業を行いましたが、
成田空港へのパイプラインの完成で
1983年に旅客営業は廃止されました。
当時使用されていた旅客車両は
中古のキハ10が2両です。
その間、北鹿島~水戸間の建設も
鹿島線として進められていましたが
国鉄の計画見直しで切り捨てられ、
鹿島臨海鉄道が引継ぎました。
1985年3月14日、北鹿島~水戸間開業。
大洗鹿島線と鹿島臨港線の2本立てに
なり現在に至ります。
なお国鉄の持分38.5%は国鉄解体時に
そのままJR貨物に引継がれました。
私が初めて乗車したのは1990年1月で
水戸~大洗を往復しました。
その後、水戸~新鉾田間も乗りましたが
全線を通して乗ったのは
2009年になってしまいました。
水戸駅8番線から出発します。
(2009.8.6)
車内はこんな感じ
スマートな外観と転換クロスシートの
割にはものすごい騒音を発するのは
縦型エンジンの点検蓋のせいでしょう。
台車もエアサスではないので
レールの継ぎ目の振動を
ガツンガツン拾うから。
マニアにとっては魅力的ですがね。
大洗に到着
ATSの警報音が響きます。
近代的な建設なので
踏切もほとんどありません。
新しくできた駅
とんでもなく長い名前なので
駅名を読んでいるうちに
ドアが閉まってしまいます。
とくにローマ字の字数は多い!
旅客駅のなかった北鹿島は
Jリーグ開催日のみ営業する臨時駅
として旅客営業を開始し
鹿島サッカースタジアムに改称しました。
鹿島神宮
水戸もそうですがJRのホームです。
北鹿島~鹿島神宮はJR鹿島線で
臨海鉄道は乗入れになります。
そのため運賃も別計算の合計です。
接続駅にラッチがないのは
元々国鉄鹿島線として建設された、
という経緯にもよるのでしょうね。
それでは中心駅の大洗に戻りましょう。
大洗駅
アニメに登場してから
町全体が注目を集め盛況となっています。
本社や全線を管理するCTCも大洗です。
(大洗と新鉾田以外は無人駅です)
構内にはミニ鉄道資料館がありましたが
展示物は片付けられ、外に出されて
ガルパン資料館に転身しました。
海外からの巡礼者も多く、
アニメファンはマナーがとても良い、
とは町の人の何人もから聞きました。
鉄ちゃんも見習わなくては…
イベントで使用されたヘッドマーク
通路にも展示がありますし
通路自体もアニメに登場したそうです。
それでは車両を見てみましょう。
6000形
大洗鹿島線開業時に新造されました。
軽快気動車が一般化する直前で
ものすごい騒音と振動で走行します。
6000形(節約塗装)
窓まわりの黒塗装を省略した
節約タイプも存在しました。
6000形は19両入線しましたが
8000形の入線で3両が廃車されました。
2000形
元国鉄のキハ20です。
大洗鹿島線開業時に4両改造されました。
1991年までに全車が茨交に移籍しました。
写真は移籍後です。
7000形
東海原発の見返り金で茨城県が発注した
リゾート列車です。
快速はまなすで走りましたが…
はまなすの廃止で出番は臨時のみとなり
2010年に廃車されました。
足回りは6000形と共通なので
車重が重い分、性能が落ちたらしいです。
あいにく8000形にはまだ出会っていません。
続いて今注目のラッピング車両を…
3号車(6011)
ガルパンのラッピング3号車です。
この日は撮影用に側線に留置中でした。
4号車(6006)
大洗折返しの列車が入線しました。
ラッピングの費用は
ファンの方々の寄付でまかなっています。
側面幕板部や車内網棚上に寄付者の
ハンドルネームが表示してありました。
なお1号車は既に存在しません。
なぜなら4号車になったから。
2号車(6018)には出会いませんでした。
サメ列車(6007)
アクアワールド大洗のラッピングです。
前面はガルパンに合わせて戦車。
(だと思います)
この日は4号車+サメでした。
なお、ガルパン、サメ列車の車両運用は
臨海鉄道のホームページで確認できます。
車内の様子もご覧ください。
ステッカーやパネルで飾られた車内は
アニメファンでなくてもワクワクします。
ただしこの辺は好き嫌いが分かれるとこで
私はアニメオタクではありませんが
嫌いじゃないので許せちゃいますが
ばりばりの鉄ヲタには許せない部分かも。
乗らない撮り鉄よりも
乗ってくれるアニメファンの方が
ありがたいお客であることは間違いない。
1981年8月号より
ちょっと時刻表をご覧ください。
鹿島臨港線時代は1日3往復のみ。
民鉄欄にちょこっとだけ載っていました。
1985年3月号
大洗鹿島線開業時は…
路線図にも載りました。
そして時刻表も国鉄欄に一緒に…
あらら!
4月号に載せますだって!
締め切りに間に合わなかったのね。
(3/14開業)
1988年3月号
快速はまなす1往復が載っていますが、
7000形は1992年登場なので
使用した車両は6000形です。
1995年3月号
7000形はマリンライナーはまなすとして
区別して載っていました。
座席料金200円が必要となっています。
全線2往復+水戸~大洗間2往復。
在来の列車に増便で走っていたので
観光客以外にも不利益にはならなかった。
でも需要が伸びなかったんでしょうね。
常澄
沿線での撮影について
1度だけ撮ってみようかなと思って
常澄で下車してみました。
でも…
田んぼの中を高架橋が走る…
あまりにも漠然とした景色でまとめられず
あきらめてまた乗りました。
新鉾田か北浦湖畔あたりで
築堤を走るような場所があったと思うので
機会があれば撮りに行ってみようかと。
いつのことになるやら…
《鉄道車両カウントダウン》
平成の終わりまでを鉄道車両の写真で
カウントダウンしよう、と始めた企画です。
平成終了まであと335日。
ということで本日の車両は…
瓦町 琴電 335号(3000形)
本日もご乗車ありがとうございました。