五能線・キハ40の旅 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんにちは。


本日は真冬の五能線

キハ40にご乗車いただきます。




2009.2.23 朝
東能代に着きました。


日本海の東能代着が早すぎるので
一駅乗越して普通列車で戻りました。




五能線ホームにはすでにキハ40が入線、
発車時刻を待っています。
編成はキハ40+キハ48+キハ40の
3両編成です。


当時、リゾート快速列車を除き
東能代→川部直通は朝の一本だけでした。
ならば快速に乗れば良さそうですが
全指定席(不自由席?)なので
好きな席に座りたい人は
各駅停車に乗るしかありません。
すいていれば自由席の方がいいですよね。


まだ少し時間があるのでホームから撮影。




側線にDE15の除雪車と、
次の列車になるキハがウォームアップ中。



上りいなほと下りあけぼのが到着すると
発車時刻です。



あらま! いつのまにか高校生で
車内はいっぱいになっていました。
でも大丈夫。


次の能代で8割がたが下車、
残りの高校生たちもその次の向能代で
みな降りてしまいこのとおりです。


ボックス席をひとりじめできました。



右前方を遠望すると
白神山地の前衛の山々がせまり、
線路から近い周囲の平地は一面の刈田。
初夏には秋田こまちの稲穂が
黄緑色の海になることでしょう。


岩館が近づき、運転席の後で待機します。



非電化単線のか細い線路が続き…



岩館駅
対向列車はすでに到着していました。
列車本数が少ないので
次は鯵ヶ沢まで列車交換がありません。




岩館を過ぎると海岸線に出ます。


海蝕崖の上から見下した後、
波打ち際まで下り、時には
波しぶきを被りそうなくらい接近します。





940深浦着。


ここで乗務員は交代し、
列車番号も変わります。
945発までちょっとホームに降りて撮影。


当時の時刻表では、深浦以遠の列車は
945の次は1709までありません!
ローカル線の乗り鉄はたいへんなのです。






真冬の日本海の荒波を車窓に見ながら
列車は海岸線に沿って進みます。


追良瀬、驫木、風合瀬と
いかにも波風が強そうな駅名が続きます。
追良瀬(おいらせ)は
次々に波が打ち寄せる流れの速いところ、
驫木(とどろき)は
吹きすさぶ北風を避けて3頭の馬が
木の風下に身を寄せて耐える様子を表し、
風合瀬(かそせ)は風がぶつかり合う
流れの速いところを表します。
ここでいう瀬(急流)とは
もちろん日本海のことでしょうね。



1044鯵ヶ沢着。
8分停車して上りと交換します。
海岸線も奇岩が屹立する岩礁から
長い砂浜(七里長浜)に変わりました。


右車窓に岩木山が見えると
津軽鉄道が分岐する五所川原です。






津軽鉄道・五所川原駅(車窓から)

構内にはかつて活躍した旧型車が休み、
ホームではストーブ列車を仕立中です。
ストーブを積んだ客車に乗るには
別途料金が必要。
併結の気動車は運賃のみで乗車可能です。



1157川部着。
列車は進行方向を変え弘前まで行きます。




が、私は帰るので

奥羽線の普通に乗換え、青森へ。
485系の白鳥で八戸へ向かいます。
(当時、新幹線は八戸まで)


701系電車は東北の標準形になりました。
左・岩手銀河鉄道、右・青い森鉄道


列車が遅れることもなく
無事はやて18号に乗り込み
真冬の五能線の旅も終わりました。



日本全国どこでも見られた(乗れた)
キハ40とその仲間達。
いよいよ終焉の時期が
近づきつつあるようです。
どうぞお乗り遅れのないように…



本日もご乗車ありがとうございました。




《おまけ》

関連する写真を何枚かご覧ください。





鯵ヶ沢~鳴沢


五能線の初代観光列車
ノスタルジックビュートレインと
オリジナル塗装のキハ40系


青森・HB-E300系リゾートしらかみ



秋田にて・JR東日本の701系
男鹿線のキハ40系は色違いです。



※今、こうしてブログに書いてみると

 わずか9年前の写真でも

 過去の思い出になってしまった

 列車や車両が多く、驚いています。

 乗りたい列車、撮りたい列車は

 悔いの残らぬよう、今のうちにね!