↑のつづき。
さて、阿波徳島一日目の朝。
宅宮神社⇒朝宮神社を後にして、
舞台は上八万町から八万町へ。
朝宮神社から徒歩20分。
古代の五十鈴川かもしれない園瀬川を渡ると
標高190mの向寺山がある。
見えてきた立派な建物は
徳島県文化の森総合公園。
徳島県立図書館などの施設があるようだ。
その入り口付近にある石段を登る。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/f0/5f/j/o1080081015413529757.jpg?caw=800)
『猫神さん』ののぼりと、
その向こうで遊ぶ黒猫さん。
猫神とは❗❓️
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/9f/1c/j/o1080081015413529761.jpg?caw=800)
やってきたのは『王子神社』である。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/9d/8b/j/o1080081015413529764.jpg?caw=800)
祀られているらしかった(=゚ω゚=)
社紋❓️の可愛さが突き抜けている(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/a8/2c/j/o1080081015413529769.jpg?caw=800)
拝殿。
『王子神社』
鎮座地 徳島県徳島市八万町向寺山
創建 不詳
別称 猫神さん おうじんさん
祭神
天津日子根命(アマツヒコネ)
お松大明神
お玉大明神
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/f5/a1/j/o0810108015413529774.jpg?caw=800)
王子神社の縁起によると、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
祭神の天津日子根命は、当地の
根子神(ねこがみ)として古くから祀られ
江戸時代阿波藩蜂須賀家家老の
長谷川奉行家が代々崇敬したと
伝えられています。
別称「猫神さん」という呼び名は、
俗に伝えられている「阿波の猫騒動」より
きております。
約三百二十年前、無実の罪で捕らえられた
お松さんが愛猫お玉に報復するよう言い含め
お玉の霊が罪をかぶせた人々に
次々と祟ったので、
長谷川奉行家は、この地に
お松とお玉の霊を祀りました。
それより誰ということなく、
「願い事を叶えてくれる猫神さん」といわれ
合格祈願、開運、良縁、商売繁盛の
神様として知られ、
多くの御崇敬を集めております。
本殿に、大明神二柱和魂を合祀、
お裏参りに大明神二柱荒魂を祀っております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つまり、『ねこがみさん』とは
この地の根子神(天津日子根命)と、
後に祀られた猫神のダブルミーニング
ということなのである(=゚ω゚=)
さらに面白いことが書かれていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
当地域(徳島市八万町)は
眉山と向寺山との間を流れる
園瀬川の下流域を中心に
太古より水陸交通の要衝として
発展してきた風光明媚の旧地である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※風光明媚(ふうこうめいび)とは、
自然の景色が美しく、眺めのよいさま
祭神の天津日子根命は
アマテラスの子である五皇子の一柱。
それどころか、五皇子全てが
この徳島市八万町周辺と
小松島市に祀られている。
縁起には、その場所まで記されている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第一皇子 天之忍穂耳命 八万町 王子祠
第二皇子 天之菩卑能命 小松島市
式内社 御縣神社
第三皇子 天津日子根命 八万町 王子神社
第四皇子 活津日子根命 八万町 四王子神社
第五皇子 熊野久須毘命 丈六町 熊野神社
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アマテラスの五柱の皇子の内、
四柱もの皇子たちが
徳島市八万町周辺に祀られている。
こんなことは、阿波徳島だけなのである。
また、『八万村史』にも
八万町には四つの王子神社があると
記載されているのだそうな。
五皇子は
天照大御神と素盞嗚尊の誓約により
生まれた神々。
山麓の反対側(西側)には、先ほど参拝した
朝宮神社(大靈女尊(天照大御神)と月読命)、
南側には天王神社(素盞嗚尊)が
しっかり鎮座しているのだ。
ちなみに、
天之菩卑能命(アメノホヒ)のみ
少し離れた小松島市に祀られているのは、
国譲りの際に、出雲の大国主に心服して
地上に住み着き、3年間高天原に戻らず
アマテラスを裏切ったためだろうか。
そして、古代の出雲は
徳島県の南東海岸部の『伊津毛』であり、
小松島市もその一部だった。
古事記のストーリーとも
ちゃんとリンクしている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/56/d8/j/o1080081015413529779.jpg?caw=800)
拝殿の中を覗くと、
招き猫など猫要素が豊富。
男性ヒトリでは、いささか照れ臭い。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/5d/6b/j/o1080081015413529787.jpg?caw=800)
横から本殿。
ちゃんと千木は男千木。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/b5/41/j/o1080081015413529791.jpg?caw=800)
なにやら
猫が遊べそうな遊具が(=^ェ^=)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/1b/4b/j/o1080081015413529795.jpg?caw=800)
拝殿の左手奥には小さな祠が並んでおり、
こちらを参拝することを「お裏参り」という。
祀られているのは、
お松大明神とお玉大明神の荒魂。
さらに、天津日子根命の御陵の山の
拝所『御陵(みささぎ)拝所』がある。
ちゃんと猫さんが見張っていた(ФωФ)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/e1/a0/j/o1080081015413529798.jpg?caw=800)
『さざれ石』。
さざれ石と言えば『君が代』。
こちら↓のさざれ石の説明もトンでもない。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/be/d3/j/o0810108015413529801.jpg?caw=800)
以下、説明書抜粋↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
徳島県神山町及び佐那河内村
(鮎喰川及び園瀬川の上流の谷川)から
産出される「さざれ石」は
他から産出される石灰質のものとは異なり
太古海底から噴出した
高温の溶岩か海水と接触して破砕され、
これが堆石固結して生じた海底火山角礫岩で
長い年月にわたって地熱と強大な圧力で
変成作用を受けた美しい緑色の子持ち岩です。
地元では「神疑り石」とも呼ばれ
自性神(神)の霊波に瑜伽する希少な天然石で
阿波では太古から鏡・剣などとともに
神霊をよりつかせる依代として
神事に用いられてきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
また、
阿波古代史のバイブル
「道は阿波より始まる その三」には↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
古代より「さざれ石」と
阿波で呼ばれた岩石は
天の元山神山町神領を流れ下る川沿いと
佐郡県(さながた)より流れ下る
園瀬川の谷合(音羽谷)にのみ多くみられ、
土地の人々が「子持ち岩」とよんでいる
岩石のことなのですが、
この神山の根岩の先端が
讃岐引田町までつづいている為に
引田町でも少しですが産出され、
この地方では「子持ち岩」と呼ばれずに
むかし通り「さざれ石」とよばれています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と書かれている。
前回の記事で書いた通り、
園瀬川とは古代の五十鈴川であり、
佐郡県(さながた)とは、
猿田彦ゆかりの、
伊勢(以西)の狭長田であり、
古事記や先代旧事本紀による
天手力男神(タヂカラヲ)は
「佐那県(さなのあがた)に坐す」とは、
現在の『佐那河内村(さなごうち)』のこと。
また、佐那河内村より西、
記紀の天岩戸伝説の候補地
『立岩神社』が鎮座するのは、
徳島県名西郡神山町鬼籠野元山である。
そして、
徳島県名西郡神山町神領西上角に
鎮座するのが、
本来の阿波国一宮と云われる
『上一之宮大粟神社』。
※地名の「上角」は『神住み』かな❓️
祭神は阿波の国魂神
『大宜都比売命(オオゲツヒメ)』
である。
※もちろん後日参拝しましたよ。
『神領』の地名にふさわしい史跡が
存在しているのが神山町なのである。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240316/08/noginohi107/0a/ff/j/o1080081015413529803.jpg?caw=800)
『猫神さん』。
一見ゆるいが、とても重要な
そして素敵な神社だった(=゚ω゚=)
そういえば、
祭神の『天津日子根命(アマツヒコネ)』は、
天孫『天津彦彦火瓊瓊杵尊(ニニギ)』
と同一神とする説もある。
天津日子根命が『根子神(猫神)』なら、
ニニギノミコトは
『ニャニャギノミコト』なのである(ФωФ)
さてさて、
このあと一旦徳島市街に戻り
お仕事もちゃんとこなした。
その後に参拝した神社もまた、
ワクワクのオンパレードだった。
あの巨岩のことは、忘れられない。
そして、
この阿波徳島初日。
徳島市上八万町~八万町を巡ったこの日は
2023年12月20日。
この日からの数日間で
吉野川ルート
鮎喰川ルート
那賀川ルート
を行けるところまで行こう❗
と、意気込んでいたのだが…
その二日後、
大変なことが起こってしまったのだ。
忘れもしない、
あの日は
「冬至」だった。。
つづく。
ではまたニャ❗
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