↑のつづき。

さて、呉羽の町で姉倉比賣神社を参拝した後は、あいの風とやま鉄道でさらに北東へ。

呉羽駅から電車で約45分、黒部駅で下車。

黒部駅から徒歩で15分程度ゆくと、面白いものがあった。



立派な木だ。

そして鳥居がある。



黒部市の指定天然記念物
『三島の大ケヤキ』である。

所在地 富山県黒部市三日市字梅ノ木


この辺りは古くは「三島」と呼ばれていたようだ。

三島カモ。

ここにもその一族が住んでいたのだろうか。




『地神塚』

フジの精が絶世の美女に姿を変え、夜な夜な通行人を脅かした事から、フジの地神として祀った後は、その姿を見ることが無くなったという伝承があるのだそうな。




夏には多くの葉をつけ、それはそれは立派な佇まいを見せる。

違う季節にも来てみたいものだ。



大ケヤキに覆い被さっているのが『三島の化藤』。

フジの精。



雨が強くなってきた。

そして、この寒さ…

雪になるのではあるまいな。

ここから道路を挟んで向かい側にある神社の御神木とされている。

その神社が、今回の目的地。



『八心大市比古(やごころおおいちひこ)神社』である。





振り向けば、一の鳥居からさっきの大ケヤキが見える。
元々はあちら側も境内だった。

道路によって分断されてしまったのだ。








手水舎。



二の鳥居。


拝殿。

『八心大市比古神社』

鎮座地 富山県黒部市三日市
創建 諸説あり
主祭神 大山祇神
    少彦名神
    軻遇突智神
合祀神 天照皇大神
別名 三島神社 三島大明神

創建については、ひとつは、第46代孝謙天皇の御代に勧請された説がある。

もうひとつの説は、現在の黒部市嘉例沢の山頂から御幣が飛んできて三日市に留まり、それをこの地の人々が祀ったところ、3体の神像が出現し、その神像を「三島大明神」と称して信仰したことに始まったという説である。

なんとも不思議なお話だ。






横から本殿。

千木は男千木。

さもありなん。



社殿の周りをぐるっと一周した。

立派な神社だ。

この辺りでは一番大きい神社なのかもしれない。



『八心大市比古』という神名はオオヤマツミのことだろうか。
オオヤマツミの娘にはスサノオの配偶神『神大市比売』がいることだし。

今朝の市姫神社を思い出す↓

もしかしたら本来はスサノオのことかもしれない。
出雲では「8」が聖数である。

「八心」と「八雲」。


また、高天原の司令塔、
『八意思兼神(ヤゴコロオモイカネ)』という神もいる。

「八」⇒「多い」、「意」⇒「思慮」の意味で、
オモイカネの神名は「多くの思慮を兼ね備えている」とも解釈されている。

ちなみにホツマツタヱでは、オモイカネの配偶神は『ワカ姫ヒルコ』である。


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これはもう少し調査が必要だ。


角がある狛犬が好きです。



境内の隣の公園にも社名、そして鳥居がある。

元々あった場所かなぁ。



この狛犬のなんと言えない表情が好きだ。








そんな感じでウロウロしていると、雨が止んできた。

本数の少なさに不安を残しつつ、黒部駅へと戻っていったのでした。


次の日は、富山市で仕事である。


つづく。


ではまた❗

2023/01/16



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