今年は3回目のチャレンジでやっと釣れた某川のスモールマウスバス。
いよいよ釣れ始めたと喜んで4月28日に行ったら、返り討ち喰らってボウズ。
連休後半は代掻き水と人為的プレッシャーで釣れにくくなるから早めに行ったんだけどね~。
で、そろそろ代掻き水の白濁も収まりかけてるだろうから11日に様子を見に行ってきた。
ところが、道路脇の温度計が7℃!
前回は12℃でも寒く感じたのに。
大丈夫か?
数値は低いけれど前のように霧は発生しておらず、瀬の近辺で川面から湯気が立つくらい。
まあ寒いには寒いので腹にカイロを貼り付け、ウインドブレーカー代わりにカッパを羽織って出動した。
お約束の朝イチポイントへ向かう。
水量は前より少ないが、ウエーダー越しに感じる水温はそれほど低くはない。
これなら大丈夫だ。
かつて一番良かった所には砂が入り込んでいるけれど、魚の居場所となりそうな所は前回より広くなっていた。
前日に誰かが入った足跡もない。
魚が入っていたらすぐに釣れるはず。
これは1本確定かな。
しかし、その思いは数投する度に薄れていく羽目になった。
過去とは違うポイントだという認識で釣れそうな所をチェックするもノーバイト。
ここに縛られるより、人が来るより先に次の場所をチェックすることを選んだ。
岩撃ちポイントに来た。
ここも水が少ない方が良い流れ方になるようだ。
過去に釣れてた岩付近には砂が堆積している。
釣れそうに思える岩や深そうな所を順番に撃っていった。
すると、スタックしたかのような感触が。
( ? )
ここに引っ掛かりそうな物あったっけ?
食ったのか?
いやこれはスタックっぽいな。
ラインを張って聞いてみる。
動いてる感じはない。
もう少し引っ張れば外れるか、カッチリ引っ掛かった感触が伝わってくるだろう。
さらに力を加えると、
〈グングン〉
( 魚! )
合わせの動作に移行。
[ズルッ]
( ああっ! )
すっぽ抜けた。
ワームを見るとフックまであと1cm足らずの所に歯の痕が。
これならまた食ってくるのでは?
当たった所より少し上の沈み岩からドリフトしていこうとキャスト。
余分なラインを巻き取ると、
( ん!? )
落ちパクだ。
ロッドを倒し、少し送る。
リールを巻きながらロッドを立てる。
〈グイ~~~ン〉
(やっときた~!)
〈ググググン!〉
元気は良いがパワーはそれ程でもない。
貴重な1本なので丁寧に寄せて砂地に引き上げた。
「や~、釣れたぁ~」
30cmくらいと大きくはないが、気持ちを楽にしてくれた安心の1匹だ。
この時期なのにこのサイズが釣れることにも驚いた。
今年はいったいどうなっているのだろう?
岩撃ち続行。
途中でリーダーのノットがほつれてきて、引っ張ったら簡単に切れた。
(いかんいかん)
結び直す。
これが後で功を奏すことになるとは思いもしなかった。
岩を撃ち尽くした後は逆V字ゾーンのチェック。
前回に当たりっぽいのがあったので期待してたが、今回はそれさえも無い。
逆V字ゾーンの下側の深そうな所を通してみる。
しばらくやっていると、
( ん! )
これは食っただろう。
少し送って、巻き合わせ。
〈グイイイイ~~~ン〉
よし乗った。
サイズはどれくらいだろう?
最初の引きからすると、それ程でもなさそうに思えたが…。
〈グググ・グググン〉
( ! )
先の魚より力強くなり、ロッドは絞り込まれたままだ。
40cmくらいはあるんじゃないか?
寄せながら岸へ向かう。
点在する岩に擦られることが一番の心配だったが、魚はうまいこと岩の合間を抜けてくれて、安心してファイトできる場所まで誘導することができた。
〈タッパーーーン!〉
魚が宙に躍り上がる。
(あれ!?)
デカイ。
これは確実に上げなければ。
〈ググググン!!〉
[ジイイイイッ!]
ジャンプの後の突っ込みにドラグが唸り声を上げる。
まだまだスモールマウスのエンジンは全開にならないこの時期ではあるが、寄せ過ぎるとワンダッシュで切られる可能性があることは否めない。
魚とある程度の距離を保ち、魚の向きに合わせたロッドワークをしながら岸まで移動。
浅い所へ引き上げた。
「よっしゃよっしゃぁ~」
よくぞ来てくれた。
(これ、50アップでは?)
期待してメジャーシートを取り出して測定。
(ああ~、ないか)
49cmだった。
ウエイトは2kgジャスト。
安心の1本の後には満足の1本が釣れてくれた。
「ありがとうありがとう」
でも、これは前々回に釣れた今年の1本目では?
検証は帰宅後にして釣り続行。
しかし次の当たりはなかなか来ない。
(そうだな…)
早いうちに良型が釣れたから、久しぶりにちょっと歩くか。
上流側の調査に向かった。
これまでに行ってない所(だと思うが1回くらいは行ったかもしれない)にも行こうとしたが、流れ方が良くなかったので途中で引き返す。
更に上って、何年か前には小ぶりな魚が1本ついていた所まで行ってみた。
そこは反転流が弱くなってから釣れてない。
何か改善されてれば良かったが、反転流らしい反転流はなくて魚の反応も無し。
この頃には気温が上がっており、逆V字ゾーンまで戻った時には暑くてたまらなくなっていた。
ウインドブレーカー代わりに来ていたカッパを脱いで岩の上に置き、逆V字ゾーンの再チェック。
岩撃ちエリアには人が入っていた。
逆V字ゾーンでは全く当たらず、岩撃ちエリアの人が上流側へ行ったのと入れ替わって再チェック。
相変わらず魚の反応は梨のつぶてで車に戻った。
そして下流のポイントを見に行くと先行者の車があったので引き返し、朝イチポイントを再チェック。
そこも相変わらずで終了にした。
車に戻ると、見たことがない色のカゲロウがとまっていた。
調べてみたらチラカゲロウがこれに一番似ているように見えるのだが…。
正体は何だろうね?
あと、岩撃ちエリアに後から入った人が1本上げたらしい。
水温が上がってからの方が良いのなら、もしかするとこの時期は夕方が良いのかも。
P.S.
今回の49cmは今年のファーストフィッシュとは違う魚でした。