10周年バスラの明暗 ~明るい側面 Day2~
今回もご覧いただきありがとうございます。今回はPart.2の後半であります。前回のブログに書き切れなかったDay2の良かったところをまとめていきます。Day2では多くのOGメンバーが登場し、様々なイベントも行われました。これらは過去のライブに類を見ない盛り上がりを見せ、10周年バスラの千秋楽には相応しい内容だったと思います。今回は登場した5人のOGメンバーを中心に、先日放送された「乃木坂工事中 #363 10周年バースデーライブに潜入 後編」の内容も踏まえながら、”明”編をまとめます。
OGメンバーの影響力
2日間の10周年バスラで最も注目を集めたのは、現役メンバーではなくOGメンバーだと言えます。もちろん現役メンバーも幅広く活躍しましたが、OGが出てきた時の衝撃、そして冷め止まぬ盛り上がりを見ると、OGの影響力は非常に大きいことを今回のライブを通して強く感じました。過去に前例のないことを引き合いに出すのはおかしいとも言えますが、事実としてOGの出演シーンが一番盛り上がり、テレビで言うと瞬間最高視聴率を記録したのは間違いありません。
Day1で卒業生が登場したことで、Day2にも登場するだろうという見方がファンの間で広がりました。現役の乃木坂46メンバーが所属している事務所に「乃木坂46合同会社」があります。そこには卒業後も所属しているメンバーがおり、白石麻衣さんや西野七瀬さんなどがいることから、ファンの間では「Day2に出るOGメンバーは所属メンバーなのではないか」、「伊藤万理華は所属しているけど、生駒里奈は違う事務所に所属しているから、一概にそうとは言えないのではないか」といった予想が行われました。
実際に登場したメンバーは、西野七瀬さん、白石麻衣さん、生田絵梨花さん、高山一実さん、松村沙友理さんの5人であり、生田さん以外は乃木坂46合同会社に所属しているメンバーです。この5人は現役時代に1stシングルから一貫して選抜メンバーであり、中でも西野、白石、生田の3人はセンターを経験しています。このような豪華なメンバーが登場したDay2を今からまとめていきます。OGメンバーの影響力の負の側面に関しても述べたいのですが、そのことはPart.3で書く予定です。
5人のOGメンバーの登場
Day1の前例の無い登場には驚きしかなかったのですが、Day2では誰が出演するのかという関心がありました。そんな中先陣を切ったのは、M11『帰り道は遠回りしたくなる』でセンターとして登場した西野七瀬さんでした。
西野さんは乃木坂46の歴代メンバーで最多の7回のセンター経験記録を持っています。初期の人気こそは高いものではありませんでしたが、西野さんの独特の雰囲気に多くのファンが魅了され、人気を集めていき、8thシングル『気づいたら片想い』で初のセンターを務めました。その後は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し、連続でセンターに選ばれる程の人気を誇りました。連続でセンターに選ばれたのは、Day1で登場した生駒さんと西野さんのみです。他にも西野さんの逸話はたくさんありますが、これ以上の紹介はライブのまとめ記事から脱線してしまうので、他の卒業生と共に別の記事にまとめたいと思います。
2019年に行われた「7th YEAR BIRTHDAY LIVE in 京セラドーム」のDay4で西野さんの卒業公演が催されました。それから約3年後、10周年バスラのDay2に再びステージに立ちました。出演を期待していた多くの西野推しを含めて、会場全体が非常に盛り上がり、卒業シングルである『帰り道は遠回りしたくなる』を歌唱しました。
その後、現役の1期生4人と共にMCで話し合う場面がありました。西野さんは曲中の場面で間違ってしまって申し訳ないと告白していましたが、歌詞か振り付けかまでは分かりませんでした。多くのファンを抱える西野さんは、歴代メンバーの中でもトップクラスの人気を誇ります。我々ファンからすると、OGメンバー自身もステージに立っていることに戸惑いながらも、ファンもメンバーも最高の気分を味わっていたと思いました。
ブログ後半でも書きますが、西野七瀬さんと与田祐希さんの先輩後輩コンビ「よだせまる」の再会もありました。与田推しは特にこの再会を喜んだと思います。プライベートでも交流のある2人ですが、このようにファンの前で登場したのは、前述の7周年バスラ以来なので、このときを待ち望んだ方も多かったと思います。
【西野七瀬 公式Instagramより(にしのななせ @nishino.nanase.official)】
M18『しあわせの保護色』の曲中でステージの扉が開き、そこには白石麻衣さんが登場し、メンバーは笑顔で迎えていました。白石さんは西野さんと共に乃木坂46を率いてきた二大巨頭の一人です。歴代メンバーの人気度を考える際、推しメンなどの個人差が生じるので一概に比べられませんが、最も客観的に見た場合、白石さんが一番人気だと言う人が多いと言えるでしょう。これはメンバーに優劣をつけているわけではありませんが、何が言いたいかと言うと、乃木坂46を語る上で最も重要なメンバーが10周年バスラに登場したということです。
白石さんの登場にファンが盛り上がった要因は人気だけではありません。白石さんは2020年5月に東京ドームで卒業コンサートを行う予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ライブ自体が中止になってしまいました。その半年後の2020年10月28日に「Mai Shiraishi Graduation Concert」を行ったのですが、無観客の配信ライブとなってしまったのです。この配信ライブでは約69万人もの視聴者を集めました。この驚異的な数字は白石推しだけではなく、乃木坂46を応援する全てのファンが白石さんの最後の雄姿を一目見たいことを表し、白石さんの影響力の大きさを示しています。コロナ禍での有観客のライブの中止はやむを得ないことだと分かり切っていますが、やはり心の奥にはやり切れない無念さがあったと思います。今回の登場は、そのときの無念が晴れたと言っても過言ではなく、多くのファンが待ち望んだ瞬間でした。白石さん本人も、後のMC中に有観客のライブが久しぶりだから嬉しいと語っていました。
次のM19『シンクロニシティ』ではセンターを務めました。シンクロニシティは白石さんのセンター曲でありながら、生駒さんの卒業シングルでもあります。さらに2018年のレコード大賞を受賞し、世間的にも知名度がある曲であります。この曲の麗しさにピッタリの白石さんを見て、ライブを見ているファンは最高の気分と懐かしさを感じたと思います。
西野さんと同様、歌唱後に1期生4人とMCでトークを行いました。古参のファンは1期生同士の見慣れた光景を楽しみながらも、この光景が今だけだと思うと、この瞬間を大切にしようと感慨深くなった方も多いと思います。MC中では1期生の和田まあやさんが、今回のライブのように、たまには卒業生も来て欲しいと発言していました。かねてより和田さんのコメントには心からの本心が入っていると感じていましたが、今回の発言は本当に楽しかったからこそ、そして1期生が徐々に少なくなっている現状だからこそ、出てきた言葉だと思いました。
白石麻衣さんと後に登場する生田絵梨花さん
【白石麻衣 公式Instagramより(白石麻衣 @m.shiraishi.official)】
M25『最後のTight Hug』の直前に、再びステージ上にスポットライトが当たり、そこには生田絵梨花さんが登場しました。生田さんは昨年の12月に「生田絵梨花 卒業コンサート」で卒業してから半年後の復活でした。Day2に登場したOGメンバーの中で一番直近に卒業したのもあり、懐かしい気持ちよりは久しぶりだと感じました。乃木坂46において、生田さんは様々な点でグループには欠かせない方でした。持ち前の歌唱力は乃木坂46の楽曲には無くてはならないほどの存在感を見せ、幼少期から触れているピアノは生田さんの表現力を広げ、多くのミュージカルでヒロインを務めるほど、演技力にも定評があります。
その反面、生田さんの画力や料理など、普通では考え付かない常識を超えた言動が笑いを生み、バラエティ番組でも活躍しています。乃木坂46の冠番組である「乃木坂工事中(乃木中)」や「乃木坂って、どこ?(乃木どこ)」でも多くの名場面を作り出しました。天才肌であり、少し天然でもある生田さんは、乃木坂46自体を引き立たせることができるメンバーであり、その存在感は他のメンバーとも一線を画しています。将棋で例えるなら、白石さんや西野さんの「王将」ではなく、「飛車」や「角」といった全体を強化していく中で必要不可欠な存在と言うことです。歌もピアノも演技もできる多彩な生田さんの姿は、現役のメンバーにも良い刺激を与えています。3期生の久保史緒里さんは生田さんのことを尊敬している理由には、このような姿に影響を受けたのだと思います。
Day2も10周年SP企画が行われましたが、さらに特別なイベントも行われました。会場外のモニュメントに上記のOGメンバーが待機しており、中継で3人が映されました。乃木坂46の10周年をお祝いして10本のトーチに火を灯し、未来に向けての11本目に1期生の現役メンバーがボタンを押して火を付けました。11周年に向けての意気込みを、日産スタジアムという過去最大規模の会場で示した形になりました。
【白石麻衣 公式Instagramより(白石麻衣 @m.shiraishi.official)】
本編終了後のアンコールでは、上記の3人に加えて、高山一実さんと松村沙友理さんの2人のOGメンバーが登場しました。この2人は卒業後も数多くのバラエティ番組に登場するほど、バラエティ能力が非常に高いメンバーであります。皆さんも納得いただけると思いますが、乃木坂46の歴代メンバーでバラエティ四天王を決めると言われたら、自分は秋元さん、生駒さん、高山さん、松村さんの4人を挙げます。
高山さんの持つポジティブで明るい人間性は、初期から乃木どこや乃木中で注目を集めました。「アメイジング」や「ポジピース」といった代名詞を創作し、多くのメンバーから愛される人柄を兼ね備えています。大阪府出身である松村さんは、関西弁で饒舌に話す姿が番組内で多く取り上げられました。高山さん、白石さんと3人での「HK3(日村嫌いスリー)」や「設楽の愛人」と言ったキャラクターが生まれました。先ほどの生田さんの件で、歌唱力で必要不可欠な存在だったと書きましたが、この2人は冠番組を構成する上では必要不可欠であるほど、その場を盛り上げる能力と実績を兼ね備えています。
高山さんは昨年11月の「真夏の全国ツアー2021 FINAL! in 東京ドーム」で、松村さんは6月の「さ~ゆ~Ready?さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート」でそれぞれ卒業しています。卒業してまだ1年未満ではありますが、見れなくなった顔ぶれがここで再度登場することは、やはり前例がないからこそ、特別感とワクワク感に満ちた演出だと強く思います。10周年バスラに1期生を代表する5人が集結したことで、会場のボルテージは最高潮に達しました。
松村沙友理さんと高山一実さん
【松村沙友理 公式Instagramより(松村沙友理 @matsumura_sayuri_official)】
HK3(日村嫌いスリー)の3人。神々しいです…
【高山一実 公式Instagramより(高山一実 @takayama.kazumi.official)】
アンコール1曲目にM39『ガールズルール』が流れ、久々に白石さんの煽りが行われました。正直に言うと、やはりセンター本人の煽りに敵う者はいないと感じるほど、この演出はDay2の一番の盛り上がりを見せました。その次には西野さんのセンター曲であるM40『ロマンスのスタート』が歌唱されました。曲中に西野さんが3期生の与田さんを呼び、一緒に歌う姿も見られました。先ほど紹介しました「よだせまる」の登場に、多くの推しは歓喜しました。こうして1期生OGメンバーが集合して歌う姿は、乃木坂46の長い歴史を考えさせられる演出だったと思います。
【生田絵梨花 公式Instagramより(生田絵梨花 @ikutaerika.official)】
乃木中でのOGの登場、バナナマンの愛情
後日放送された「乃木坂工事中 #363(6月6日放送回)」では、高山さんと松村さんがバナナマンの設楽統さんと共に、10周年バスラのDay2を観戦した裏側が放送されました。松村さんは約1年振り、高山さんは約半年振りの乃木中でありましたが、設楽さんとも軽快にトークを繰り広げました。乃木坂工事中ではメンバーとバナナマンの掛け合いが魅力的ですが、特に1期生は10年以上の関係性でもあるので、後輩メンバーではなかなか見られない1期生ならではの掛け合いが今回の放送回で多く見られました。
3人で観戦している途中で2人はステージに出る準備のために一旦退出し、その後にバナナマンの日村勇紀さんが合流しました。アンコールのMC中に松村さんがバナナマンが見ていることを告白したことで、ライブの画面にバナナマンの2人が映し出されました。過去には日村さんがヒム子としてステージに立ったことがありますが、乃木坂46のライブでバナナマン2人の姿が出たのは初めてだと思います。
番組後半、ライブ終了後のメンバーの元にバナナマンのお二人が訪れ、二日間のライブの完走を労いました。その後OGメンバーも再登場した際、設楽さんがOGメンバーの貫禄を見て、「女王感」と言い表しました。我々ファンがライブを通してまさに思っていたことを代弁していただきました。そして、バナナマンからライブ恒例のパサパサしている差し入れが渡され、バナナマンお二人の顔と乃木坂46のロゴマークが入ったお饅頭が差し入れられました。今回の放送を見て思ったことは、バナナマンお二人の乃木坂46に対する愛情が多く見られ、本当にこの二人が番組MCで良かったと改めて思いました。
松村沙友理さんと設楽統さんと高山一実さん
【高山一実 公式Instagramより(高山一実 @takayama.kazumi.official)】
Part.2-2 まとめ
Day2は乃木坂46を代表する1期生のOGメンバーが次々と登場し、歴代のライブでトップクラスの盛り上がりを見せました。やはりOGメンバーの存在感、貫禄は現役メンバーには出せないものがありました。Day2の模様は翌日のワイドショーやネットニュースで話題になり、乃木坂46の勢いや存在感が大きいことを示す形にもなりました。過去のバースデイライブでここまで話題になったのも、なかなかありません。2日間を通して大変忙しい中出演しに来てくれたOGメンバーに感謝を申したいと思います。とても楽しませていただき、本当にありがとうございました。
そしてライブの終盤では「真夏の全国ツアー2022」の開催が告知されました。去年に引き続き全国ツアーを開催しますが、今年は5会場から7会場に増えました。昨年に引き続き大阪・宮城・愛知・福岡・東京に加えて、広島・北海道でも公演されます。北海道公演は2013年以来9年振りとなるので、北海道在住のファンの方々は要チェックであります。
こうして11周年を迎えても会場数が広がるのは良いことだと思います。大きな節目で完全燃焼してしまい規模が縮小してしまうのはよくあることですが、更に坂道を駆け上がる姿を見せる乃木坂46はどのように進化し、どのように変わっていくのか、とても興味深いです。
最後に
今回は内容が内容だけあって、6500字を超えてしまいました笑。この記事を書いている際に保存が上手くいかず、何度か記事が消えてしまうアクシデントがありました。その度に自分がブログに書いた内容を思い出して、何とか完成することができました。長文の記事が消去されたときの気持ちと言ったら、何とも言えない虚無感と苛立ちを覚えました泣。今度からしっかり保存するように心掛けるのと同時に、あまりにも長文のブログは書くのも読むのも大変なので、ほどほどの分量にしたいと思います。今回は10周年バスラということもあり、書きたい内容が豊富にあったのでこのような長文になってしまいましたが、今後はそこまで長くならないと思います。
次はPart.3であります。このパートは自分が疑問に思ったこと、異議を唱えたいことをまとめて"暗"と題し、2期生推しから見た10周年バスラをまとめます。ここまでは乃木坂46の明るい要素をまとめましたが、ここからは”暗い”要素となります。本当に乃木坂46が好きな方はここまでの閲覧をお勧めします。Part.3では自分の本心をそのまま書くので、批判的な内容を多く含みます。本当はPart.3の内容だけを書きたいのですが、それだと完全に主観的なブログになってしまい、批判する上で正当性が無くなってしまうので、明るい要素と暗い要素のどちらも書くことにしました。
個人的には自分と同じ2期生推し、またはアンダー推しの方々に見て頂ければと思います。なぜなら自分の意見をより分かっていただけると思うからです。もちろん多くの方々に見ていただきたい気持ちもあります。ブログをご覧いただいた後に、ご意見ご感想がございましたら、ぜひお寄せください。今回は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。