↑のつづき。

さて、仕事を終えたワタシは

大阪の中心地から近鉄信貴線で東へ。



信貴山口駅で下車。

ここからケーブルカーに乗り高安山駅に行くと
大阪平野を一望出来るらしい。


行ってみたい衝動を抑え、

徒歩20分、高台の八尾の町をゆく。




「式内社 天照大神社」と彫られている。


そう、ここが
『式内大社天照大神高座(たかくら)神社』。

「天照大神」の名を冠する
全国唯一の社。



森の参道をゆく。



さらに鳥居。


岩戸神社遥拝所。



弁財天の赤いのぼりが並ぶ階段。



『岩戸神社(岩谷弁財天)』。
祭神 市杵島姫大神

弘法大師空海さんが教興寺に立ち寄り
天照大神高座神社で修行した際、
大神の御神託があり、
弁財天社を創建した。

「日本最初の岩窟弁財天」と称された。


境内に滝もあり水が流れていることから、
弁財天が祀られ、神仏分離とともに
市杵島姫になったのだろう。

しかし、市杵島姫を祀る神社命が
『岩戸神社』だということが面白い。

「岩戸隠れ」や「天照大神」との
関連性があるのだとしたら
元々の祭神はさらに別の名を持っていたことだろう。





境内には、妙宗寺。



『白龍大神』。



苔むした狛犬。

苔が好きです。





『白飯之滝』
通称 弁天之滝。

弘法大師修行の霊場。



この階段を登ると社殿。



石碑には様々な「大神」。

蛇がトグロを巻いたような石もある。



神仏習合というより、


神仏大集合である。



拝殿。

式内社
『天照大神高座神社』

鎮座地 大阪府八尾市教興寺字弁天山
創建 西暦478年(社伝)
祭神 天照大神 高皇産霊大神

「天照大神」の名を冠する
全国唯一の社。


パンフレットによると、

この弁天山は古代からの太陽祭祀の聖地だった。

祭神の天照大神は、
伊勢国山田原(現在の伊勢神宮外宮周辺)に鎮座しており、
雄略天皇23年(西暦478年)にこの地に還座したと伝わっているのだそうな。



天照大神は内宮に祀られている神様だが、
当時は外宮周辺だったのか。


つまり、天照大神が祀られる前から
太陽祭祀の場所だったのである。



拝殿より向こう側、高い位置に本殿が見える。

この社の天照大神は『男千木』。


境内の岩戸神社の祭神が
『市杵島姫』だったことを考慮すると…


ここの祭神は元々、男神の太陽神。


ある神社の絵馬は、
市杵島姫とペアになっている男神がいる。



生駒山の南麓に位置するということは…


「あの神様」なのかもしれませんね。




横から本殿。








離れたところから見ても美しい社殿と
境内の風景。


ちりばめられた仏の姿。



見所が有りすぎる。

もはや説明する気にもなれない。




そこまで標高は高くないはずだが、
まるで山奥の秘境に来たかのような…


そんな感じの素晴らしい神社でした。



最後に、

パンフレットに記載されている
『太陽の道』がこちら↓


かの有名な住吉大社や
数時間前に参拝した坐摩神社の名が見える。

北緯34度36分45秒の
東西線上には、
●明石海峡
●住吉大社
●天照大神高座神社
●信貴山山頂
●法隆寺
が直線に並んでいる。


住吉大社からは、
春分と秋分の日の日の出が
この天照大神高座神社の磐座から
生まれて登るのだそうな。

そして、
坐摩神社から見る冬至の日の出は
天照大神高座神社の磐座から生まれ、
高安山山頂から昇ると考えられてきた。


さらに、
大阪府高石市の等乃伎神社からは
夏至の日の出が高安山山頂から昇る。


『レイライン』である。



『太陽の道』にそって
神社を建てた古代の方々は最高です。


ワクワクが止まらない。


天照大神高座神社の祭神は
天照大神(アマテラス)と
高皇産霊大神(タカミムスビ)。



高天原の司令塔タカミムスビには
実は子供がいる。

思金神
万幡豊秋津師比売命
天活玉命
天櫛玉命
少彦名命
三穂津姫
天月神命
天日神命
などなど。

そんな子供たちの中でも

○『天日神命(あめのひのみたま)』
※天照とは別系統の日神
※対馬の阿麻氐留(アマテル)神社の祭神

●『天月神命(あめのつきのみたま)』
※月読とは別系統の月神
※壱岐の月読神社の祭神様?


この二柱の兄弟は興味深い。



なぜなら、



この兄弟神は


タカミムスビに命じられ、
ニギハヤヒの天孫降臨に随伴した
三十二神の中の二柱なのである。




また、
タカミムスビには別名がある。


高木大神

高皇産霊大神

高御産巣日神

高皇産霊尊


そして、

山城国風土記では、こう記されている。



『天照高彌牟須比命』



この神名はやばいっすよ(笑)



そして、『阿麻氐留(アマテル)』の字に
わずかなから『阿波の痕跡』を感じた。




ワクワクを胸に、
ワタシはさらに八尾の町をゆく。


つづく。


ではまた❗





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