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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)

 

 

他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。

 

上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。

 

 

以前もこちらのブログで紹介したYouTuberサトマイさんのチャンネルでまた塾講師として共感できる動画が先日アップされていました↓

 

「楽しい学習・ラクな運動が成長を止める理由」というタイトルで受験勉強的にも通じるものが多かったと思います。

 

 

UCLAの教授の認知心理学者ロバート・ビョーク博士が提唱する「望ましい困難」という概念を紹介。

 

博士が言うには「学習における最大の罠はパフォーマンスと真の学習を混同すること」だそう。

 

この場合のパフォーマンスは「その場ですぐにできること」、真の学習は「時間が経っても定着していき、別の場所でも応用可能なこと」と定義。

 

そして、その場でスラスラ楽しくできる時ほど真の学習はできていないと示す様々な実験結果を提示。

 

そのうちの一つのインターリーブ学習のところが塾講師としては興味深かったです。

 

算数の問題で足し算ばかり20問と引き算ばかり20問など同じ種類の問題ばかりを連続して解く「ブロック学習」と加減乗除をバラバラに混ぜて解く「インターリーブ学習」を比較したところ、当初のパフォーマンスは前者の方がよく、後者は「全然できないし楽しくない」と感じていたものの、最終的なスコアは後者がダブルスコアで圧勝という結果だったとのこと。

 

「分かりやすくて楽しいスラスラ解ける」という状態は脳がエネルギーを節約している状態。

 

一方で「思い出そうと脳に汗をかいているときのストレス」こそが脳の神経回路を書き換える瞬間だというわけです。

 

これは塾で生徒に問題演習をやらせているときにも意識することでもあります。

 

もちろん「ブロック学習」はそれはそれで必要だし、やってもらうけど、実際のテストはいろんな設問が混ざって出題されます。

 

算数や数学であれば「習ったうちのどのパターンを使って解くのか」みたいな思考訓練をしてない子はそこで対応できなかったりしますからね。

 

また、動画の後半で「こういう話を聞いて、じゃあ困難に立ち向かおう」と思っても、いざ難しい問題やきつい運動に直面すると、「やっぱきついから今日はやめとこ」とついつい避けたり、先延ばしにしてしまいたくなる心理も解説されています。

 

人間はやりたくないことに向き合ったときにその「やりたくない」という感情を根拠に「俺には向いてないんだ」とか「こんな楽しくないなら続かないさ」と事実を捻じ曲げて解釈するクセがあり、これは心理学用語で「情緒的な重みづけ(感情的推論)」と言われるもの。

 

タスクそのものがイヤというよりもタスクに向き合ったときに生じる焦りや不安や自己嫌悪というネガティブな感情を味わうのがイヤで逃避してしまいがちになるっていうことだけど、本当は成長のための望ましい困難が実際に起きているのに強烈なブレーキを踏んでしまう原因になってしまうらしいです。

 

サトマイさんは次のように見解をまとめています。

 

「楽しい学習とか楽しい運動というのは食わず嫌いを打破するにはすごく効果的なんですけれども、不快を避けて楽しさだけを追求してしまうと、ただ楽なだけで成長しない時間を過ごすことになってしまって、時間の無駄です。

 

不快な感情とか体験を避け続けるようなホッピングゲームが常態化してしまうと、『楽しいからこれでいいんだ』と自分を正当化して、そこに時間もお金も溶かして、全く成長しないどころかいつしか【不快な感情を避けること】が人生の目的に置き換わってしまう。

 

とはいえ『これは不快な感情だから』ということだけを単調にやっていたとしても燃え尽き症候群になってしまうかもしれないし、メンタルを壊しちゃったりするかもしれない。

 

だから、これからの時代は【不快な感情】を上手く扱えるスキルが最も貴重な競争優位の一つになっていくんじゃないでしょうか」

 

本当にその通りっていうか、彼女は市井のYouTuberですが、どこぞの「学校に行きたくなかったら行かなくてもいいのよ~ん」「子どもがやる気になるまで『勉強しなさい』といったらダメなのね~ん」と耳障りだけはいい世迷い言をマスメディアなどで言い散らかし、不登校やストレス耐性のないヘタレを量産しすることで日本の教育を崩壊させた張本人の一人でもある尾○ママとかいう妄想教育評論家よりよほど教育行政に関わって欲しいくらい。

 

今は学校や塾の先生でも子供に対して腫物に触るような扱いが要求される時代だし、「勉強が好き」なんて子は圧倒的に少数派だからこそ、彼女のいう「不快な感情と上手く扱えるスキル」ってのは様々なシーンで差を生む要因になってくるでしょう。

 

受験勉強においては履修内容の難易度が上がるのに比例して、負荷を少しずつ増やしていくような設計も必要になってくると思います。

 

そのために、まずは子どもが少々駄々をこねようが目の前の学習を避けさせるのではなく、しっかり向き合うような習慣から作っていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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