Origins 第五話 ~母とのこと 後編 | ビジネスを加速させる占星術

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光と闇を知り、突き抜ける方法

のもゆみです。

ブログ読んでいるよ~のお声をいただき、

本当に嬉しいこの頃。

文字につづること、そして、

読者の皆さんの共感や応援をいただいて、

過去の出来事が、すべて財産になっていっている気がしています。


産みの母が亡くなったことも、

育ての母のことも、

人に話せるようになったのは、20代後半になってからです。

それまでは、

私の中で重く重く受け止めていて、人に話せなかった。

だから、自分のこれまでのことを、こうやってブログに書く日が来るなんて、

夢にも思っていませんでした。


さて、前編に引き続き、育ての母のことをつづってゆきます。


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産褥期も明け、

子どもの生後一か月検診が済んだら、自宅に帰ろう・・・

と思ってところに、

まさかの「子どもの入院」というアクシデントが起きました。

体重増加不良で、念のため、検査入院をすることになったのです。


それまでは、

出産のお祝いムードだった家族も、

急に私に冷たくなりました。

「だからミルクを足せって言ったのに・・・」

「母親がしっかりしないからだ」

と、入院の原因はすべて私にあるような態度。


付き添い入院した私が、

おむつの補充をしてもらおうと、実家に連絡をしたとき、

電話口で母が開口一番言った言葉は、

「なんか用事があんの?」

冷たく突き放されたような気持ちになりました。


私は、どんなにひどいことを言われても

「子どものため、子どものため」と

泣きながら我慢をしました。

今頼れるのは実家しかないんだから、

私が堪えるしかないんだと。


私はこの時、

母には何もわかってもらえないんだと、絶望しました。

所詮わたしは実の子じゃない。

中途半端に頼ろうと思った私がいけない。


でも、父には孫の顔も見せたいし、

母とはこれから、「そこそこ」の表面的な付き合いをしていこう。

もし、第二子を出産することがあっても、

もう絶対、母の世話にならない。


薄暗い小児病棟で、そう決めました。


結局、子どもに異常はなく、

退院して逃げるように東京に戻りました。


「決意」のとおり、

実家へは、お盆やお正月に帰省をして、

当たり障りのない付き合いをし始めました。


私の心に変化が起きたのは、昨年末。

秋に会社を辞めて、

さあこれからは、自分で事業を起こしていこうと思った時のこと。


仕事について考えが進むうちに、

「仕事って、私にとって子どもみたいなもんだな。

 誰かの借りものじゃなくって、自分の仕事を自分で産み出して、

 自分の手で育てていきたい」


そう思った時、ハッとしました。


「自分の子じゃないから、可愛がれない」

と私に言った母の気持ちに、心から共感することが出来たのです。


そりゃ、自分の子じゃないなら、可愛くないよね。

しかもその子が自分になつかなかったら、尚更。


母も、連れ子のいる父と結婚するのには、勇気がいったことでしょう。

身内や友人に反対されたかもしれない。

それでも父のところにやってきたのには、

相当の父への想いと覚悟があったんだろうな・・・


そう思うと、

こんな我が家にやってきてくれて、

私に妹弟を作ってくれた母に、感謝の念すら沸いてきた。

縁あって親子になって、

今まではすれ違いも多かったけど。

私ももう30代半ば。

母娘として、というよりは、

一人の大人として、母と関わっていくのが、

二人にとってのベストな関係せいかもしれない。


そう思って、母をひとりの人間としてみてみると、

根拠のないポジティブ思考と、激しい天然ボケが可愛い女性として、

私の目に映った。


娘としての視点を外して、

客観的に見てみると、とても面白い人なんだな、と思いました。


子連れの父のもとに嫁ぎ、

嫁姑問題でボロボロになった時期もあったかもしれないけど。

祖母もいなくなり、

3人の子どもたちも独立した今、

今後はこれまでできなかったことを、

母の幸せを第一に、過ごしてほしい。


まあ、私はあまり近くにいないほうがうまくいきそうなので(笑)、

この距離感は保ちつつ、

ヘルプがあったら、手を差し伸べたいと思う。


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第三、四話と、

なんだか母が悪役のようになってしまっていたのが気がかりで、

一気に五話まで書き進めました。


私は「特殊」な環境だから、母との関係が苦しいんだ、

とずっと思い込んでいたけれど、

母子関係で悩んでいる人は、本当に多いんだ、

といろいろな人の話を聴くうちに、知りました。


私の心に変化を起こすことが出来たのは、

ブライト・リスニングで、

「人と人がどうして対立するのか」

「どうやったら対立は解けるのか」

を学んでいたからなんです。


私は、誰とでも仲良くする必要はないと思っています。


だけど、

本当は仲良くしたい大事な家族や友人と、

うまくいかないで悩んでいるならば、

ぜひ、この「対立のしくみ」を知ってほしいと思う。


もちろん理論を学ぶだけは、関係はよくならない。


でも仕組みを知って、

関係性をよくしたい!というテーマと意欲を持てば、

必ず扉は開かれる。


私はそう確信しています。