ご訪問ありがとうございます。
こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
学習に限らずいろんなモチベーションを上げる方法として「成功体験」で自信をつけていくってのがありますよね。
受験勉強だと普段よりちょっと勉強を頑張らせて、それで点数を上がる喜びを感じさせていくのが基本線になるでしょうか。
もちろんそればかりではどこかで頭打ちにもなりますが、どこかで本人の中に使命感みたいなのが醸成されるまでそうやってつないでいくのはアリだと思います。
ただ、自信はうぬぼれと紙一重。
特に大して努力もしていないのに「中途半端な成功体験」を得てしまい、それが後々足かせになる場合もあります。
「その気になったら出来るんだから」みたいな油断につながってしまうのかもしれません。
いくつか例にあげてみると
1.「小学校のときはまあまあ出来ていた」
塾では中学生の問い合わせ後の初回面談でしばしばきくフレーズ。
小学校高学年のテストの平均点ってたぶん80点くらい。
進度に後れてしまう子も何人かいるので、あまり勉強しなくても90点くらいとってくる子は珍しくありません。
点数がとれるのは「小学校のテストが簡単だから」。
小学校のテストについては「いい点数をとって安心するのではなく80点もあやしいようなら危機感を持つもの」という認識でちょうどいいくらい。
これは中学受験などを経験されているご家庭は痛感されることだと思います。
で、「テストなんてちょろっと勉強すればいい点数がとれるぜ」なんて思ってたりすると、中学生になると痛い目を見ますね。
中1の一学期くらいまではなんとかなっても、二学期以降は「あれ?こんなはずじゃあ」となりがち。
2.「高校受験はうまくいった」
これについては以前、記事を書きました↓
大学入試と高校入試の難易度の差が大きすぎるので、うまくペースチェンジができないと1のパターン同様に「あれ?こんなはずじゃあ」となる可能性大。
3.「〇〇(科目)はできるから」、「部活で一生懸命やれてるから」など
特定の科目を一生懸命やったり、部活で頑張って地方大会でいいところまでいけたりするのはもちろん素晴らしいことだと思います。
ただ、それは「好きなことだから」できたとか続けられたという一面も大きいでしょう。
一定の能力や根性は認められるにせよ、好きでもない科目の勉強で同じモチベーションが発揮できるかというとそれはまた別。
「なんとかなる」と気休めにしたい気持ちはわかるけど、後から本当にガッツリ取り組めるかどうかの保証にはなりません。
これについても似たような記事書いたので貼っておきますね。
ぱっと思いつくのはこんなところでしょうか。
成功体験はモチベーションを上げるのに必要ですが、上記のように中途半端に充足感を得てしまうような経験はアテにならない未来や能力を仮想して目の前の現実と向き合わないことへの免罪符にしてしまう可能性にもなりえます。
学年が上がるにつれ、学習内容の難易度は上がっていきます。
過去の中途半端な成功体験に心をとらわれず、研鑽を積んでいきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
にほんブログ村に参加しています。
よろしければ、↓のバナーをポチッとお願いします。