でぶるまんしゅーじですねん(間もなく閉鎖) -260ページ目

笑瓶さんにはげちゃびんと言われた男

僕が尊敬す諸る先輩方の中に、


Tさんとゆー、岡山に本社のあるTV局の


製作部長(当時)さんがいらっしゃいます。



19歳でこの業界に入っちゃった僕を、


時に怒鳴り、時に怒鳴る、また怒鳴る。



ほんとびっくりするぐらい優しい方やった。



真面目が服を着て歩いてるよーな人で、


特徴は…外見的に特にないんやけど、


そうですねえ…


強いて言うなら…


頭髪が薄かった叫び



悪気は一切ないんであしからず( ̄_ ̄i)



まだまだ若手で人気が出かかってた頃の


笑福亭笑瓶さんを、週1で香川に迎えて


収録してたローカルバラエティ番組で、


栗林公園に収録に行った時のこと…。



サムライ姿の笑瓶さんが、刀を振り回し


通りがかりの素人さんをずばずば斬って


リアクションしてもらう…ってコーナーで、


笑瓶さんが調子に乗っちゃって、


放送局のかなりエラいさんであるT部長に


「とりゃー!」と思い斬りかかって一言…


「この、はげちゃびんめ!」


現場の全員の笑いがひきつったドクロ



それぐらいの頭髪の状況でしてん。




岡山の広報番組のロケでは、


山腹から町並みのロング撮影が終わり、


そろそろ夕暮れが迫った中、


全員で歩いて山道を下ってたら、


先頭を歩いてたT部長が足を滑らせて


尻もちをついた。


「おわっ!」


さっきまで目の前に上下してたT部長の


まあるい頭がふいに消えてちゃったので、


スタッフ全員が同時につぶやきましてん。


「日没や…」



ほんと、いい人に失礼なハナシやな(^o^;)



どーしても忘れられへん思い出がありまふ。


もう25年近く前の話。



毎年、こんぴら大芝居が盛大に催されてる


国の重要文化財「金丸座」の観客席で


新春知事対談を中継収録した時のこと。



僕はカメラマンで参加したんやけど、


セッティングがなかなかタ~イヘン。


なんせ相手は国の重要文化財ですもん。



ケーブルを這わせてカメラを4台並べ、


照明を5方向から当てないといけない。



実は、当時のカメラはまだCCDじゃなくて


プランビコンとゆー撮像管やったから、


最大の敵は照明の入り込みでしてん。


撮像管ってのは、強い光が写っちゃうと、


人の目で太陽を見たのとおんなじよーに、


「焼きつき」が生じて黒っぽいシミが


しばらく画面に残っちゃうの(T_T)


こーなるとそのカメラは使えなくなる。



えらいこっちゃ(-。-;)



なもんで、周囲から照明がどかどかと


当たってる中での撮影は、そのへんを


すんごく気にするから、


繰り返し位置を確認するわけです。



僕らがカメラを覗いてると、T部長が


「準備、どう?」と現場にやってきた。


ちょーどよかったんで、


T部長に知事の位置に腰掛けて貰って


カメラチェックをスタート。



…と、若いカメラマンが冗談半分に


T部長の頭にズームインしたのにひひ


ピントを合わせる当然の手順なんやけど、


まあ、若いスタッフばかりやったもんで、


T部長も「わはは」と一緒に面白がって


目の前のモニタに映った自分の薄い頭を


ずも~っとカメラに向けてくれたりして


みんなが「わはわは」笑いながらの


実に和やかな準備風景でしてん。



ところが( ̄* ̄ )



全部のカメラを調整する中継車にいた


T部長の部下にあたる技術部キャップが、


別のカメラの画面に照明が入ってるのに


気が付いた。


…気がついちゃった。



彼はインカムを通して大声で怒鳴った。



「こらー、照明を写すなー」



自分の頭がアップで映ったモニタを見る

T部長の耳にも、しっかりと届いた。



技術キャップは容赦を知らなかった。



「焼きつき起こす!照明はいらん」


「ぴかぴか照明写すなー!」


「そんなもん撮って、カメラ壊す気か!」



それ以降、知事対談の収録は、全スタッフが


ヒジョ-に緊張し、気を引き締めて臨めた


なかなか忘れられへん現場になりましたとさ。