派閥解体 | 野村孝博のブログ

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 自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題で、安倍派と言われる清和政策研究会、岸田派と言われる宏池会、二階派と言われる志帥会が解散を決めました。他に麻生派・志公会、茂木派・平成研究会、森山派・近未来政治研究会の3の派閥が存在します。無派閥という方もいらっしゃいますが、調べたら79人いました。もっと少ないと思っていたので驚きました。

 

 宏池会なんていうのは池田勇人元首相が創立したそうで、だから「池」を冠しているのでしょう。しかし、個人的にはそうやって会の名前に自分の名前を刻む自己顕示欲はあまり好ましく思えません。それでも、池田勇人元総理が在任していたのは1960~1964ですから、60年以上前から続いている派閥を解散させるということは、なんとも凄い大改革のように思えます。一方で、安倍派の福田達夫議員は「政治は国民の信頼がなければ動けないという原点に戻ったうえで新しい集団をつくっていくことが大事だ。」とコメントしています。うーん、結局集団をつくるわけですね。こんな言い方は良くないのかもしれませんが、ルールを守れない人の団体が解散して、同じルールを守れない人が集まって新しい集団をつくったところで、誰が信頼をするのでしょう。

 

 派閥がどのような役割を果たしていたのか、詳しくは存じ上げておりませんが、派閥内の議員を総理に推すというイメージがあります。また、昨年、自見万博相が派閥を退会させてもらえなかった際、朝日新聞デジタルの記事タイトルに「『大臣になりたい時はワンワンと…』二階氏激怒、自見氏退会拒否」なんて言うものがありましたから、大臣の椅子も派閥でわけあうのでしょう。総理を出す派閥にたいして、「協力するから、ウチの派閥から、○○大臣と××大臣を頼むよ」なんていうやり取りが存在するのかもしれません。

 

 青山繁晴議員、和田政宗議員ら自民党有志議員15名によって、派閥の全廃を求める議員連盟「政治変革会議」が発足、初会合では「現在の派閥のあり方は民主主義と相いれない」、「派閥政治により、自分の良心が発揮できない場面を経験してきた」といった意見が出たそうです。派閥の悪いところを理解しきれていないのですが、「現在の派閥のあり方は民主主義と相いれない」というのはちょっとどういうことなのかわかりませんし、「派閥政治により、自分の良心が発揮できない場面を経験してきた」については、発揮できるかどうかは自分次第ではないかと思ってしまいます。

 

 派閥について、よくわかっているわけではありませんが、無くなって良くなるというよりも、国民の目をそらしているように見えてしまいます。