「歯って生きているんだね!」
こんにちは。
歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
歯科医16年、神田小川町に開業13年のキャリアから、お子様をむし歯にしないお母さまのためのブログを書いております。
ある時、小学1〜2年生くらいの男の子の、むし歯の治療を担当いたしました。
歯の麻酔を用いる必要がある処置で、可能な限り苦痛を与えないよう配慮するのですが、部分的に感覚が麻痺する状況は、子供は強い違和感を覚えることが多くございます。
治療の前に必ず、今日やることとその目的の説明をするのですが、この日はこんな感じでお話ししました:
「今から〇〇くんの歯にいるむし歯さんを取るのだけれど、このままだと歯が痛い痛いって感じちゃうかもしれないから、先に歯を眠らせるお薬を使うね。
この歯の周りだけ眠っちゃうから、少し変な感じがするけれど、歯が眠っている間にむし歯さんを取っちゃおうね。」
すると、その少年は、目を丸くして、すごい発見をしたという表情で言いました。
「歯って生きているんだね!」
そうなんです、歯の中には神経や血管が通り、生き生きとその役割を担っている。
子供の素晴らしい感性に驚くとともに、微笑ましく思いました。
歯が元気に力を発揮できるように、私たちは治療を通して患者さん達のサポートをいたします
。

今日もお読みくださり、ありがとうございました。
10月12日臨時休診のお知らせ
こんにちは。
>
歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
台風19号の接近に伴い、安全に診療を行うことが厳しいと判断しましたため、10月12日(土)は、終日臨時休診とさせていただきます。
患者さんやスタッフの安全面を最重視するためでございます。
ご不便をおかけ致しますが、何卒ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。
「初めて見ました」
こんにちは。
歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
歯科医16年、神田小川町に開業13年のキャリアから、お子様をむし歯にしないお母さまのためのブログを書いております。
先日、虫歯予防をテーマにした番組に、大学の同級生か出演されておりました。
母校のう蝕制御学講座の助教だそうで、同級生の雄姿を頼もしく思いました
。

さて、番組では様々な症状と、それに対する治療法が紹介されておりましたが、その中で、司会の女性が放った言葉が印象的でした。
「これ、初めて見ました」
このかたが、初めて見たもの、それは、
ラバーダム
根の治療の際に、唾液中にいる菌を入れないためにとても重要なものです。
また、接着が必要な処置の際に、口腔内の湿潤環境から患歯を孤立させるために用いたりもします。
日常診療で、ラバーダムが欠かせない場面は、結構あります。
当院では、当たり前の手順として、患者さんの要件によほどの理由がない限り、必ず使用しております。
しかし、この処置、残念ながら現状では保険点数がつかず、歯科医院の親切心だけで成り立っています。
心ある先生ならば、使って当たり前と思いますが、、用いない歯科医院があるのも現実です。
司会の女性が「初めて見た」のも、無理からぬことかもしれません。
患者さんからは見えにくいところですが、こういう細かな配慮が、歯科治療には、もう本当に、様々あるのです。
「歯科医師になるために6年間学び国家資格を得た人が行う治療だから、どこの歯科医院でも出来ることでしょう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、違います。
私達の誠意が、患者さんに伝わるといいな。
そんなことをふと考えながら、そのテレビを見ておりました。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。