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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
先日のニュースでプロゴルファーの坂田信弘氏の訃報がありました。
プロゴルファーとしての実績はあまりないけど、ジュニアゴルファーの育成やゴルフ漫画の原作やコラムなど普及方面での活躍は多大なものがあったので、ゴルフファンなら知っている人も多いでしょう。(逆にゴルフやらない人にはほぼ知名度ないかな)
京大に行っただけあって(中退)、見識や知性も感じれる言動、筆致でもあったと思うし、自分もゴルフは好きなスポーツだから、トークショーを聞きにいったこともありました。
ゴルフの普及ということに関してはやはり坂田ジュニアゴルフ塾(坂田塾)の創設を抜きには語れません。
「世界に通用するトッププレーヤーを育てるために経済的負担なく、子ども時代から英才教育をする」をコンセプトに全国6か所で開設。
実際に多くのプロゴルファーを輩出しています。
ゴルフはなにかとお金のかかり、敷居の高いスポーツですが、坂田氏自身の原稿料なども億単位でつっこみつつ、ボランティアや企業などの協力、寄付金などもえて、坂田塾では練習場でのレッスンやコースでのラウンドは全て無償(↓HP参照)
そのかわり、HPにもあるように8か条からなる約束事があります。
1.隠し事をしない
2.嘘をつかない
3.約束事を守る
4.挨拶は大きな声できちんとする
5.お礼状を書く
6.ラウンド前30分、ラウンド後1時間はアプローチ、パターの練習をする
7.スコアを誤記しない
8.ゴルフノート、漢字、英語の書き取りを毎日する
ゴルフに関することは6、7くらいで、あとは「人間としてちゃんとする」ための規則ですよね。
「文部両道」を目指すため学業成績が不振の場合はゴルフの練習も停止されることもあったよう。
塾生を坂田氏自身がクラブのグリップでこづいてた映像もみたことあります。
いろいろ与えられるかわりに、恵まれた環境、関係者の善意への感謝を忘れずに練習に励むことが求められるわけです。
無料でやっってたのもすごいし、平成の世でこういうの徹底できてたのも素晴らしいと思います。
入塾テストはかなりの高倍率みたいでしたしね。
中には先ほどの約束事をみて「ちょっと古くさい」と感じられる方もいるかもしれません。
でも、いざというときに踏ん張れるかどうかは人としてしっかりした芯みたいなものが醸成されてるかという面も大きく関わってくると思います。
特にゴルフはメンタルも大きく左右するスポーツ。
トッププロでも常にパーフェクトなスイングができるわけではないし、自然環境や落下地点の形状による運不運もあります。
しかし、アンラッキーに見舞われたとしてもそれをリカバリーするためのショットをまたすぐに打たないといけません。
そういうことを安定して乗り越えるためには「心の強さ」も必要。
これはなにもゴルフに限ったことではないかもしれません。
学齢期の子の受験勉強にも通じるものはありますね。
よくステレオタイプなイヤミな感じのガリ勉をイメージして「いくら勉強ができても人としてできていなければ意味がない」なんてことを言う人もいるけど、実際に中高生に接してる身からすると、成績上位層の子たちの方が人間としての部分もしっかりしていることが圧倒的に多いし、下位にいくほど宿題を後回しにしてやれなかったりなどいい加減な子の割合が増えるのが現実。
もちろん、成績下位層でも「人として」気持ちのいいちゃんとした子もいますよ。
このタイプはほぼ女子ですが、きっとご家庭での教育の賜物でしょう。
「躾」って言葉を使うとなんか自由を奪って押し付けるような印象を与えがちですが、なにもかも子どもの勝手気ままに好き放題させることで損なわれるものもある気がします。
時代錯誤のように見えるかもしれないけど、坂田塾のように「やりたいことをするためには、より高い規律を守る」という部分はあってもいいのではないでしょうか。
それによりいざというときのための心の強さが担保されたり、学習への取り組み方の向上に通じていくものもあると思います。
坂田氏逝去の話題から話があちゃこちゃいってゴルフの興味のない人には??な記事になってしまったかもしれませんが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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