私が応援しているチェリスト新倉瞳さんが、クレズマーという東欧系ユダヤ人の伝承音楽に深く傾倒し、活動拠点のチューリヒでCheibe Balaganというクレズマー・バンドに参加して活動していることは、SNSを通じて知っていましたが、それがどんなものかは知らずにいたところ、朝日カルチャーセンターでそれをテーマにした講座に参加する機会を得、ご本人による魅力的で興味深い講義と楽しい演奏とダンスと歌❣️に手引きされて、クレズマーの魅力の一端に触れ、彼女がこれに入れ込んでいるわけが分かりました。
新倉さんの講座は既に何回か開催されているらしく、以前にもクレズマーが取り上げられたことがあるようで、私を含む聴講者の半数ほどの「初めまして」の人のために、講義の初め10分間くらいは、クレズマーとは何かについてのおさらいでした。
今回のテーマは、19世紀末以降迫害を逃れてアメリカに渡ったユダヤ人達が伝えたクレズマーのアメリカでの変容と盛衰。
講義は、黒のスーツに眼鏡という研究者然としたいでたちの新倉講師が、20世紀にアメリカで活躍した4人のクレズマーの担い手を取り上げ、彼らの演奏音源を流しながら進められました。
その音源の数々は、新倉さんが自分のiPhoneにSpotifyで曲目リストを作って入れて来たものを、ケーブルでオーディオ・アンプに繋いで再生するという、如何にも今風の方法で紹介されました。
それらの音源を聴きながら、クレズマー特有の節回しや旋法を知ることができました。
そのアンプの音量調節役兼助手は、共演のアコーディオン奏者佐藤芳明さん。
にこやかで爽やかな話しぶりの新倉講師の、クレズマー愛ゆえの熱くなりがちな運びと、佐藤助手の冷静軽妙なツッコミとの絶妙な掛け合いが、この講義を一層楽しいものにしてくれました。
最後の30分間は演奏タイム。
新倉さんが「この格好ではチェロを弾けないのでお着替えして来ます。」と聴衆に断り、「これで先生ごっこはおしまい!」とお茶目な独り言を言い残して一旦下がった間、佐藤さんが独奏でつなき、カラフルなスカート姿で再登場後に、講義で取り上げられた4人の作品の一部が演奏されました。
二人の合奏だけでなく、佐藤さんのアコーディオンに乗って新倉さんがクレズマー・ダンスを、聴衆の有志を誘って一緒に踊る❣️という、想定外の展開もあり、最後に奏されたアンドリュー姉妹の『素敵なあなた』では、新倉さんが魅力的な声で歌いながら合奏🎶🎵😌。
お話+演奏+踊り+歌唱という、4通りの才能全開で、私が知らなかった音楽への手引きをしてもらえ、参加し甲斐があった素敵な講座でした。























