想い出づくり。

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生田衣梨奈推し/ドラマ・歌謡曲/落語・演芸

先日の日曜日は大阪・心斎橋PARCO SPACE14での「蝶花楼桃花 夏の独演会」

ゲストは桂米團治師匠。


同日13時開演の公演は発売即日完売という事で、16時半からの追加公演が決定。

ワタクシは追加公演の方へ。

桃花師匠もゲストの米團治師匠も生で観るのは実は初。

桃花師匠の歌が流れる会場に、ナイスミドルな観客が大勢。


「つる」桂米舞 

「マキシム・ド・呑兵衛」蝶花楼桃花

「七段目』桂米團治  

  ~仲入り~

「地獄八景亡者戯」蝶花楼桃花


米舞(まいまい)さんは米團治初の女性の弟子。

この人は確か昨年か一昨年だかNHK「サラメシ」新入社員特集に師匠と共に登場した方では。

米團治師匠「七段目』は役者の真似や身のこなしから芝居の楽しさが伝わる貫禄の芸。

米朝師匠に似てきたし、米朝師匠の物真似も似ておりました。

ざこば師匠の思い出も。


桃花師匠は主催者からのリクエストで、米團治師匠から教わり「桃花三十一夜」でネタおろししたばかりの大ネタ「地獄八景亡者戯」を通しで演じるという事で、最初から緊張気味。

冒頭で事前に登場予告はしていたが途中で桃花師匠に代わり本家の米團治師匠が。

例の形相で閻魔大王に。

そして途中から二代目大王として再び桃花師匠が登場し、南京玉すだれも披露。

長講であったがサゲまで一気に畳み掛け、良き一席でした。


多少トチリもあったが熱演で、面白かった。

最後は頭を上げず深々とお辞儀し続けた、桃花師匠。

おつかれさまでした_

日曜日は広島工業大学広島校舎での第58回生らくご会「春風亭柳枝 広島初!独演会」


本人曰くカピバラ似の柳枝師匠はワタクシかなり久々で、真打昇進し大名跡を襲名してからは初。

正太郎時代に柳家喬太郎師匠や柳家三三師匠の会で観たことはあるのだが、手堅い印象。

本来は入船亭扇橋師匠との二人会を考えていたそうですが、扇橋師匠が名古屋の予定を入れていたようで、独演会に。

演目は落語会的に正統派?の流れと云おうか。


「看板のピン」春風亭柳枝

「明烏」春風亭柳枝

~仲入り~

「佃祭」春風亭柳枝


「佃祭」の与太郎や海苔屋の婆さんなど登場人物の個性が強烈で、次郎兵衛旦那は貫禄を感じさせて良いです。

与太郎の悔やみやサゲなど工夫もあり、楽しめました。

マクラの話だと気の毒な事に耳鳴りが蝉の鳴き声の如く酷くて、この日は日帰りで帰られるとか。

しかし不調を感じさせず、素晴らしい落語の出来でした。

どうぞ、お大事に_

昨日は大阪・サンケイホールブリーゼでの「らくごDE全国ツアーvol.12  春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2024」

当ツアー、ワタクシ今年は上方では米朝一門の聖地でもあるサンケイホールブリーゼへ。

一之輔師匠、独演会としては初の会場だそうですが、その前に同会場でレミオロメンの人との二人会なんてのがあったようですが。


オープニングトーク
磯の鮑」春風亭与いち
「反対俥」春風亭一之輔
千両みかん」春風亭一之輔
~仲入り~
笠碁」春風亭一之輔

満員御礼でしたが、咳き込む客が目立つ。
オープニングでは客席の子供いじりなど。
そして師匠から「ボートで流れてきた難民」と呼ばれた与いちさんが一席。
師匠の演目で今回一番印象的だったのが「笠碁」
マクラでは大統領選の時事ネタや橘家圓蔵師匠の楽屋エピソードで、圓蔵師匠がいかにもな感じで似ていた。
意地を張り合う隠居二人の和解してからのはしゃぎっぷりがかわいらしくて、実によろしかったです。

2時間40分くらいの会を終えて地下道を大阪駅に戻る途中、ビルボードライブ大阪に行列が。
確認したら、南野陽子ライブ開場前。
一之輔師匠と客層が似てるねー

一昨日は県内の近場、やかげ郷土美術館での「矢掛本陣落語会」

あの三遊亭兼好師匠の独演会。


師匠の独演会は矢掛町では久々ながら今回で3回目だそうで、ワタクシ知らなかった。

前売り1000円。安い。

会場は美術館内の縦長ロビーで、従って客席スペースが細長い。

そのあたりを当然師匠はいじるわけでして。

高座の高さにちょっとビビる兼好師匠。


「片棒」三遊亭兼好

  太神楽  丸一花仙

~仲入り~

「百川」三遊亭兼好


太神楽からの仲入りは珍しいですな。

「片棒」は次男の祭囃子がリズミカルで調子良く、からくり人形の動きが巧みで可笑しい。

「百川」は田舎訛り百兵衛の個性が面白かったです。

マクラでは都知事選の話題など時事ネタが相変わらず例の調子で軽くて面白い。

そして帰りに師匠がお見送り。

お疲れさまでした_

日曜日は広島工業大学広島校舎での第57回生らくご会「神田松鯉&三遊亭遊雀二人会」


「十徳」三遊亭遊雀

「山内一豊 出世の馬揃え」神田松鯉

~仲入り~

「粗忽長屋」三遊亭遊雀

「天保六花撰 松江侯玄関先の場」神田松鯉


人間国宝の松鯉先生、ワタクシ的にはかなり久々。

お二人共新幹線で来られたそうで特に御高齢の松鯉先生は遠距離で大変だったと思うが、二人とも打ち上げをえらく楽しみにしていたのが可笑しい。

遊雀師、奥さまも一緒にいらしたようでして。


遊雀師の「十徳」は噺の流れで「つる」になりかけるのが面白く、相変わらず泣き上手。

開口一番、生らくご会は第1回以来呼ばれてないとおっしゃってたが、仲入りで実は今回で4回目の出演であることが判明したのも面白かったが、洒落でしょうな。


そして徹底して松鯉先生を立てる遊雀師が、自ら高座返しを。

曰く30年ぶりだとか。

松鯉先生はどの演目をかけるか迷ったようですが、上記の通り。

特に松江侯玄関先の場では北村大膳を相手に堂々たる貫禄の河内山宗俊に痺れた。

重厚な語りと間で聴かせる松鯉先生。

さぞかし打ち上げも楽しかったであろう_

先日の日曜日は大阪・森ノ宮ピロティホールでの「芸歴40周年特別企画 立川談春独演会」


「千早ふる」立川小春志

「慶安太平記〜善達の旅立ち」立川談春

  ~仲入り~

「居残り佐平次」立川談春


厳し過ぎる師匠の下で昨年真打に昇進した、こはる改メ小春志師匠。

二ツ目時代から人気であったが立川流だからかワタクシなかなか観る機会が無く、生で観るのは今回が初。

訛りにまつわる簡潔なマクラからの本寸法「千早ふる」

小気味良い語り口で、しっかりした芸。

結構でありました。


小春志師匠による高座返しからの談春師匠、座布団の位置が気になるようで。

談志の得意演目でもあった慶安太平記と居残り、いずれも説明が入るためか、くどくて長くなるのが、いかにも談春師らしく、緊迫感に欠ける印象。

佐平次の調子良さは談志の佐平次を彷彿とさせる。

最後はコロナ後の落語会についておしゃべり、そして何故か三本締めで終了。

計2時間40分の落語会でありました。

慶安太平記の続きは次回(来月)との事ですが、ワタクシ続きは談志の音源で_

4月28日は福岡・西鉄ホールでの「第5弾  柳家喬太郎まつり ~喬太郎いちおし噺家達~」

3日間で全4公演。
ワタクシは2日目の昼夜公演へ。

昼夜共に喬太郎師と同期の師匠による二人会。



柳家喬太郎同期会1

「そば清」柳家喬太郎

「匙加減」入船亭扇辰

  ~仲入り~

「麻のれん」入船亭扇辰

「梅津忠兵衛」柳家喬太郎


扇辰師匠は久々で、匙加減は初。

たっぷり熱演。

表情豊かながらキツくなく、軽くてよろしかった

しかし扇辰師匠、仲入り後のマクラによると当日一席のみと勘違いしていたそうで、着物も一着しか用意してない、と。

道理でたっぷりなはずでして。

さっぱりとした「麻のれん」も可笑しかった。

喬太郎師匠、マクラでB級グルメとして牧のうどんの話をしていたがワタクシも昼は久々、牧のうどん。

師匠もおっしゃってた通り、食べても食べても減らないうどん。



柳家喬太郎同期会2

「初音の鼓」柳家喬太郎

「という」林家彦いち

  ~仲入り~

「ごくごく」林家彦いち

「母恋いくらげ」柳家喬太郎


喬太郎まつりの最終日は三遊亭白鳥師匠との二人会。

マクラでは白鳥師匠の数々の言い間違いエピソードで爆笑をとる彦いち師匠、どんだけ白鳥師匠のことが好きなのか。

マクラが余程強烈だったのか、仲入り時に前の席の客が三遊亭白鳥を検索していた。

彦いち新作はノスタルジック。

トリの喬太郎師匠、マクラではこよなく愛する池袋の名所?づくしで、西武に東武、潰れた純喫茶蔵王、田中米店のポスターなど、こちらも暴走気味で可笑しい。

「母恋いくらげ」を生で観るのは初だと思うのだが動きの優雅さが素晴らしく、満足。

各会2時間超、濃密で最終日も観たくなった会でありました_

日曜日は広島県福山市、神辺文化会館での「特選落語 三遊亭好楽・桂宮治 二人会」


笑点メンバー二人の会。

この日は林家木久扇師匠の「笑点」レギュラー出演最終日であったが、木久扇師匠に関してお二人とも必要以上に触れなかった印象。


「ろくろ首」三遊亭好好

「権助魚」桂宮治

「三年目」三遊亭好楽


好楽門下の二ツ目好好さんはワタクシ初で、意外と?ちゃんとした芸風。

好楽師匠と宮治師匠は二人ともマクラ長め。

8割強で結構な客入りであったが、相変わらず集客に触れるのが宮治師匠で、客いじりに始まり大谷ネタに学校寄席の偏差値ネタと、かなり際どい線を狙ったマクラで、笑点のイメージに反して毒がある。

噺自体も暴走気味で宮治師匠らしい。

好楽師匠は歯医者のマクラからの三年目。

淡々として抑えた芸でありました。

午後2時開演、休憩無しで約1時間40分。

やはり、仲入りは必要かとー

先日10日は岡山市民会館での「春の岡山落語名人会」


老朽化に伴い岡山市民文化ホールと共に今月末で閉館する岡山市民会館での落語会。

市民文化ホールの方では一之輔師匠の落語会があったけど、ワタクシ平日は無理なので_


「ん回し」桂弥っこ

「つる」桂二葉

「夢の革財布」桂吉弥

  ~仲入り~

「宗論」月亭方正

「落語記念日」桂文珍


二葉さんはワタクシ2回目。

テレビ出演に関しては「探偵業」の方には前回観た時も触れていたけど、今回は「ぽかぽか」の方も。

しかし「見なくていいです。喋ってないんで」

最近は喋れるコーナーも出来たようですが_

「夢の革財布」は東京の「芝浜」で、人情味ある演出。

方正さんは初で、落語自体は映像でも見たこと無かった。

意外と言っては失礼なのだが、面白かった。

上方落語らしく賑やか。

文珍師匠はダジャレ多めの新作落語でありました。


ちなみに昨年新たに開場したのが岡山芸術創造劇場ハレノワで、先日同会場での「笑点」収録が放送されたばかり。

そのためか毎年笑点メンバーが顔付けされている岡山落語名人会、しかし上記の通り今回は笑点メンバー不在。

しかしグッズ販売はほぼ笑点グッズでありました_

先日の日曜日は大阪府高槻市、割烹旅館亀屋での亀屋寄席「雲助  ひとり舞台」


人間国宝・五街道雲助師匠の独演会は久々。

お座敷での高座、ワタクシ最前では無いが演者との距離がかなり近い座布団席。

マクラで「国宝も飽きてきた」とおっしゃる雲助師匠は沢田研二と同い年で、歌詞が出てこないと嘆くジュリーのネットニュースを見て、いたく共感したそうで。



「勘定板」五街道雲助
「明烏五街道雲助
~仲入り~
「鰍沢」五街道雲助

「鰍沢」はネタ出し。
国宝認定後のインタビューでよく「了見だけはアウトローで」とおっしゃる雲助師匠、演目も「勘定板」のウ○コに「明烏」の遊郭と、まさしくアウトロー。枯れてない。
表情豊かな師匠、「明烏」では登場人物のリアルな描写、特に札付きの悪二人、翌朝の甘納豆のくだりなど滑稽で可笑しい。
一転して「鰍沢」はシリアスで重厚、雪中でのスリリングな展開。
そしてラストは鳴り物入りで芝居調、何か格調高い。
まだまだ現役を感じさせる国宝でありました。

計一時間半、濃密な高座。
以上、ワタクシ今年初の落語会でした_