妻のパーキンソン病の症状が強く表れる数年前のことを思い出すと、その前兆と思える症状があった。
当時は、気にもしなかった。
十数年前に、ジムに自転車で通っていた。
3年もすると、いろんないいわけで行けなくなった。
しかし、ジムに行こうという気持ちがあって、利用しないジムの会員費を数年も払い続けた。
退会したくないという。
たまに気分の良い日に自転車の乗っていくと、顔や肘に擦り傷をつけて帰ってきた。
その時の様子を聞くと、ブロック塀のそばを通るときに、塀の方に吸い寄せられるような感じだったという。
自転車に取り付いた買い物かごも変形していた.
長年つけていた家計簿で、計算が合わないと泣きそうになっていたことも。年に1,2回あった。
計算のできないのが続くわけではなく、数日後の買い物の計算では正常になった。
数年前に、歩行が遅くなった。近所の人たちと公園でのラジオ体操に通っていたが、歩行が遅いので、一緒の人がゆっくり歩いてくれると言っていた。
旅行で、飛行機の乗り換えがタイトな時は、あせった。安いアラブ系航空会社を使うと、乗り継ぎの時間が30分というのもあり、広い空港を走るのだが、妻がついてこれない。
筋肉の衰えだろうと思ったが、そうではなかった。