竜飛海底駅の見学 | きゅうの鉄道写真館

きゅうの鉄道写真館

きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


本日は津軽海峡冬景色、
番外編に続き3つ目、
竜飛海底駅の見学にご案内します。


極寒の竜飛崎を訪れた翌年の夏、
前回は冬季閉館中で見られなかった
海底駅の見学ツアーに参加しました。




2012.8.31
のぞみで大阪へ向かいます。


函館に用事があるのに
なんで大阪を経由するんだか…
一般人には理解できないでしょうね。




大阪駅は大屋根が完成して
雰囲気がずいぶん変わりました。
ホームの案内板の行き先表示に
「札幌」の文字を発見すると
わくわくしますね。



出発時刻の30分も前に
わがトワイライトEXPは
食堂車クルーのお辞儀に迎えられ
しずしずと入線してきました。




札幌まで22時間、
至福の時を過ごします。




あいにくの曇り空の中、
日本海の夕焼けです。
(夕日は雲の隙間にチラと見えただけ)


翌朝目覚めると小沼湖畔を快走中。


あーっ!
青函トンネルは寝てるうちに
通り抜けてしまいました。


そのまま札幌まで乗りとおし、
北斗で大沼公園まで戻りました。


札幌滞在は約2時間。
大阪経由もそうですが、
なんて無駄が多い旅なんでしょ。
(乗り鉄には無駄じゃないんだけどね)




大沼・小沼の間のセバットで
撮影を楽しみ、その夕方、
大沼駅で乗ってきたトワイライトを
見送りました。




大沼公園のリゾートホテルに宿泊。
翌早朝、暗いうちに宿を出て
下りのトワイライトやカシオペアを
撮るため小沼湖畔まで歩きました。


朝食の時、ウェイトレスのお姉さんに
まっ暗な国道を歩いてませんでした?
と聞かれてしまいました…


あら、見てたのね~







2012.9.4
函館1204発のスーパー白鳥30号で
竜飛海底駅へ向かいます。


竜飛海底という駅名を
手元に残したかったので、
指定席を取りました。
(ちゃんとマルスで発券できました)


座席のテーブルの裏面の案内から
すでに吉岡海底駅は消えています。


車内放送で2号車のデッキに移動、
車掌がドアコックを操作して
手動でドアを開けました。


この狭さです。
ホームで列車を見送ることはできません


乗ってきた列車が発車したあと、
線路を見せてもらうと…
ご覧のとおりレールが3本ありました!


なお、現在は新幹線の電車を通すため
ホームは削られているそうです。




ところどころにある穴から
ホームの裏にまわると…


本坑に並行するトンネルが続いています。
ずっと歩いて行かれそうに見えたので
聞いてみたら駅部分の作業坑の跡で
行き止まりとのこと。
続いているのはもう一段下にある
パイロットトンネル(先進導坑)で
かつてウォーキングツアーがあったけど
行きたいなーと思ったときには
すでに終了していました。(残念…)





こちらのポンプは毎分20トンも
浸み出してくる海水を24時間中
排水し続けています。

ここは海面下135mの海の底です。


頑丈な鉄の扉をくぐり抜けて
体験坑道へ出ます。
(出水時にそなえて隔壁になっている)





竜飛海底駅は無くなってしまいましたが
体験坑道は現在でも冬季以外は
記念館から見学に来ることができます。
工事用の車両やレールも残されています。



どうです、雰囲気あるでしょう?








斜坑ケーブルで地上へ向かいます。
後ろを見ると更に斜坑は続いていて
下の先進導坑へと続いてるようです。





地上駅に到着しました。
が、すぐに外へは出られません。


斜坑の入口の鉄扉を閉めるまで待機。
建物全体が気密構造になっていて
外気がトンネル内に吹き抜けないよう
二重扉になっているのだそうです。






外に出ると…


青函トンネル記念館でした!


前回は青森から列車とバスを乗継いで
はるばるやって来ましたが…
今回は特急とケーブルで楽々到着。
同じ場所のような気がしません。


記念館のすぐ上の丘の展望台から
竜飛崎と灯台を見ます。
この日も向こう岸(北海道)が
見えていました。


記念館の内部の様子については
以前のブログをご覧ください。





帰りは竜飛海底1548発の白鳥23号です。
再びケーブルで海底に下り、
お迎えの列車が到着すると
一つだけ手動でドアを開けて乗車。


案内係りの人は連絡船の時代は
函館構内で勤務していたそうで、
このあとどうやって函館に戻るのか
聞くのを忘れました。
職員輸送のため臨時停車する列車が
あるのかもしれませんね。
(秘境駅の小幌ではそうしていました)


白鳥23号を木古内で降り・・・
(新幹線駅の工事中です)








再び三たび青函トンネルを通過し新青森へ
そのままはやぶさで帰りました。


最後におまけです。


青函トンネルの真ん中(最深部)には
灯りのサインがあります。
前後に青い蛍光灯が続き、
最深部は緑の蛍光灯が3本。


いつか乗る機会があったら
ぜひ見つけてみてください。



注・この写真はイメージです。
 トリミングして並べたものです。
 実際には1本ずつ車窓を横切ります。



本日もご乗車ありがとうございました。


今回は旅行記の中から
竜飛海底駅の部分だけをご案内しました。
機会があれば旅行記の全体も
いずれご紹介したいと思います。