2024/5/26
宝生能楽堂
能楽宝生流シテ方 小倉健太郎師の社中の会(お弟子さんの発表会)
上京する前にXを見ていると、とあるリスポストが上がっていた。26日に宝生能楽堂で社中の会がある告知で、社中の方はX内でたまに見かける人だった。接点は無いけど、リポストした囃子方の小鼓を聴きたかったので急遽行く事に。
午前十時開始だけど十一時前に宝生能楽堂到着。
自分は舞囃子三番観能。
舞囃子〈岩船〉
シテ/社中
笛/藤田貴寛
小鼓/田邊恭資
大鼓/原岡一之
太鼓/梶谷英樹
地頭・武田孝史
地謡/大友 順、小倉健太郎、小倉伸二郎
地頭が、これからの宝生流の藝の表舞台に立つ能役者ばかり。地謡を中心に聴いた。脇能という事もあるが武田孝史師は力で押し出す謡だなと庄内能楽館の翁の地頭でも思った。
舞囃子〈桜川〉
シテ/社中
笛/藤田貴寛
小鼓/田邊恭資
大鼓/原岡一之
地頭・佐野由於
地謡/野月 聡、水上 優、佐野玄宜
地頭の佐野由於師率いる地謡は、故佐野 萌師を思わせる量感はあまり無いが重心の低い伸びのある息とハリ。
舞囃子〈邯鄲〉
シテ/社中
笛/藤田貴寛
小鼓/田邊恭資
大鼓/原岡一之
太鼓/梶谷英樹
地頭・金井雄資
地謡/渡邉茂人、東川尚史、川瀬隆士
SNSの方は邯鄲を舞った。丁寧に舞っていた。地頭の金井雄資師は故金井章師の息。能楽現在形があった頃は金井雄資師の舞台を観能する機会があった。厚みのある息とハリの地謡。そろそろ金井雄資師のシテの舞台を観能したくなった。
社中の会は自分の観能稽古の場で、他にも社中以外は全員プロなので自分の好みのシテ方や囃子方を探す楽しみもある。気になったシテ方や囃子方はチェックして、いつか観能すると心に決めたりもしている。
宝生能楽堂は、まだしばらく行けそうだな。いつから改装工事をするのだろう。