松浦市長からの贈り物
僕は若い頃、香川県坂出市のCTAVに勤めてて、
主に報道と番組の制作をやってましてん(^-^)
とーぜん、坂出市役所さんとも密に連絡を取って、
週に何回も市長とお会いする機会があった。
そんな僕も26歳で転職( ̄0 ̄)
当時、対外的には内緒にしてたんやけど…
ある日、会社に僕あてに電話がかかってきた。
「市の秘書課から電話やでー」
「ほーい( ̄o ̄)」
電話は市役所秘書課のエラいさんからやった。
「お忙しいところ、マコトに恐縮なんですが…」
「いやいや、そんなにかしこまられても^_^;」
「いえ、今日はちょっと…」
「それより、例のうどん屋さん、行きました?」
「あ、はいはい、確かに美味し…、そーじゃなく」
「わはは、きょーもええノリですなー」
「…」
「…ご用件をどぞ(;^_^」
ノリのいい秘書課のエラいさんの用件は、
ちょっとフフシギな内容やった。
「実はですね、市長がお会いになりたいと…」
「は?」
「市長がお会いになりたいと」
「誰にですか」
「そりゃま、こーやって電話してるわけですから」
「僕に?」
「はいはい」
「…なんか、僕、悪いことしましたか?」
「ここは警察ではありません」
「そらごもっとも」
とりあえず、すぐに市役所にうかがいましてん。
松浦稔明市長(当時)。
ほとんど毎日、CATVの仕事でお世話になってて、
まあ、知らない仲ではないんやけど…
※そんなエラそげに言える立場ではない(//∇//)
「けどなー、やっぱりこれってフツーじゃないなー」
かなりテンション
で、2階秘書課にお邪魔する。
「やー、どうもどうも。お手数ですー(^O^)」
「あ、どもー(_ _。)」
秘書課の皆さんのミョーに丁寧な対応ぶりが
よけいに僕のおどおどした気持ちを揺さぶる。
どのタイミングで謝ろーか真剣にナヤむ。
「まあ、どうぞどうぞ」
いきなり市長室に通され、ソファに座らされた。
取材ではいつも、エラいさんに座って貰って、
インタビューしたことがある立派なソファに、
自分が座っているとゆー居心地の悪さで、
お尻かゆいわ、気分も悪くなってきたT_T
まさか市長室で嘔吐するワケにいかんので、
気合を入れて我慢我慢( ̄^ ̄)うぷ。
「おー、来た来た!」
松浦市長、ついに登場。
いつもニコニコ。
僕、泣きそー。
「あの、あ、こんにちわ…」
「君と、こんな感じで話しするん初めてやのぅ」
「いや、その、あの、この、どの…」
「何ゆーてんの^^ ま、お茶飲んで飲んで」
「ずびずび」
しばらく社交辞令的なわいわい会話があってから、
やがて、松浦市長が本題を切りだした。
「なぁ。ほんまにケーブルテレビ、辞めるん?」
「あら…ご存知でしたか?」
「当たり前やがな」
いやびっくりしたなもー(*^.^*)
きちんと挨拶にお邪魔しないとあかんな…とは
思ってたけど、まさかご存知とは…m(_ _ )m
「残念やなぁ。ほんま、残念やわー」
「あ…ども。1ヶ月後に退職する予定です」
「も~水くさいのー。黙っとくやなんてのー」
「あ、いやf^_^; 黙っとくとかではなくて…」
「いや、水くさいわ。なあ、水くさいわのー?」
「そうですね(^_^;)」 ←秘書課の人
「…ごめんなさい」
しばらく、今までの取材の思い出話とか、
僕の今後の予定を談笑させていただき、
市長や市役所の皆さんへの感謝の思いが
ひしひし湧いてきて泣きそーになった頃…。
「実はな…」
突然、市長がニマニマ嬉しそうな顔をした。
「わし、篆刻をはじめたんや」
「てんこく…ですか?」
「そや、篆刻や。知ってる?」
「はいはい、てんこくですね」
「分かってないやろ」
「すみません…」
篆刻(てんこく)は、色紙とかの隅とかにペタと
押印されてる小さなハンコみたいなやつですね。
「今まで一緒に頑張ってくれたお礼や」
「と言いますと」
「わしに作らして作らしてー(´∀`)」
「…」
いやー嬉しかった![]()
僕の方が松浦市長に迷惑かけてばかりやのに、
こーゆー気配りしていただけるとは…(T_T)
帰り際、市長に握手していただき、
心から頭を下げて市役所を後にした。
後日、再び市役所から連絡をいただいた。
松浦市長は不在やったけど、
わざわざ僕のために作っていただいた篆刻は
きちんと小箱に入れられて用意されていた。
名字ではなく、下の名前にしてもらったのね。
本当に使うなんてもったいなくてできへんし、
ど~せなら楽しい思い出にしたかったから。
今も大事にさせていただいてます。
普通なら、僕みたいな者が市長レベルの方と
こんな交流を持たせていただけるとることって、
そーはないと思うけど、
それを実際の経験にしていただいた
ケーブルテレビ時代の慌ただしい日々を、
今はほんまにありがたいと思っておりますです。
m(_ _)m 謝辞

