6月定例月議会一般質問は、18,21,22,23日の4日間でした。
私は、6月21日(月)の4番目に一般質問を行いました。
1.男女共生フロア・ウィルのとりくみについて
4点質問をいたしました。
①6月23日~29日は、男女共同参画週間として、全国的に各種行事等を実施することになっているので、そのとりくみについて
⇒実施時期は8月となるが、講演会を開催予定
ヒアリング時に、「LGBTsの困りごと」のパネル展示を別館1階受付前で行うよう要望し、男女共同参画週間のとりくみとして実施されました。
②様々な困りごとを抱える女性相談窓口である男女共生フロア・ウィルにおけるコロナ禍の中でのとりくみについて
⇒経済的な困窮など様々な困りごとを抱える女性が、相談や支援につながるきっかけとなるよう、4月21日から、生理用品の配布にとりくみ、各種相談窓口を記載したリーフレットを渡す。
要望: 生活必需品となる生理用品、学校トイレの個室に、子どもたちが気兼ねなく自由に使用できるように無償設置を要望
③人権政策室でとりくんでいるDV予防教育と学校における「生命(いのち)の安全教育」に係るとりくみについて
⇒DV予防教育プログラムは、今年度小学校11校、中学校9校実施予定。現在は希望する学校を対象としているが、事業手法等について教育委員会と連携して検討を行う。
国の方針を踏まえ、子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう、文部科学省作成の「生命(いのち)の安全教育」の教材や手引きを参考にとりくみがスタートしている。周知に努め、活用の促進に努める。
要望:SNS等の発達で、予期せぬ妊娠や性被害に悩む子どもたちが増えている。防ぐためには、DV予防教育も含む「生命(いのち)の安全教育」にしっかりととりくむことと、ないがしろにされてきた人権教育としての性教育を確実に行うよう要望
④2019年3月に性的マイノリティ支援宣言「枚方・にじいろ宣言」を行った枚方市。同年4月には、パートナーシップ宣誓制度を導入。本年3月に策定された第3次男女共同参画計画改定版において「性の多様性への理解促進」が新たに基本方針としても」位置づけられた。パートナーシップ宣誓制度の現状と、一人ひとりのSOGIを尊重するとりくみについて
⇒2020年度末の実績は15組。今年度から、交野市との都市間相互利用の協定を締結。いずれかの市に転出した場合でも、引き続き宣誓書受領書を利用できる。
SOGIを尊重するために、SOGIに関する知識や十分な理解が必要とされることから、継続的に職員研修を実施。昨年度策定した事業者向けの啓発冊子「ありのままに自分らしく働く」などを活用し、広く周知、啓発に努める。
要望:施策をすすめるにあたっては、当事者の声を聴くことが重要。「ひらかた・にじいろミーティング」のように当事者の意見や要望を聴くことにも重点を置いて、継続的に行うよう要望
2.学校におけるSOGIを尊重するとりくみについて
性的指向と性自認(SOGI)は人それぞれです。LGBTsの子どもたちが、自分のSOGIを多様なあり方の一つと捉え、人権が尊重され、安心してすごせる学校現場にするためのとりくみについて
⇒着替え、トイレ、宿泊学習等、学校生活に係る様々な内容について、児童・生徒及びその保護者からの意向を踏まえ、個別に対応している。人権教育の研修等を通して、教職員の理解を深め、児童・生徒の心情に配慮した教育の充実に努める。
特に制服とトイレについて、尋ねました。
要望:どの生徒もズボン、スカート共に選択できるようになっているとのこと、新入生説明会などで、どちらの制服を着用してもよい旨を明確にすることと、性差を感じさせないジェンダーレス制服への改定も視野に入れることを要望。
男子トイレについては、個室化にとりくんでいく、とのことなので、期待している。
意見:図書館や保健室にLGBTsに関連する本をおくことや、学校内にポスターを掲示するなど、学校でできることはたくさんある。
学校が直面しているいじめ・不登校・自傷行為の現実を、異性愛を前提とするのではなく、SOGIの物差しで現状を検証することから始めること。「誰ひとり取り残さない」学校のとりくみに期待する。
3.教職員の働き方改革について
枚方市においても、学校における働き方改革を積極的に進めているが、そのとりくみと課題について
⇒業務改善推進校10校が中心となり、自校の働き方の課題に対し、主体的に業務改善を進めている。学校によって業務改善のとりくみの進み具合に差があることが課題であり、管理職の労務管理に対する意識向上に向けた研修等を実施するとともに、魅力ある職場環境づくりに努める。
要望:業務改善推進校のとりくみを全体的に広め、子育て中でも担任になりやすく、教職員が安心して働ける職場環境づくりに彩らに努めるよう要望
4.ヤングケアラーについて
枚方市の小中学校において、ヤングケアラーとなっている子どもたちについてどのように把握しているのか
⇒日々の児童・生徒の様子や変化を捉えるようにアンケート等を実施しているが、今年度から「児童虐待防止のとりくみ状況調査に関する調査」や「学期末の長期欠席・不登校児童生徒数等の調査」にヤングケアラーの項目を追加するなど、把握の強化に努める。
要望:自分の置かれている状況に気づいていない子どももいるので実態調査は必要。
教職員が子どもたちの状況を把握でき、困りごとを受け止め、寄り添うことができるかが課題。専門家の支援や福祉につなげる必要もあり。働き方改革で教職員に子どもたちと向き合う時間と心の余裕が生まれ、子どもたちが自分のことを話しやすい環境づくり、安心な居場所となる学校体制づくりを強く要望
5.子どもを守る条例について を通告していましたが、時間の都合で、次の機会に回すことにしました。
2019年12月定例月議会から約1年半です。緊張しながらの質問となりました。
目標は「子どもにやさしいまちづくり」「誰ひとり取り残さない」です。引き続き尽力してまいります。