交通安全犬しんのすけさん
いつも「散歩いこ~」ともぶれついてくる
今年の夏で7歳になるんで、
まあ、人間でいえば僕と同じぐらいの
働き盛りなんだそーです( ̄▽ ̄)=3
僕と一緒に朝の散歩をするのが日課で、
これはしんのすけさんが我が家へと
やってきた赤ん坊の頃からなのね。
最初は「ボクは必死だ~」って感じの
ちょこちょこちょこ仔犬歩きやったから、
近所の路地をわっせわっせよちよち…と
ほんと「お散歩」やった。
1年たって、ちょい大きくなってからも、
散歩と言えば川沿いの舗道ばかりで、
しんのすけさんは走っている自動車を
ほとんど見たことがないまま
大きくなっちゃった(-。-;)
「これは、ちょっとまずいか( ̄_ ̄ i)」
で、ある天気のいい日に、
「思い切って車の走る道を歩こーぜ」と
しんのすけさんを誘って、
家の近くの県道まで出てみたわけです。
カーブが多くて見通し悪い道なんやけど、
こんぴらさんに抜ける裏道なもんで
意外と交通量が多んですよねこれが。
しかも、みんなスピード出しまくる![]()
しかも、横断歩道がない![]()
うーん。
「行く?」
「わんわん」
しんのすけさん、お構いなしでテクテク。
ちょっと歩いて、大丈夫そーやったんで
2車線道を渡ることにした。
…と、反対車線に軽自動車が一台。
「しんのすけ、待て!」
僕が命じるまでもなく、動かない。
とゆーか、迫ってくる車にびっくりして
身体が動かへんのですねこれが。
そーこーしてるうちに、
こっち側の車線にも車が迫ってきた。
「しんのすけ、行け!」
「…」
ゴーサイン出しても動かへん。
地面にぴったり貼りついちゃって、
「嫌です怖いです動かない知りません」
目まで閉じちゃってる。
引っ張ってもダメ。 押してもダメ。
「どうしよう…」
路面に固定されたしんのすけさんの
両脇に手を差し入れて担ぎあげ、
「どわー!」と走って逃げたわけです。
もはや小犬とは言えないサイズやのに
飼い主に後ろから抱っこされて、
「?(・_・)?」って顔で運ばれていく犬。
何台か通った車のほぼ全員に笑われ、
うち1台からは写メされてしも-た。
「うぉい!」
車が通り過ぎて落ち着いてから、
しんのすけさんの眼を睨みつけたけど
「?」
本人にその意味が分かるハズもなく、
「…帰ろか」
「わんわん(イヤだ。まだ歩く)」
さて、それから数年たった一昨年のこと…
今ではもう「走りたくて我慢ならんわん!」
とゆーエナジー有り余りしんのすけさんは、
少し上り坂の多い山間の道を通るコースを
45分かけて僕と一緒に歩くよーになった。
ある寒い朝、また例の道を渡ろうとした時、
いつもは僕の「待て」の指示を聞くと
ちょこんと座ってじっと待ってるんやけど、
その日はどーしたことか我慢が出来ない。
「う~~」
道の反対側に近所の犬が立ってましてん。
「う~~」
すっくと立ち上がったしんのすけさん。
左右確認をすることもなく飛び出した!
ぎゃぎゃぎゃーーーー
仮面ライダーみたいなオートバイが1台、
ものすごい音でタイヤを鳴らしながら
横滑りするみたいに急ブレーキ!
「どわ!」
棒立ちの僕の前で、同じく棒立ちになった
しんのすけさん( ̄_ ̄;
その目の前にバイクが迫る!
ギャギャっ…。
しんのすけさんの少しピンク色した鼻の
5cm先でタイヤが止まった。
「だ、大丈夫ですか?」
降りてきたライダーは学生さん風で、
明らかに僕らが悪いのに平身低頭。
「ごめんなさいごめんなさいm(_ _)m」
お互いに平謝りしてその場は済んだけど、
まー僕も生きた心地しなかった。
しんのすけさんも同じだったご様子。
今、しんのすけさんと散歩に出ますと
家のそばの県道のところにくると
何も言わなくてもきっちり座っちゃう。
右を見たり左を見たりしながら、
車やバイクがいなくなってしまうのを
じーっと静かに待っていらっしゃる
しんのすけさんなのでした。
