2026.08.05 「邪宗門(下)」の難しい言葉 2
続きです。
「管鮑の交わり」
「かんぽうのまじわり」と読み、史記からの故事成語。春秋時代の斉で管仲と鮑叔牙の二人は若い頃から行動を共にしていた。管仲は何度も鮑叔牙に迷惑をかけたが、鮑叔牙は決して管仲を非難することはなかったそうです。後に内乱が起き、鮑叔牙の仕えた主人は勝利して君主となりましたが、管仲の主人は殺され、管仲自身も捕らわれの身となりました。しかし、鮑叔牙が管仲の才能を惜しんで自分の主人に推薦した結果、管仲は命を救われただけでなく宰相となり、斉を繁栄に導きました。管仲は「私を生んだのは両親だが、私を本当に理解してくれたのは鮑叔牙だ」と述べていたそうで、それくらいの関係性を表す故事成語。
「衣冠束帯」
「いかんそくたい」と読み、平安時代以降の天皇、公家、貴族や高い身分の役人などが重要な儀式で着用した正装。
「菅公像」
「かんこうぞう」と読み、「菅公」は菅原道真の尊称。「菅公像」はその菅原道真をモデルとした一連の作品のこと。
「巾子」
「こじ」と読み、冠の頂上後部に高く突き出ている部分。髻を入れ、その根元に笄を挿して冠が落ちないようにする。
「垂纓」
「すいえい」と読み、冠の纓を纓壺に挿して後方に垂らしたもの。文官が用いる。
「莫逆の友」
「ばくげきのとも」と読み、気心がよく通じ合っている友。
「厚誼」
「こうぎ」と読み、並々ならぬ深い思いやり。目上の人から受ける好意。「高誼」とも書く。
「好意を懐きつづける」
「こういをなつきつづける」と読むのかと思い、ちょっと変な言い回しだなとかんじていましたが、「こういをいだきつづける」と読むのだそうです。好ましい気持ちをもちつづけるという意味ですが、「いだく」は通常「抱く」でしょう。「懐く」の方が感情や思い出を包み込んで大切にしているといったニュアンスがあるそうです。
「愁い」
「うれい」と読み、悲しんだり嘆いたりすること。何となく感じる寂しさや悲しさ。「憂い」という字もありますが、こちらは先々に悪いことが生じるのではないかという心配や不安を感じること。
「高楼」
「こうろう」と読み、高く造った建物。
「韻する」
「いんする」と読み、「韻」は言葉のひびき。物の出す音。風流な趣。詩や文章で同一また疑似の音を、特定の場所に繰り返して用いること。「韻を踏む」とはよく言いますが、「韻」だけでも同じような意味になるのですね。「韻する」も「韻を踏む」と同様で良いかと思います。
続きます。