会社の利益があがる、売上があがるということは会社の外のお客様が会社の価値を理解して「それが欲しい」と言ってくれた成果です。
どうしても日本人は「儲かる」という言葉を毛嫌いしている風潮があります。
しかし、これはおかしな話です。
経費をかけてサービスや商品を提供するなら、それを上回る利益を出せれば会社の投資額以上のお客様の支持を集めることができたということです。
この視点に立てば、利益がでるということは大変喜ばしいことで、赤字は会社とお客様のアンマッチを意味します。
(現在はコロナ禍でこれに当てはまらないケースが多くなっていますが、基本は業種問わずこの考え方です)
ただ、お客様に着目する前にまずは、社内の支持がどれくらい得られているか。
これはとても大事です。
離職率が高ければその分採用コストもかかりますし、社員教育にも時間も含めたコストが必要です。
人が育たない会社は、コストだけでなく、自社の商品やサービスの質も上げることに苦戦します。
社員とのアンマッチで出せるべき利益が出せていない会社は意外と多いものです。
長期的に見たときに社員に支持されていない会社は、お客様に支持を得ることにどこかのタイミングで苦戦します。
気づいたときはやや遅いです。
『瞬間風速』で離職率が高くて、採用しても採用しても社員は辞めていくけど、飛ぶ鳥を落とす勢いで会社は急成長。
そんな会社もあります。
ワンマンで自分にも自信がある強いパワー系の社長さんが多いです。
ただ、10年たてば社長も10歳、年を取るのです。
社長の才能やエネルギーで社員を犠牲にして取れる利益は長くは続きません。
ずっとできるのであれば、わざわざ社員を雇って組織化することなかったはずです。
オール外注でもいいのに、会社があり、組織があります。
10年、20年のスパンで会社を見たときに。
社長が元気なうちに、「ヒト」にコツコツ着手しましょう。
社員に支持されない会社は巡り巡って、お客様の支持に跳ね返ってくるのです。