急速に発展しつつある生成AI、テレビや新聞にニュースや記事が出ない日が無いくらい注目を浴び続けてます。
そんな中、AI時代に人間の創造性を問う展覧会『越境する心と芸術・・・脳とAIは障碍を超えて」と、関連シンポジウム「生成AI以降、人間の創造性・・・」に参加するため、東京都美術館へ出直しました。
「出直し」とは、先週出掛けたキリコ展の続きのはずだったからです。。
今日午後、日本が誇るこの分野のパイオニア御三方が登壇するシンポジウムに参加し、その後に特別展示会「越境する心と芸術・・・脳とAI は障碍を超えて」観覧しました。
参加しようと決めたのは、私がフォローしている作曲家・指揮者で、物理学を究め多方面で活躍されている伊東乾さんが、某Webメディアに連載している記事で紹介されているのを読み、強く興味を引かれたのがきっかけです。
シンポジウムに登壇したパイオニア御三方とは、
世界に先駆けてAIを創造した、甘利俊一先生(1967年「バックプロパゲーション」計算の原理を確立)。
世界初のディープラーニング・システムを開発した福島邦彦先生(1978年、『ネオコグニトロン』を実装開発)。
そして、脳科学者で芸術脳の研究とAIと人間の創造性について目覚しい働きを続けている塚田稔先生。
日本が地味な部分を支えてきたAIそのものの原点と今後の展望を、実際に礎を作った方々からから直に話を伺えた、知的興奮に富んだ意義深いシンポジウムでした。
甘利先生からは、人間とAIの知識の違いについてのポイントが示され、福島先生からは、ディープラーニングの原理とその機構についての詳細が紹介され、塚田先生からは、動物やAIには出来ない人間ならではの創造性がキーになることが語られ、AIへの向き合い方への深い示唆を受けました。
惜しむらくは、おひとり当たりの持ち時間が僅か40分と短く、必ずしも意が尽くされずに終わった生煮え感が残ったことです。せめて1時間ずつあったら・・・。
その後観覧した展覧会『越境する心と芸術・・・脳とAIは障碍を超えて」では、まさに人間ならではの創造性が発揮された作品の数々に、知的刺激を受けながら楽しませてせてもらいました。
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