一畑電鉄の旧型車(その3) | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


電車は平田市に到着しました。
平田市駅も気がつけば
雲州平田に改名していました。
グー○ルマップで見ると出雲市に
なっているので、町村合併で
吸収されたのかもしれません。


平田市駅に停車中に
当時の車両をご案内しましょう。




デハ22+クハ102


松江温泉行きがが到着しました。
一畑口でスイッチバックするので
ここではクハが前になります。


1951~2年(!)に
デハ1形、デハニ50形から
4両が改造されました。
デハ24は80系の入線で先に廃車。


ペアを組むのはクハ100形。
1958~9年に西武から移籍。
当初は両運転台のクハで後に
片方を撤去、客室が広がりましたが
クハもデハも非貫通のままです。
ナンバーは22+102のように
下一桁がそろっています。


デハ81+クハ181


続いて到着したのは80系、
電鉄出雲市行きです。


こちらも前身は西武の451系。
1981~2年にデハ+クハが
3編成入線しました。


デハ83+クハ183


側線で入換中のデハの後ろに
ちらっと見えているのはデハ62。
二代目デハ60形です。
デハ90形を両運にしたものです。
改造は西武所沢工場で
2両のクモハ551を用意して
1両の運転室部分を切り取り
もう1両にくっつけて両運化し
余った部分は捨てる、という
もったいない改造で生まれました。




デハ91+クハ191


見かけは異なるが80系と同性能で
元は西武の551系です。
1編成のみ入線しました。
デハ61+デハ91+クハ191の
3連で松江温泉に向かっていて
(一畑口で見かけました)
平田市の車庫には不在でしたので
走行中の写真でご覧ください。




デハニ53


デハニ50形は1928年(!)
松江温泉開業時に作られた電車です。
レールウェイズで中井貴一が
運転していたのが印象的でした。
52、53の2両で、元は4両あり
デハニ51はデハ21に、
54はデハ11に改造されました。


ちなみに、オレンジに白帯の塗色は
完全な手動ドアであることを表し、
ドアエンジンはついていません。


このときはラッシュ時の増結用に
控えていましたが、後にイベント用
お座敷電車に改造されました。



ぼやぼやしているうちに入換中の
80系が手前に停まってしまったので
一旦改札を出て、
車庫の裏側にまわってみましょう。



反対側から見たデハ53


パンタ付近屋根上のディテールです。
ボウルを伏せたようなものは
お椀形ベンチレータです。
お椀というよりどんぶりみたいですが。
右の黒い箱の中身は避雷器、

ランボードは木製、
屋根上の帯はキャンバス押さえです。
屋根はキャンバス=帆布を張り、
防水のためにコールタールで
塗り固めてあります。
良く見ると雨樋の上からかぶせてしまい
コールタで塗りつぶしてありました。
これでは雨樋の役目は果せませんね。



デハ3


1927年製・最古の車両です。
出雲市~一畑間の電化時に5両登場。
1、2、5は後年デハ20形に改造。
3・6の2両が大社線に残りました。
車庫で見かけなかったので
走行中の写真で。



デハ23


クハ103


平田市のホームにデハ23が

単独で停まっていると思ったら
相棒は車庫の裏にいました。
検査の順番を待っていたのでしょうか。



デハ71+クハ171

元西武の300系です。
71、72の2編成ありました。


デハ31

やはり元西武で、1953年に
一畑電鉄に移籍してきました。



電車のサイズについて
デハ1、20、デハニ50は16m級、
クハ100形は17m級
デハ70、クハ170形は18m級
デハ60、80、90は20m級です。



これらの旧型電車たちは1994年から
元京王5000系に営団3000系の
足回りを組み合わせた改造車や

(一畑での形式は2100系、5000系)
元南海21000系(同3000系)に
順次置換えられ姿を消していきました。



次回は川跡から大社までと
出雲市までの区間に乗車します。




本日もご乗車ありがとうございました。