気圧と歯の痛み
こんにちは。歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
歯科医17年、開業13年のキャリアから、歯の健康維持に役立つことをお伝えしております。
台風が近づいていますね。
お出かけの際はお気をつけくださいませ。
雨が続くと、洗濯物が乾きづらく、家はジメジメして悩ましいです
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そして、気圧の変化は歯にも影響することがあります
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気圧の変化により、普段は痛まない歯が、強い痛みを発することがあります。
これは、歯の根の中、神経のお部屋に炎症があると、普段は痛まない状態でも、その均衡が崩れて、痛みを出します。
しばらく放置している状況は、寛解までの時間もかかりますし、悩ましいことが増えます。
ぜひ、悪くなる前の、定期検診と早期治療の習慣を得てくださいね。
今日もお読みくださりありがとうございました。
「白い詰め物」の良さと限界
こんにちは。
歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
むし歯が小さい場合の治療は、その部分を出来るだけ小さく削って、プラスチック製の白い詰め物をします。
接着性レジンと呼ばれるこの材料は、侵襲の少ない治療が可能です。
その一方で、欠点もあります。
それは、湿潤環境に弱いこと。
まず、治療の際に、歯に接着させるのですが、その操作の際に出来るだけ湿潤環境から切り離すことが大事です。
これは、ラバーダムという器具を使うことで、だいぶ良い条件で治療できます。
しかし、口の中で機能している間、膨張と収縮を繰り返します。
接着が剥がれていくと、二次カリエスになりやすくなります。
ですので、実感として、咬む面の小さなむし歯の修復では、比較的長持ちします。(ただし咬合接触は保ちづらいですし、金属等の修復に比べると弱い)。
歯と歯の間のむし歯の修復をした場合、、これはケースバイケースですが、咬む面よりも予後が不安定です。
どんな治療法も、利点と欠点があります。
その状況にあった、正しい選択をすることが大事です
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お読みくださり、ありがとうございました。
歯を削らないのが良い歯医者⁉︎⁉︎
こんにちは。 歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
歯科医師17年、開業13年のキャリアから、歯の健康維持に役立つことをお伝えしております。
患者さんのご要望の1つに、「出来るだけ削らないで」というものがあります。
これは、歯の長持ちの観点からいうと、半分合っていて、半分間違いです
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むし歯がごく初期の段階では、歯を削らずに再石灰化を目指したり、必要最小限の侵襲で歯の治療をすることはとても大事です。
しかし、歯の神経を失うようなむし歯や、歯を失った部分のある噛み合わせの場合は、当てはまらなくなってまいります。
神経の無い歯は割れやすく、それを防ぐ形にかぶせものを入れる配慮が必要です。
また、歯の欠損を含む歯列では、残存歯の配置のバランスが、予後に大きく影響いたします。
治療の仕方は、「木を見て森を見ず」、にならないよう、個々に合わせた対応が必要です
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今日もお読みくださり、ありがとうございました。