キハ17系・私鉄編 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんばんは。


国鉄の気動車普及の草分け的存在だった

キハ17系でしたが、その後に続く

キハ25系、35系、45系などの新系列に

押し出され、続々と廃車が進みました。


そんな中で使い勝手の良い両運転台車を

中心に私鉄各社へ払い下げられた

幸運な仲間もけっこうありました。


最初の写真は茨交(茨城交通)で

現在のひたちなか海浜鉄道です。




那珂湊 キハ111(復元した車両)

3両が移籍し、もうとっくに廃車されましたが

登場時に近い見かけに復元されて里帰りし、

JRの博物館に保存されています。

出身は千葉でなく真岡だそうですが・・・





南部縦貫鉄道 七戸 キハ104


南部縦貫鉄道には

キハ10形が4両いました。

お馴染みのレールバスは

キハ101、102。

筑波鉄道から来たのはキハ103。

そして国鉄の八戸から移籍した104。


形は全然違いますが、入線した順に

連番で振ったためキハ104になったとか。


七戸の車庫を訪問し

庫内のキハを撮らせてもらったところ、

ときどきエンジンを掛けないと

調子が落ちるから、

と言って庫外まで移動してくれました。


どこから来たかと訪ねられ

千葉からと答えたので、

撮りやすいように、わざわざ外へ

出してくれたのかもしれません。


津軽鉄道 五所川原 キハ24025+6


こちらは千葉から来たキハ11です。

寒冷地型に改造されて入線しましたが

よくがんばりました。


加悦鉄道 加悦(かや)SL広場


キハ1018です。

国鉄時代の番号をそのまま踏襲しました。


このほか西日本では水島臨海鉄道や

島原鉄道にも払い下げられた車がいました。

なお、鹿児島交通の車両は

同仕様で自社発注したコピー車両でした。


ふたたび関東に戻ります。



筑波鉄道 常陸小田 キハ821


筑波鉄道にも1両だけキハ10がいました。

自社発注の日車標準型や湧別に混じって

路線廃止の1987年まで走りました。


関東では鹿島臨海鉄道の前身の

鹿島臨港線でもキハ10が2両活躍しましたが

開業5年で旅客扱い廃止になり消えました。


気動車王国千葉の記事で

キハ30系についても触れたので、

ついでに旧関鉄グループのキハ30も

お見せしておきましょう。



筑波鉄道 筑波付近 キハ301



夕暮れせまるころ 常陸藤沢付近



常陸藤沢駅


筑波鉄道のキハ30は1両のみで
キハ10とともにすぐ見分けられました。


路線廃止も近く、

夕暮れのなかで見る列車は

哀愁さえ感じられました。

(気のせいです)


このキハ301だけは廃線後

常総線に移籍し、生き延びました。






関東鉄道常総線 キハ350


関東鉄道では通勤輸送の増大で

大量のキハ35系(39両)を買入ましたが

淘汰が進み水海道(みつかいどう)以遠に

最後まで残った車両もすでに引退しました。



キハ17系も35系も、すでに

レールのうえを走ることはありません。
鉄道模型の世界では、まだまだ現役

というよりもSLとの組合せでは

名脇役として活躍を続けます。



(イメージ)



(イメージ)



キユニ18+キハ20+26+17+25+17

こんな車体断面も塗色もでこぼこな編成を

模型で組んだらウソっぽくなってしまいますが

実際にこんな列車が走っていたのです。


実物無き現代でも、
鉄道模型の世界では

国鉄名残の一般型気動車編成を

大いに楽しみたいと思っています。




本日もご乗車ありがとうございました。