黒田博樹氏が野球殿堂入り 2 | 野村孝博のブログ

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 一昨日の続きです。

 

 華々しいプロ野球選手だけでなく、裏方やアマチュアの指導に当たる方も表彰されるというのはとても良いと思いますが、ここからは黒田氏の話になります。

 

 黒田氏は「プロ野球人生はあっという間に過ぎ去って、その11年、1試合1試合を必死で投げていた積み重ねで20年間、あっという間にここまで来たと感じている。カープに入団していなければ、今日という日を迎えることもなかったし、最後に優勝も出来たし、改めてカープに入って良かったと感じている、」と20年間の現役生活を振り返ってくれました。「最後に優勝も出来たし」なんていうところで、新井現監督との歓喜の抱擁を思い出して、ちょっとうるっと来てしまいました。「11年、1試合1試合」とありましたが、更に「11球」の積み重ねだったということは、黒田氏の著書を読めばわかります。

 

 カープ復帰時には以下のようなコメントをしていました。

「今年2月で40歳になりますし、あと何年野球ができるか分からないですし、カープで野球をすることの方が『1球の重み』を感じれるんじゃないかなと判断しました。」

「当然アメリカで投げることも重みがある。しかし、僕に残された球数はそんなに残ってないと思うので、その中で自分の気持ちも含めて、ボールを投げることに関して(カープのために投げる方が)充実感がある。」

 このコメントからも11球にこだわっていたことが分かります。「僕に残された球数はそんなに残っていない」なんて言う言葉も凄まじいですね。投手の肩は消耗品ですから、投げ込めばよいというものでもなく、中4日で登板があるメジャーで活躍するために、黒田は登板と登板の間に36球しか投げなかったといいます。練習も含めて、それくらい11球にこだわっているのですから、その姿勢は見習うべきです。

 

私は字を書くことが仕事の訳ではありませんが、社員に伝えることが仕事ですから、文章なら一文字一文字、話し言葉なら一言一言に重みを感じながら伝えることができるように、そしてそれを積み重ねていきたいと思います。