今日日曜日午後は、指揮者の小林研一郎さんが、我が新宿区の名誉区民に選出顕彰されたのを記念するコンサート。
演目はこのチラシの通り。
コテコテのロシアもの名曲二つです。
金子三勇士独奏のラフマニノフ2番冒頭の遅めの独奏導入部に続いて始まったオケがそれに輪を掛けてゆっくりめのテンポ。
コバケンのテンポのようで、のっけから独奏と歯車が合わないので、たまげてしまいました.ᐟ.ᐟ
主部が進むに連れてズレは収まりましたが、曲の最後の締めでも大きなズレが再現。三楽章通してスリリングな演奏となりました。
金子さんは、背筋をシャキッと伸ばして、音符が多過ぎると言われるほど難しいらしいこの曲を、快刀乱麻を断つ趣で鮮やかに弾き上げました。
勢いのある楽節の裁きの見事さはもちろんのこと、叙情的な箇所の歌わせぶりも素晴らしく、第二楽章終盤に現れる短くも繊細なカデンツは惚れ惚れするばかり。
遅めのテンポでじっくり紡がれて行く途中、随所でピアノ独奏に寄り添う各パートが奏でる素敵な音にも魅了されました。
協奏曲が終わってソリストアンコールに入る前に、金子さんがマイクを持って舞台に戻って、小林マエストロへの祝辞に続き、マエストロとの馴れ初めを披露。
お母さんがハンガリー人金子さん、ブダペスト指揮者コンクールで第1位になってハンガリーに縁が深い小林マエストロがかの街に客演中、公演を聞きに行って出会った小学校3年生の時以来の仲とのこと。
その時、マエストロの前でリストの「愛の夢」を弾いたら、「30分ほどレッスンされてしました」。」
その時は雲の上の人だったマエストロと共演できる喜びが語られました。
そこへ小林さんが話に入って来て、「あの時の演奏を聞いて、この子とんでもない才能の持ち主、きっと世界で活躍するようになる、と確信しました」
今日の独奏者に招来されたわけです❣️
ソリストアンコールはもちろん「愛の夢」。
後半のチャイ五は、うねりとひねり満載のコバケン節炸裂の怪演。
もう何も言うことはありません。
アンコール前に小林さんから挨拶があり、新宿区と区民聴衆と共演の東フィルへの熱い謝意が述べられました。
金子さんも再登場してまた話が盛り上がった後に紹介されて演奏されたのは、ブラームスのハンガリー舞曲第5番。
「ハンガリーではこんな風に演奏するんです!」と冒頭弾き比べを交えて紹介された通り、コブシをぐ~んと効かせた演歌のような、今まで聴いて来たのとは大違いのユニークな演奏でした。
今年86才を迎えて尚熱い指揮を続ける小林マエストロ、名誉区民として末永く益々地元で活躍くださるよう願っています。
今日来場者限定で、今年12月25日予定の名誉区民顕彰記念公演第二弾の第九のチケット期日前前売りをするというので、年末に第九を聴きに行く習わしの無い私も、買ってしまいました。