後藤夢乃×山中雪乃 Lux 〜Lurf MUSEUM | この辺りの見所の者

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2024/5/27

代官山ルーフミュージアム


後藤夢乃さんと山中雪乃さんの二人展。タイトルのLux(ルクス)は光や輝きを象徴し、その中に潜む多様な可能性を秘めた作家に焦点を当てたルーフミュージアムが企画・キュレーションするシリーズ展。(配布資料から。)


後藤夢乃


先入観無しに見ると炎に包まれる神話の女性のイメージを持った。たとえばジャンヌ・ダルクとか。写真右上と右中の作品は女性の後ろに柱がある。柱に精神的に縛られているかのように思えた。左下の作品は実際に見ると、胸の間の穴は実際に開けられている。

炎に包まれる女性の哀しみが浮き出ている様だ。哀しみの中にある祈りとでも言えばよいのか。


山中雪乃


個展で観るのは3回目。グラデーションの質感の変化で、より肌の生々しさが増している。おでこの空白が以前より狭まっていた。光の柔らかさで膨らみを増した肌感。ちょいとブルっときた。写真上の作品はカラヴァッジョみたいな陰からの凄味で奥行も増している。

幸い、ギャラリーにいたのが自分だけだったので、じっくりと見る事が出来た。


光と陰の捉え方の違う二人展。動と静、炎と氷。対となる二人の作家をキュレーションしたルーフミュージアムのセンスに敬意を表する。