でぶるまんしゅーじですねん(間もなく閉鎖) -185ページ目

慣性と万有引力の法則を超えた男

僕は、幼~小~中の8年間、なんら迷うことなく

「坂出市立東部」シリーズで通しましたの。

もちろん、ずーっと家から徒歩通学やったわけで、

自転車通学や列車通学にめちゃめちゃ憧れてまして、

「わはは、高校に入ったらチャリ通しまんねん!」

…となぜか関西弁でずっと思ってたわけです。


が。


甘かった甘かった(゚_゚i)


自転車通学が許されるのは高校から1.5Km圏内で、

僕の自宅はわずかに円の内側でしてん(T_T)

憧れの自転車通学も連射通学もな~し。


えーんえんえん(T_T)


そんな列車通学で、こんなエピソードがあった。



今でこそJR予讃線は、ま~立派に高架化されて

坂出駅もかっちょえー建物に変わっちゃったけど、

当時は国鉄予讃線。


住宅地の間をわっせわっせがたんがたん走り抜け、

宇多津方面からくる上りのディーゼル汽車は、

駅の手前の緩やかな左カーブを抜けると、

坂高、坂商、坂出一高、附属坂出中学の生徒が

どかどか通る踏切を通って坂出駅ホームに…

とゆー流れでしてん。


坂出高校の3年生の時、僕はいっちょまえながら

放送部の部長さんやってとりまして、

2こ下に、T君とゆー実にユニークな部員がいた。


ミョーに冷めてて、人を小馬鹿にするタイプ。

顧問の先生や女子部員、他の部の生徒と、

いろいろトラブルを起こしかけたりはしたけど、

ただ、本質的にはすごく真面目で正直なのよね。


僕は彼のことが心配で仕方なかった( ̄_ ̄ i)


ちょっと「ぼ~」っとするところがあった上に、

宇多津から通学してくる列車でいつも、

デッキの部分に乗ってる…って話を聞いたから。


「な、汽車はいつもどのへんに乗っとるん?」

「駅が近づいてきたら、デッキに移ります」

「デッキ?」

「デッキです」

「デッキかーσ(^_^;)」


車両と車両の間には外に出られるデッキがあって、

走行中に居ても、咎められることもなかったのね。


「それは最も乗ってはいけない場所ではないかと」

「そですか?」

「危ないではないですか( ̄_ ̄)」

「危ないでしょうか?」

「危ないです。とても危ない。すごく危ない」

「でも、降りる前はデッキにいると楽なんですよ」

「( ̄_ ̄)んー。君はぼ~っとしてるからなあ…」

「そーですか?」

「そーです( ̄^ ̄)」

「そーですか」


僕はがちがちの(ボケボケの)文系やったわけですが、

ここはニュートン的理論をあーだこーだ駆使して

T君のための正しいデッキの乗り方を考案した。


「ではではT君、デッキの乗り方を伝授しましょう」

「よろしくお願いしますです」

「国鉄予讃線は、駅の前で左カーブをしてますね」

「はいはい」

「そーすると、遠心力はどっちに働きますかい?」

「進行方向に向かって右です」

「正解です。そこでT君、デッキは左側にしなさい」

「なるほど。転んでも車内側ってことですね」

「そーなのですそーなのです。これが科学なのです」

「わかりました」


それから半年後。


T君が通学中の列車のデッキから見事に落ちて、

線路に転がる…とゆー事故が発生した。゚(T^T)゚。



何日か休んで、包帯ぐるぐるで登校してきたT君。


「だいじょうぶ?」

「だいじょうぶではないです」

「そりゃ、見りゃ分かる(^_^;)」

「全治3週間です」

「わちゃー。…で、なんで落っこちたん?」

「分かりません。でも、左側のデッキにいました」

「( ̄_ ̄;)あらま。遠心力より、重力に負けたの?」

「ニュートンに負けました」

「( ̄_ ̄;)か、科学的だわっ」


ほどなく、T君のあだ名は「りんご」に決定。