こんばんは。
本日は前回の交通科学館に続いて
梅小路蒸気機関車館へご案内します。
名前を間違えているって? いいえ、
京都鉄道博物館になる前に行ったので
まだ蒸気機関車館なんです。
行ったのは2008.2.6でした。
(またまた古い話で恐縮です)
早朝、銀河で着きました。
この日の夕方に乗る
あかつきの上りの到着を撮ってから
烏丸口へ出ます。
隣の2・3番ホームに117系が見えます。
屋根の端の飾りや鉄骨に
歴史ある駅の風格が感じられます。
こちらの1番線は日本一長いホームで有名。
ありゃりゃ?
0番線の表示になってるぞ?
いつのまにか1番線がなくなっていました。
時刻表を調べてみても1番線はありません。
駅舎の建替えのときにでも
無くなっちゃったんでしょうか。
それに、山陰線の30番線は
線路1本分切り込んでいるので
日本一長いホーム、という感じはしません。
地続きではあるけれど・・・
「数字でみた国鉄」で調べてみると
「京都駅1番線564m」となっていました。
今は0番線と30番線だから別物だな。
烏丸口から出て、陸橋の下をくぐり
線路沿いに梅小路公園を通り抜けます。
山陰線の電車と公園の間に
引込み線のような線路が見えます。
じつはこれ、SLスチーム号の線路です。
あっ! 汽笛が聞こえました。
自然と足が速くなります。
入り口が見えました。
旧二条駅舎が入口になっていました。
(現在は出口です)
ここには模型など展示物もありますが、
外で蒸機の音がするので
館内を見てる場合ではありません。
いました!
C622がアップ中でした!
この音が聞こえていたのですね。
たとえ展示運転でも、
生きている音や匂い、熱気で
眠っていた野性の血が目を覚まします。
機関士が乗り込みます。
お客もパラパラと乗っています。
いよいよ発車です。
C62独特の高音の汽笛を響かせ
ゆっくりとバックしていきました。
山陰線の下をくぐり、
さっきの公園脇の引込み線まで
後退していきます。(約500m)
しばしの沈黙の後、長笛一声
こちらへ向かってくる気配。
山陰線のガードから顔を出しました。
ガードをくぐると
思いっきりドレーンを切って
シュッシュッシュッと蒸気をふかして
(ホームは目の前なんですけどね)
迫力をだしてくれました。
観客は自分ひとりだけだったけど
たいへんなサービスぶりで感激。
(卒倒しそうでした!?)
次の運転まで小休止。
どうでしょう! このボリューム感。
大好きなC62を目の前にして
スチーム号の1列車が終わるまで
動けませんでした。
初めて買ったHOの蒸気機関車は
カツミのダイヤモンドシリーズのC62、
初めての天賞堂の銀箱は
中古のC622号機でした。
もちろん、現役当時に見たことも
乗ったこともありませんでしたが。
では向こうに展示中の機関車も
見に行きましょう。
デコイチです。
機能美とでもいうべきか
よくまとまった形でかっこいいですね。
かつてSLブームというのがあって
マニアの間では、気取って
D51だからデゴイチと呼ぶのが正しい、
と言われ、デコイチなんて言おうものなら
素人扱いされたらしいですが、
現場ではデコイチと呼んでたみたいです。
お隣はハチロク(8620型)です。
ドームの間にベルが見えます。
ベルをつけている所以は判らないので
いつか京都鉄博に行く機会があったら
聞いてきたいと思います。
神戸港の入換作業に使用した機関車は
ベルをつけていた、
という話は聞いたことがあります。
8630が神戸にいたかは知りません。
(博物館なのででたらめはしないはず)
C612+C621
C551 スポーク動輪が軽快な感じ
あれー?
転車台の方に人だかりがしています。
なんと動輪を転がしてきます。
しかも1750mmを3軸
サイドロッドで連結した状態で・・・
ぐるっとまわったこっち側では
C571がジャッキに乗っていました。
ゆるゆるゆるとモーターが回り
ジャッキが持ち上がっていきます。
まず先台車から押し込み、
続いて動輪を転がします。
転がりすぎてぶつけないように…
直径1750mmは私の身長と同じ。
大きさの割りにゲージが狭く見えます。
見慣れてるHOはゲージが広いんだなぁ、
とあらためて思うアングルです。
続いて従台車も押し込み
位置を微調整して、
軸箱をペデスタルに合わせて…
少しずつジャッキを下げていきます。
よーそろ、ちょいうしろ!
(掛け声はでたらめです)
たまたま行った蒸気機関車館でしたが
C57の動輪入れを見学できるとは
なんて運がいいんでしょう。
現場で記録写真を撮っていた
JR西の広報担当氏は「初めて見た」と
感激していました。
後日テレビで見たところによると
蒸機の動輪を軸にはめたままで
切削できる大型旋盤は北海道の
苗穂工場にしかないそうです。
C57の動輪を貨車で送るシーンを
やっていましたので、
それが帰ってきたところだったかも。
長いこと鉄ちゃんしてると
いろんな場面に出くわすものです。
《C612の展示運転》
古いアルバムに
もうひと昔前の梅小路がありました。
このときはC61が動いていました。
機関庫から出たC61は
ぐるっと回って奥の給炭台へ向います。
戻ってきたC61は再びぐるっと回って
12番線に入ります。
12番線は機関庫の奥が突き抜けていて
展示線になっていました。
何度も往復してデモンストレーション中。
展示運転が終わり
庫に戻ったC612です。
庫内に展示中の、
火の入っていないカマも見てみます。
旧お召し牽引機 C51239
ナメクジドーム(初期型)のD511と
標準型のD51200。
200号機は動態保存機です。
C56160もイベント等で活躍する
動態保存機です。
こうして見るとC56の動輪って
タイヤは薄く、スポークも細くて
とても繊細な感じですね。
B2010 これも動態です。
右側サイドタンクの塗装を
修繕中でした。
館内にも模型をはじめ
たくさんの展示物がありましたが、
外で生きた蒸機の音や匂いがしては
中でじっくり見学などしていられません。
京都鉄道博物館になってしまいましたが
そのうちまた、機会を作って
見物に行きたいと思います。
本日もご乗車ありがとうございました。
機関庫の脇に停めてある
オハ50系の休憩所です。
ここでお弁当でも食べながら
蒸機を眺めるのも悪くないです。
手前からC622、C6210、C12
(我家で並べてみたものです)














































