東郷無農薬有機農業テーマパーク(夢想) | 無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

2011年春、愛知県愛知郡東郷町諸輪畑尻山90番地に、すべての人がノーマルに生きるための農園が誕生しました。その名も『ノーマ農園』。

7月16日雨の日に畑作業をお休みして夢想にふけってみました。
農業の本来の目的は、人の食を支えることは言うまでもありません。
それ以外にも、自然循環を促し自然環境を整えることも農業の重要な機能です。
食の循環を通じて人と人が関わり合うことも農業の大切な機能です。

一方で、農業は業としてお金を生み出し循環させるとういう側面も無視できません。
このお金の側面にフォーカスすると、農業を高付加価値化してお金を生み出すことも、農業に関わる人を増やす意味においてとても重要なことです。

どのように付加価値を高めるかというと、これまで単一栽培化や耕作地の拡大化集約化、栽培作物を集約化して産地作りなどが行われてきました。
これらは、農業の本来の意味である持続可能性を損なう方向に向かわせる方法であることが分かってきました。

次に、6次産業化が頭に浮かびます。
「6次産業化」とは、農林漁業者(1次産業従事 者)がこれらの「地域資源」を有効に活用し、主体的に加工(2次産業)、流通・販売 (3次産業)に取り組む(経営を多角化する)ことをいいます。
具体的な取組例としては、加工品の製造・販売、消費者への直接販売、観光農園や農 家レストランの経営などがあげられます。

この6次産業化も、個々の農家がやったのでは限界があり魅力を打ち出しきれないので、地域全体としてインバウンド需要も取り込みながら行うことが必要ではないかと思っています。

具体的には、東郷町を無農薬有機農業体験エリアとして、収穫体験を含む農業体験と有機無農薬作物を使った料理を楽しむ飲食店、宿泊施設をセットにして1日~数日楽しんでもらえる地域にしてはどうかと思います。

東郷町にはジブリパークも近いので、ジブリとセットで観光コースに組み込んでもらえれば、このエリアの魅力度も上がるような気がしています。
ジブリのコンセプトと持続可能な農業は親和性が高いのではないかと思います。

体験農業を受け入れてくれる農家を募り、空き家を民泊できるように改装して民泊事業を招き、無農薬有機野菜を使ったいろいろな飲食店を誘致してお客様をお迎えして、無農薬有機農業テーマパークとしてゆくのはどうかと思います。
東郷町の地域交通であるじゅんかい君を利用して、農場や宿泊施設、飲食店をつなぎ巡回できる交通手段を確保すると良いかもしれません。

国内外に東郷町の魅力と農業テーマパークの魅力を発信し周知する役割は東郷町の行政にお任せしたいと思います。
いろいろな観光パッケージを企画したり、農家と飲食店、食泊施設の間を調整する組織を作ってトータルでお客さんを楽しませることができればと思います。

長く滞在してもらえば、お土産需要も高まるので、加工食品の販売も可能になります。
もちろん、野菜やお米の販売需要も増えるでしょう。
無農薬有機野菜食べ放題のバーベキュー農園やフルーツ食べ放題農園もあっても良いかもしれません。
平飼いたまご拾い体験や野菜の加工品作り体験なども楽しそうです。
手仕事ワークショップもニーズがありそうです。

そして、もっと持続可能な農業について詳しく知りたいというニーズには、もう少しアカデミックな体験である無農薬有機農業1日コース、短期コース、中期コース、長期コースなどを準備して、東郷無農薬有機テーマパークを支える次なる人材を発掘する活動もできればいいなと思います。