立山二日目の成果 | 興味の赴くままに

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クラシックのレコード音楽鑑賞と山歩きと野茂投手が好きで歴史の進歩を信じる壮年が、興味の赴くままに綴るブログです。
特に好きなのは、音楽ではモーツァルトの全部、ベートーヴェンとブラームスの交響曲、山では剣岳と鳥海山。
そして、スポーツでは野茂投手です。

50年ぶりに訪れた立山二日目、「山の日」にふさわしく、朝からスッキリ晴れ上がった空に、

昨日午後霧に隠されて見れなかった景色が見れる‼️とワクワク。

今日は特段の予定が無いので、カミさんの気分のままに室堂平周辺をブラブラしながら、夏の光源を満期することに。

朝9時に雷鳥荘を発って、みくりが池までのアップダウン激しい道を辿って、まずはエンマ台展望台で大休止。
勇壮な剣岳の頂上が別山の左肩に姿を見せてくれています。
地獄谷から吹き上がる噴煙と空に浮かぶ雲が良いアクセントです。


続いて、昨日見逃したみくりが池に映る立山の姿! 今朝はばっちりです。
とは言え、午前10時を過ぎて早くも雲が湧き出して来ました。


今夜泊まる宿のホテル立山に寄って荷物を預けようと行ってみると、その屋上テラス広場で山の日に因んだイベントや露店が出ていいます。
身軽になってそれらを物色しがてら、広場に置かれたテーブルで、雷鳥荘のお弁当をいただきました。


食後もあちこち散策するか、自然保護センターのガイドツァーに参加しようか?等とカミさんの希望を訪ねたところ、「昨日からの雷鳥荘への起伏激しい道の往復で疲れたので、午後はホテルのラウンジで景色を見ながらゆっくりしたい」。

そこで私だけガイドツァー2時間コースに参加。
前日午後と同じく、すっかり霧が立ち込めてしまった中でしたが、色々な裏話を聞くことができました。

驚愕したのは、私達が散策して高山植物を愛でている室堂平の現在の姿は、自然に形成されたものを保全維持して来た結果ではなく、この下をトロリーバスが走っている立山トンネルを掘削し始めた1966年当時、今と違って自然保護思想が乏しく、この辺り一帯の植生がトンネル工事で破壊し尽くされてしまったのを、人工的に再生して保全に取り組んできた結果の姿だということです。

50年前に秋の剣岳登山に訪れた時の室堂平がどんな感じたったか記憶の彼方なので、この説明には驚くばかり。

生えている高山植物も点在する岩も、全て人工的に配置されたものであって、大勢の観光客が散策を楽んでいる立派な石畳の遊歩道は、観光客のために建設したものではなく、雨で自然にできる「川」が成長して土壌を流してしまうのを防止するための堤防として張り巡らされたもの、とのこと!

その霧も夕方5時前にはすっかり晴れ上がり、観光客が帰って人影が絶え静寂を取り戻した室堂平とみくりが池周辺の、絶景をほぼ独り占めする贅沢を味わいました。






夕食後は、前夜に続いて星空鑑賞。今夜はホテル主催の「星空の会」に参加し、説明を聞きながら夏の星座を鑑賞しました。
二日後にピークを迎えるペルセウス流星群の走りの流れ星も幾つか見ることができ、その都度参加者から歓声が上がりました。

明日は目覚めた時に晴れていれば雄山に登るつもりなので、楽しみです。