こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
先日、花巻東高校のスラッガー佐々木麟太郎がアメリカのスタンフォード大学に進学するとのニュースがありましたね。
スタンフォードはアイビーリーグの一校で世界大学ランキングでも常に上位の名門。
しかも4年間の学費や住居費、食費など5000万円相当の経費は奨学金で免除という特別待遇。
まぁ大学ランキング自体は入試難易度とはイコールではないし(たぶん入学時の学力だけならアジアの大学の試験の方がシビアに見られるでしょう)、彼の場合は日本でいう野球でのスポーツ推薦みたいなもんだから普通の高校生では通れないルートではあります。
それに、アメリカの大学は学費がめっちゃ高いんですよねぇ。
今は円安なんで私立だと年間700万以上するところは珍しくないし(名門ほど高いみたい)、州立でもたしか他州からだと200万円くらいしたはず。
4年間じゃなくて「1年間で」ですよ。
その分、奨学金も充実してるとはいえ日本の中流家庭レベルではかなりイタイ出費にはなりますよね。
ローンを組んで工面しても40代まで返済に苦労するなんてこともあるあるだそう。
それでも多くの人が大学へ進学するのは、少し前の記事↓でも書いたようにアメリカやヨーロッパでも学歴ってステータスシンボルの一つだから。
特にエリート大に多くの子女が集まるアメリカでは「どんな手段を使っても受験戦争を勝ち抜かせたい」という富裕層の保護者も少なくないらしく、彼らのために受験コンサルティングの企業もあるという記事↓を昨年見かけました。
日本でも私大はAOや推薦が増えて、そういった受験対策専門の塾も大都市圏ではちょこちょこ出てきたとはいえ、東大や京大のようなトップのところがまだまだ一般入試メインだから普通の予備校や塾に通う学生が多いけど、アメリカは入試制度が全く違うからかハナから「コンサル」になっちゃうんですかねぇ。
記事中に出てくる受験コンサル会社コマンド・エデュケーションではディベートのコーチから研究のスペシャリストまで指導員150人をそろえて、学業だけでなく課外活動もアドバイスして、「高校時代の履歴書を最高レベルに磨き上げる手伝い」をするとのこと。
「学力をつける」ではなく「履歴書を磨き上げる」というあたり、アメリカの受験事情が反映されてる気がしますが、教育云々ではなく文字通り「将来のルート構築のためのコンサルティング」ということなんでしょう。。
費用は1時間あたりの指導料が500ドル(1ドル150円換算で7万5000円)で創業者本人が指導する場合は3000ドル(45万円)とのこと。
「1時間で」ですよ。
要望の多い家庭は1か月で8万5000ドル(1275万円)に上ることもあるらしいです。
くどいようですが、「1か月で」ですよ、奥さん!
あちらの富裕層は日本では想像できないくらいの大金持ちとはいえ、「いやはやなんとも」って感じ。
日本人が「首都圏の中学受験だと塾代とかで年間100万円以上かかる」なんて言ってるのがかわいらしく思える金額。
ちなみに、7年生(日本の中1相当)からアイビーリーグを目指す生徒向けの6年間の総合的なアドバイス料は75万ドル(1億1000万円)だそーです。
入試の形式が日本とは違いすぎるし、具体的な指導内容を知ってるわけではないのでどうこう言えないけど、「根本的にどっか違うんじゃないか」という違和感を覚えずにはいられないのは零細個人塾のひがみでしょうか。。。たぶん、そうですね(;'∀')
教育にまで行き過ぎた資本主義が入り込んでいるようで、アメリカの闇の部分も感じつつ、これがビジネスとして成立してるのは(社会的にはあまりよくない意味で)スゴイとも思います。
この額を臆面もなく請求するのは普通の日本人の塾講師の感覚ではおそらく無理なので。
ほとんどの日本のご家庭にはほぼ縁のない世界かとは思いつつ(「うちの子もアイビーリーグに合格させたいし、ぜひコマンド・エデュケーションにお願いしたい!」というご家庭があったら失礼)、「世の中にはこんな受験の世界もあるよ」ってことで紹介してみました。
あ、「履歴書を磨き上げたい」ではなく「学力をつけたい」と思っている方には、コマンド・エデュケーションよりずっと格安で指導するうちの塾にお問合せいただければと思います(;´∀`)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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