Origins 第三話 ~祖母のこと | ビジネスを加速させる占星術

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光と闇を知り、突き抜ける方法

のもゆみです。

Origins、連載をスタートしたもの、

なかなか筆が進んでおりません。

なにせ子どものころからの記憶をたどるのは、

結構な苦しみを伴うもの。

まずは章立てしようと記憶をたどるだけで、

自然に感情があふれてきて、

なかなか前に進めません。


今日は、私を育ててくれた、祖母の話です。


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産みの母は生後5か月で他界、

育ての母が5歳の時にやってきたものの、

私とおもに関わってくれたのは、同居していた父方の祖母でした。


女3人、男3人の6人兄弟の下から2番。

祖父母ともに、理容師をしていました。


祖父が若いころから身体が弱く、

祖母は、母であり、父役もしていたそう。



私が生まれたのは、祖母が57歳の時。

そのあとすぐに、祖母は私をもう一人の子どもとして、

育てる人生が始まりました。


祖母のこぐ自転車のうしろに乗って、

遠くまで買い物に行ったことなど、

小さい頃のことも、少しだけ覚えています。


私が5歳の時、育ての母がやってきたのですが・・・

祖母と育ての母の折り合いがあまり良くなく、

いわゆる「嫁姑問題」の板挟みとなったのが、私でした。


祖母になついていた私のことを、

育ての母があまりよく思っていないことは、

子ども心に感じていました。


小学校低学年の頃、

父母と私の3人でディズニーランドに行く予定が、

前日に、母と祖母が喧嘩したかなにかで、

母は行かないと言いだし、父と二人で行くことになったとき。

祖母が「自分の子どもなんだから、行ったらどうだ」といったのに対して、

母が「行きません!」と厳しい表情で言ったのを

鮮明に覚えています。


嫁姑の関係は、親戚も巻き込んで、

どんどん悪化の一途をたどりました。


私は小学校高学年くらいから、

家に帰ると、腕いっぱいに蚊に刺されたような発疹が出るようになっていました。

口内炎が、口中に10数個できたこともあります。


今思えば、家庭内での人間関係から来るストレスだったのですが・・・

嫌なことがあっても、言葉にしたら角が立つ!

とぐっと気持ちをこらえていたのが、体に出てしまっていたのです。


そんな私にとって、

学校は唯一、のびのびと自分らしく振舞える場所だったのかもしれません。


小学校低学年の頃までは、

肥満児で体を動かすのも苦手、性格も内気で

いつも室内でばかり遊んでいるような子どもでしたが、

あるとき、球技は好きで得意とわかると、

めきめきと明るい資質が表に出てきて、

ミニバスケットボールチームのキャプテンや、

学級委員を務めるまでになりました。


東京への進学を勧めてくれたのも、祖母でした。

「ゆみこは家にいても嫌な思いをするだけ。だから東京へ行ったほうがいい」

と後押ししてくれました。


一浪ののち、明治大学へ進学が決まり、

祖母は家電一式を買い揃え、

アパートへ泊り込んで、日用品の支度も調えてくれました。


祖母の姉たちは、東京に住んでいるので、

私は小さいころ祖母とよく遊びに来ていました。

私が東京住まいになってからも、

祖母は姉のうちにちょくちょく泊り、

私の様子を見に来てくれていました。


私の就職を誰よりも喜んでいたのも、祖母だったな。

就職先の社名を、私にメモさせ、

その紙を持って、ご近所に自慢して歩いていたらしい。

(さすがに父母がとめたそうですが。)


そんな元気な祖母も、

80歳を過ぎたころからでしょうか、

少しずつ物忘れが激しくなり、

だんだんと記憶があいまいになっていきました。


「ゆみこが嫁に行くまでは・・・」と頑張っていた祖母ですが、

癌がみつかり、

最期の3か月は病院で過ごしました。


祖母の余命を知った時から亡くなるまで、

私は、ずっとずっと泣いて暮らしていたように思います。

週末は、帰郷し、面会に行った3か月間。


当時付き合っていた彼(現・夫)を連れて行ったこともありました。


その時祖母は、すでにあまり表情もない状態だったのですが、

私が連れてきた彼を見て、祖母がにこっと微笑んだのを

今でも忘れることが出来ません。


2002年8月13日のお昼頃、

祖母は他界しました。


そのとき私と父は家にいて、

付き添っていた母から

「もうあぶないから、早く病院へ!!」という知らせを受け

慌てて病院へ。

到着して間もなく、息を引き取りました。


祖母が元気な時は、戦っていた母が、

号泣していたのが、印象的でした。


私が帰郷していたときに亡くなったので、

きっと、私の帰りを待っていてくれたんだと思います。


祖母の葬儀の時、

幼馴染のおばさんから、

「これからは、お母さんと協力してやっていきな。

人は頼られたらうれしいもんだよ」と言われました。


その言葉のとおり、

私と母との関係も、祖母の死をきっかけに、

すこしずつ変化していきます。


映画「隣る人」を観て、

私の隣る人は祖母だったな、と思いました。


祖母が元気なうちにお嫁に行く約束は果たせなかったけど、

結婚式のときは、

親族席に祖母の写真を飾りました。


産んでくれた母と一緒に、きっと天国で

私のことをずっと見守ってくれていると思います。


産みの母、育ての母、そして祖母と、

3人の母に育てられた私。

3つのエッセンスを引き継ぎ、次世代につないでいくのが、

母となった私にできるお役目なのかなあ。


今年は帰郷できなかったけど、

東京から静かに、祖母の命日を偲んでいます。


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