こんにちは。野村医院です。
1月も半ばを過ぎてきましたがいかがお過ごしでしょうか![龍](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/177.png)
当院は変わらず開院していますので
痛み等何かありましたらご来院ください![予防](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/601.png)
当ブログはボーンリテラシー向上になるような
情報を発信していくつもりですので
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今回紹介する内容は前回内容に引き続いて
リンの過剰摂取により身体に起こること
を記載していきます。
前回の内容を見ていない
という方は
是非下記リンクより見てもらえたら嬉しいです
それでは今回も早速見ていきましょう!!
血中のリン濃度が高くなることによる骨粗鬆症ですが
マウス実験にて高リン食を摂取させることで
骨量減少が惹起(じゃっき)される事が明らかになっています![スター](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/672.png)
医療現場でも高リン血症がある血液透析中の末期腎不全患者で
骨粗鬆症がしばしば問題となっています
しかし
どうして起こるか詳細は
明らかとなっていません。。。
試験管内での検査では
細胞外リン濃度の上昇が骨芽細胞マーカー遺伝子の発現を
低下させることが知られています。
つまり
高リン血症において骨芽細胞機能が障害されることで、
骨粗鬆症が惹起されている可能性があります![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
ちなみに骨粗鬆症の予防とガイドライン2015年版では
骨粗鬆症治療時に避けるべき食品についてリンは
”過剰摂取は控えるように心がける”
と記載されています![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
2回にわたってとりあげましたが、どうだったでしょうか
リンが不足する低リン血症となると
骨軟化症を発症し
リンが過剰になる高リン血症では
骨粗鬆症が惹起される可能性があります
何事もそうですが
摂りすぎ、摂らなすぎどちらにも気を付けてください![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
血中リン濃度を制御するホルモン(FGF23)の見極めにより
リン代謝異常に起因する骨疾患に対する理解が進みました
TIOをはじめとする低リン血症性骨軟化症においては
近年の血中FGF23濃度測定の保険収載や
新規治療薬の登場で診断、治療成績の向上が期待されています
そして
本疾患が骨粗鬆症診療の現場に潜んでいる可能性が高いことを
骨粗鬆症診療に関わる医療従事者も知ってもらいたいです![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
高リン血症によって骨粗鬆症が惹起される機序については
不明な点が多く残されているのでこれらの未解決課題が解明されるとき骨粗鬆症診療におけるリン代謝の重要性に対する理解がより深まるものと期待されますね![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)