日曜の町内側溝掃除の時に珍しいものを見つけた。
ヒバカリの幼蛇で体長は16cmくらい。
今年孵化したといえるサイズで、側溝の網蓋を持ち上げたらポロッと出てきた。
昔は毒蛇と思われていて、咬まれたらその日ばかりの命、といわれていたのが名前の由来。
実際は無毒で非常に大人しい蛇だ。
咬むことはないと言っても良いくらい。
ちなみにシマヘビはちょっかいかけるとすぐに咬んでくる。
アオダイショウも咬む。
マムシは…見かけても触る気にはならないよね。
というか、マムシじゃなくても普通はあまりヘビを触ろうとしないか(笑)
ヤマカガシには猛毒があるけれど、アオダイショウより大人しくてあまり咬みついてはこない。
それでも咬まないという訳ではなく、ガキの頃に2回ほど咬まれたことがある。
あの頃は無毒といわれてたから、咬まれたって全然気にしてなかった。
よくぞ無事で済んだものだ。
ヤマカガシの毒牙は口の後方(下の画像、眼の下あたり)にあるが、マムシやハブのように注射針にはなっていない。
毒腺は牙の根本付近に開口しており、毒は傷口から浸みこんで作用する。
聖路加国際大学の一二三副医長と、本講座の髙橋教授、諸熊客員准教授による共著論文によると、50年間で咬傷事例が43件(報告されてないのもあるだろうから実際はもっと多いと思う)、うち死亡症例が5件。
1972年以降、国内では重症50件、死亡4件というデータもある。
咬まれても無事なことが多いのは、浅く咬まれることが殆どで毒牙まで刺さらないからだといわれている。
それに、ヘビは咬んでも一瞬で放すことが多いから毒が浸みこむ間もないんだと思う。
咬まれる方だって手を引っ込めるし。
ガキの頃はヘビを見かけるとよく捕まえていたから、自分は咬まれる回数も人より当然多かった。
というか、普通の人はそうそうヘビに咬まれることはないね(笑)
ヤマカガシの血清を持っている病院は少ないので、いくら大人しいからといって無暗に触るべきではない。
それに毒が体内に入っても傷みが無いというのが余計に危ない。
ヤマカガシには色彩変異が多く、黒っぽいものやヒバカリに似た色が薄いものもいる。
これはヤマカガシのノーマルタイプ。
ヤマカガシの色彩変異。
これもヤマカガシの色彩変異。
これもヤマカガシ。
これはヒバカリ。
もしかすると、ヒバカリはヤマカガシの濡れ衣を着せられてたのかもしれないな~。
あ、ヒバカリベイビーちゃんは見つけた辺りに戻しておきました。
飼ってみたいけど長期飼育が難しいようだからね。
生き延びて大きく育っておくれ。