天香久山巡りと長谷寺探訪 | 興味の赴くままに

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クラシックのレコード音楽鑑賞と山歩きと野茂投手が好きで歴史の進歩を信じる壮年が、興味の赴くままに綴るブログです。
特に好きなのは、音楽ではモーツァルトの全部、ベートーヴェンとブラームスの交響曲、山では剣岳と鳥海山。
そして、スポーツでは野茂投手です。

33年振りに訪れた奈良、2日目は、早朝の奈良公園散歩で静かな東大寺大仏殿や興福寺五重塔前で鹿さん達とひと遊び。


その後は、カミさんの行きたい先2箇所に専念する結果に。


宿を出る時の予定では、メインの長谷寺ガイドツアー参加前に、サクッと天香久山に登り、その2箇所の後に飛鳥へも行くつもりだったのですが、2箇所に想定外に長く滞在することになってしまったのです。


さて、タイトルに「天香久山巡り」と書いたのは、文字通りこの山の周りを2周もすることになってしまったからです。


大和八木駅前で借りたレンタカーのナビがおバカで、さっと天香久山神社から山頂を往復して長谷寺に向かうつもりが、とんでもない場所を示され、怪しい細い道に導かれ進退窮まり掛けて神社に辿り着けず、すっかり手間取ってしまいました。


結局、地元の方に香久山登山道入口への道を尋ね、香久山神社からではなく、万葉の森から山頂往復ハイキングすることに。


その万葉の森からのルート、原生林の中を行く心地良いハイキングコースで、それなりに楽しめました。

山頂は鬱蒼とした林の中で、國常立神社の小さなお社が建っていて、祭神はイザナギのイザナミのご夫妻。


と、帰り道にある道標に「香久山神社180m 5分」と示されてるではありませんか!


車で辿り着けなかったので、歩いて5分なら是非寄ってこう!と歩き始めたものの、凄い急な下り坂。山歩きに慣れないカミさんには無理そうと判断し、登り返すのに時間が掛かっては長谷寺お坊さんガイドツアーの時刻にも遅れかねず、途中で断念して万葉の森への道に戻りました。


近くにあるはずの神社に車でも歩いても辿り着けないのが悔しかったので、万葉の森の駐車場に戻ってから、おバカナビの代わりにダメ元でGoogle Mapで検索してみたら、ナビとは別の行き易そうなその場所まで4分!


めでたく香久山神社にも寄るこどができ、長谷寺に向かいました。

こんな立派な鳥居もあるのに、香久山の周りを2周もした道には何故かこの神社を示す道標を全く見掛けなかったのが不思議です。


長谷寺への途中で急いで昼食を済ませ、何とか予定集合時刻12時50分に間に合いました。


定員10名で毎回満員と聞いていたので、指定された仁王門前には、それらしい人がいるはずなのに見当たりません。

寺の職員に尋ねてみたらガイド役のお坊さんを呼んで来てくれました。


何と、今日午後の参加者は私達夫婦だけとのこと!

おかげで、プライベートツァーを満喫しました。


このツァー、お坊さんが境内を詳しく案内してくれ、普段立ち入りできない国宝ご本尊十一面観音像の裏側や本堂内陣にも連れて行って貰え、本堂内陣では事前に登録した参加者毎の願い事の祈祷法要を読経と声明で上げていただけ、お土産にお札と美しい花型干菓子詰め合わせが付く、という所要時間1時間30分程のもの。

カミさんがFacebookに入った広告を目に留めて申し込んでいたのです。


専属ガイドのように案内して下さったのは、研修生の若いお坊さんで、見るからに誠実そうな好青年。

「皆が十一面観音様になったつもりで対応すれば必ず良い結果に結び付きます!」との言葉が私達の心に響きます。


彼は、3人のお坊さんの1人として参加した法要では、太鼓の達者な演奏を披露してくれました。


また、約20分程の法要に先立って経本を渡されて受けた説明の中で、私にとって興味深い声明の譜面の説明もして下さいました。


ツァー終了後おやつの時間になったので、登り廊の途中で説明を受けていた「普段はお坊さん研修施設に使われていてこの時期だけカフェを開設している建物」の素敵なカフェで、長時間休憩( ^-^)。


既に4時を回ってしまったので飛鳥に足を延ばすのは止めにし、八木駅までの途中にある安倍文殊院に立ち寄ってみることに。


午後5時ギリギリでしたが、目当ての国宝諸像に会えただけでなく、その前での夕方のお勤めに立ち合えたのはラッキーでした。



昨日の歩数は2万歩を越えましたが、今日は1万3千歩でした。

明日も天気に恵まれそうで楽しみです。