和田岬線のこと | きゅうの鉄道写真館

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こんばんは。

今日は和田岬線のことを書きます。

正式には山陽本線の枝線ですが、

一般的には和田岬線のほうが通りが良いようです。

全長2.7km、両端の兵庫と和田岬しかありません。

途中にホームの残骸を見かけたので、

昔は中間駅があったのかもしれません。


この線のハイライト、というよりも絵になる場所は

ここしかない、というポイントがこの旋回橋です。




兵庫からは歩いて20分ほどです。

列車運転は朝7時から8時半の間に5往復、

夕方は5時から8時半の間に6往復です。

もろ、通勤路線ですね。

ちょっと鶴見線に似ているかもしれません。



兵庫駅は高架でしたが和田岬線は地平から。

最盛期には港や工場への引込み線がくもの巣

のように走り、兵庫駅にもヤードがあった名残り

で敷地はかなり広かった。


ちょうど上り列車が到着しました。

その編成は特徴的で旧客6両の前後に

2輌のDE10のプッシュプルです。

荷物(乗客)が重いから、というわけではなく
通勤時間帯に集中して短時間で折返せるよう、

機関車の付替時間を節約するためと思います。

この一編成のみでシャトル運転していました。




それにしても、この混雑は半端ない。

中央の木製ブラインドが下りてる窓4枚分

ここにだけロングシートが1列あります。

それ以外はすべて立ち席です。

1両にいったい何人乗れるのでしょう。




反対側を見るとさらに驚きです。

窓からかばんや腕がはみ出すのは当たり前。

ドアからは乗客がこぼれ落ちそうです。

ご覧のとおり、ロングシートの向かい側には

増設のドアがありました。

旧型客車ですからドアエンジンなどなく、

開いたままでも平気で走ってしまいます。

兵庫駅・和田岬駅の両駅ともこちら側にしか

ホームがないので、こんな構造になりました。



通勤(痛勤?)の方には申し訳ありませんが

趣味的にはおもしろくて、増設ドアは別にして

模型の運転でも簡単に再現できそうです。



旋回橋のそばまで行ってみました。

レールジョイントでつながれていて旋回する機能は

殺されてしまっていました。


この路線には一つだけ難点がありまして、
ご覧いただいたとおり、その半端ない混雑は

朝の下りにはとても乗ろうという気持ちになれません。


それではガラガラの上りに乗ろう、と思い

港方面に歩きましたが、もたもたしてるうちに

朝の最終便は行ってしまいました。

次の列車は夕方(8時間後)までありませんので
あきらめました。


1990年、暑い一日を予感させる夏の朝のことでした。



本日もご乗車ありがとうございました。