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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
環境犯罪学の理論の一つに「割れ窓理論」というのがあります。
ウィキペディアの解説をそのまま引用すると次のようなものです。
治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
- 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
- 住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
- 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
したがって、治安を回復させるには、
- 一見無害であったり、軽微な秩序違反行為でも取り締まる。
- 警察職員による徒歩パトロールや交通違反の取り締まりを強化する。
- 地域社会は警察職員に協力し、秩序の維持に努力する。
などを行えばよい。
この理論を実践したもので一番有名なのはニューヨーク市の例でしょうか。
1980年代のニューヨーク市は世界でも有数の犯罪多発都市でしたが、90年代に就任したルドルフ・ジュリアーニ市長が「家族連れにも安心な街にする」と宣言し、この理論の提唱者ジョージ・ケリングを顧問に抜擢し、治安対策に乗り出します。
警察職を増員し、街頭パトロールを強化し、軽犯罪を徹底的に取り締まった結果、就任5年で犯罪の認知件数が減少し、中心街も活気を取り戻すようになりました。
日本でも東京ディズニーランドはささいな傷をおろそかにせず、ペンキの塗りなおしなどの修繕を惜しみなく夜間に行うことが知られています。
「ちょっとした綻び」からだんだん杜撰になったり、「もうちょっとくらい悪さしてもいいんじゃね?」となったりするのはいろんなことに当てはまるかもしれません。
仕事もそうだし、受験勉強でも同様のことは考えられます。
普段の学習ルーティンを「1日くらいならさぼってもいいか」となったところからグダグダになり、しまいにはやらなくなるなんてことを体験した人はいると思います。
また、公立中などでは真面目な子からヤンキーまがいの子までいろんな子がいます。
大所帯の運動部では「宿題なんて学校で解答丸写しして終わらせる」みたいな横着な子とも知り合うこともあるでしょう。
そうすると、それまで普通に宿題に取り組んでいた子も「あ、それで叱られないなら、そっちの方がラクだし、他の子もやってるならマネしちゃえ」となる可能性だってあるわけです。
大都市圏のお母さんたちがその手の子たちとの付き合いをさけたくて中学受験をさせたくなるのもわかる気がします。
残念ながら、世の中には「付き合う必要がないなら付き合わなくていい」という連中って確かに存在するので。
もちろん、友人関係からいい影響を受けることもありますが、学習面だとそれもおそらく中学受験組の方が享受しやすいでしょう。
話がそれました(;'∀')
あとはもちろん家庭における環境も重要。
兄や姉が勉強せずにゲームやスマホで遊び惚けてるのをみていたら、弟や妹だってそうなりやすいもの。
逆に近親に医者や研究者などがいらっしゃるご家庭は子どももなんだかんだと「テストではいい点数とらなくちゃ」という意識が高いことが多い気がします。
家庭でしっかり学習をしなければいけないような雰囲気を醸成できているのであれば、先ほどの友人関係の部分の影響もかなり軽減できるでしょう。
いずれにせよ「割れ窓理論」を学習面にも当てはめていくとするなら、肝心なのは「小さな綻びを見逃さない」「ちゃんとするのが当たり前という認識を持たせる」ということとその環境を作ることだと思います。
成績が下降していく際の予兆としては「課題への雑な取り組み」「漢字や英単語など単純暗記の穴」「ゲームやスマホへのハマリ具合」など様々ありますが、そういったことに早い時点で気づいて「それではダメ」と軌道修正してやることが何より大切。
傷が深くなってからだと、点数的にも習慣的にも取り戻すのが大変になるけど、浅ければ修正もしやすいですからね。
こういうのは元々の環境犯罪学でいうところの「治安維持」にあたるところで決して「過保護」とか「過干渉」ではないです。
何事もドツボにはまるのは現実から目をそらしたり、余裕もないのに面倒がって「もう少し様子をみてから」なんて放置したとき。
普段から子どもの様子をしっかり観察して「小さな綻び」を見逃さないように対処していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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