こんばんは。
先日、犬山橋をご覧いただきましたので
そのまま川を下り河口付近、桑名にやってきました。
木曽川、長良川、揖斐川が海に流れ出るところ
川に囲まれた低地にある海抜がマイナスの地上駅
土手に囲まれた輪中(わぢゅう)、
汽水状態の砂地でよく育った蛤やしじみ。
桑名のイメージといえば、一般的にはこんなところ。
鉄道好き、旅好きにとってまず思い当たるのは
北勢線でしょうか。
路線延長日本一を誇る大近鉄にあって(当時)
何故こんな軽便鉄道路線がありえたのか
不思議でしたが2003年廃止とともに三岐鉄道に
経営を移され存続した結果、
三岐鉄道北勢線となって現在に至ります。
JR切捨て→3セク・民鉄、という例は多いですが
民鉄→民鉄というのは他にあったかな?
近鉄当時はご覧のように赤を基調+黄色の
デザインでしたが移行後は色が逆転して
黄色が主体に替わりました。
狭軌の鉄道は正面がちに見たときに特徴が現れます。
軌間の狭さ、車体幅の狭さなどなど。
乗車したときには前の人と膝が触れそうです。
レールの幅は762mmです。
新幹線は1435mmだから半分強ですね。
スピードは? 45km/hだから1/7です!
撮影時点では近鉄の北勢線でしたが、
2003年に三岐鉄道に経営が移りました。
じつは三岐線もおおむね並行して走っています。
この写真の後ろの山は藤原岳です。
セメントの原料石灰岩を採掘しています。
こちらは三岐線です。
前の写真の藤原岳が右端に写っています。
三岐鉄道は、その名まえからも想像できるとおり
三重から岐阜を目指したのでしょうね。
実際は三重県から脱出する前に止ってしまいました。
藤原岳を削って産出したセメント輸送が
大きなウエイトをしめます。(ました。)
東の秩父鉄道と状況が似ているようです。
元はオリジナルの電車もありましたが
西武の中古車に置き換わりました。
桑名からはもう1本、北へ向かう路線があります。
元近鉄の養老線で、やはり切り捨てられ
養老鉄道として独立しています。
なにやら古そうな電車が来ました。
ナンバーは591、桑名行きの看板を下げています。
本日もご乗車ありがとうございました。